第二章 解散

第6話禁の女神

 ジョハリのまどは、魔禁島まきんじまにやってた。

 このしまは、かべかこまれた建物たてものがたくさんある。

 かべおくには、つの方向ほうこうびる監獄かんごくような建物かんごくひそんでいる。

「ブラックドッグがいっぱいいるわね」

きん女神めがみがいるからだとおもううワン。彼女かのじょ試練しれんったブラックドッグは、幻獣国げんじゅうこく警察官けいさつかんになるらしいワン」

「けれど、尻尾しっぽえてないですね。けむりだけがってます」

きん女神めがみちからなのかもしれないモウ」

 魔禁神殿まきんしんでんいた。

 魔禁神殿まきんしんでんは、神殿しんでんというより、つの方向ほうこうびる監獄かんごくようにえる。

 そこには、人間にんげん少女しょうじょがいた。

 ぎんのおさげ、『けん』の文字もじかれたあかいベストとあかいミニスカートをしている。

「わたしは、女剣士おんなけんし……。て、ジョハリ? 」

「ツァイガル? 」

幻獣国げんじゅうこく小学校しょうがっこう退学たいがく以来いらい一年いちねんぶりだよ」

「おかげで、四人よにんのモンスターを仲間なかまにできたし。けれど、ちょうどいいわね」

「え? 」

「グールのハイエと力試ちからだめしをしてみたら? 」

たたかうなら、そこのレッドキャッ……。しかたない、たたかおう 」

 ツァイガルは、こしのさやからほそけんいた。

 そして、ハイエを何度なんどきりりつける。

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

「なんだか、気持きもちいです」

 五分経過ごふんけいか

 ハイエは、まだまだ余裕よゆうだ。

しても、っても、びくともしない……」

「もっとやってください」

 十分経過じゅっぷんけいか

 ツァイガルの体力たいりょくは、限界げんかいちかづいてる。

けんが……おもい……」

「まだ、平気へいきです」

 十五分経過じゅうごふんけいか

「も、もうダメ……」

 ツァイガルはつかて、しりもちをついた。

「ジョハリは、とんだもの仲間なかまにしたなぁ。ぐちゆずる」

「では、きん女神めがみいにくワン」

ってらっしゃい」


 リンおねえさんは、神殿しんでん中心ちゅうしんにある女神堂めがみどういた。

 いたのは、八本はっぽん通路つうろかこまれたなか場所ばしょ

 そこに、一人ひとり女性じょせい姿すがたがあった。

「リン! 」

「おかあさん! 」

 あたま罰印ばつじるしがついた、犬の獣人じゅうじん

 リンおねえさんとおなじ、くろみみくろいモフモフの尻尾しっぽがある。

 おっぱいは、リンおねえさんの1.5ばい

 尻尾しっぽはついてないようだ。

 彼女かのじょが、きん女神めがみだ。

「あたしの成長せいちょうをみてほしいワン」

「もう、試練しれんけるとしか。このしまは、わたしの魔法まほうがかかっている。しまにいるものは、だれ魔法まほう使つかえない。試練しれんは、体術たいじゅつだ」

了解りょうかいワン! 」

「では、行くぞ! うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぇぉぉ」

 きん女神めがみは、リンおねえさんにかって体当たいあたりをする。

「一メートル……二メートル……三メートル、いまだワン! 」

 リンおねえさんは、女神めがみうえをウマびのようにかわす。

「う゛ぅ……ううん? 」

リンおねえさんは、たおれたきん女神めがみをおしりつぶした。

「バウンドテーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール! 」

「う゛ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

「これで、合格ごうかくだワン」

「いや、まだわっていない……」

「ワン? 」

「まだ、魔法戦まほうせんがある。年明としあけに、もう一度いちどたたかう」

「……約束やくそくするワン」

 リンおねえさんは、つぎ試練しれんたのしみにした。



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