第5話スマホのようなもの

 ジョハリのまどは、偶像城ぐうぞうじょうにやって来た。

 たかくそびえる、しろしろもんまえ

 やさしくりつけるこの場所ばしょに、五人ごにん冒険ぼうけんパーティーがあつまった。

 その中の、ジョハリは、スマホを『開放かいほう』とかれたバッグから何かをした。

「これは、フィロが魔法石まほうせきつくったスマホよ」

たしかこれで、裏世界島うらせかいじま五女神島ごめがみじまりましたね」

「これで、偶像島ぐうぞうじまったと証拠しょうこるわよ。う゛ぁっ! 」

 ジョハリは、青髪あおどもっぽいかお少年しょうねんとぶつかった。

「いてててて。スマホって、こわいなぁ」

「ニハ。しぶり」

「いやぁ、ゲームに夢中むちゅうになってたら、ぶつかったよ。スマホは無事ぶじだ」

魔法石まほうせきのスマホは頑丈がんじょうなのね」

「そうだ! 」

 ニハは、スマホをせた。

裏世界うらせかいでは、この沢山たくさん四角しかくを『アプリ』と、うらしい」

「この、『セブンナンバーズ』は? 」

七桁ななけた数字すうじあいだ縦棒たてぼう一本いっぽんいて、合計ごうけいおなじになるようにけるパズルだ。ジョハリのスマホでもできるよ」

 例題れいだい、『1423/415』

面白おもしろそうね。じゃあ、やりましょう」


 ジョハリとニハののパズル対決たいけつはじまった。

 タイムトライアル形式けいしきで、さきに三十問正解したほうち。


 一問目いちもんめ、『1132124』


 二問目にもんめ、『9123111』


 三問目さんもんめ、『2287991』


 四問目よんもんめ、『9871234』


 五問目ごもんめ、『9316142』


 六問目、《ろくもんめ》『9913967』


 七問目、《ななもんめ》『1122351』


 八問目、《はちもんめ》『771814』


 九問目、《きゅうもんめ》『1211111』


 十問目、《じゅうもんめ》『2222262』


 十一問目、《じゅういちもんめ》『3333633』


 十二問目、《じゅうにもんめ》『4484444』


 十三問目、《じゅうさんもんめ》『4424644』


 十四問目、《じゅうよんもんめ》『1212114』


 十五問目、《じゅうごもんめ》『3111134』


 十六問目、《じゅうろくもんめ》『1234541』

 

 十七問目、《じゅうななもんめ》『3111161』


 十八問目、《じゅうはちもんめ》『9907830』

 

 十九問目、《じゅうきゅうもんめ》『0012391』

 

 二十問目、《にじゅうもんめ》『0101024』

 

 二十一問目、《にじゅういちもんめ》『0012418』

 

 二十三問目、《にじゅうさんもんめ》『0101790』


 二十四問目、《にじゅうよんもんめ》『2013105』

 

 二十五問目、《にじゅうごもんめ》『1000111』

 

 二十六問目、《にじゅうろくもんめ》『0100012』


 二十七問目、《にじゅうななもんめ》『2122115』

 

 二十八問目、《にじゅうはちもんめ》『1030114』

 

 二十九問目、《にじゅうきゅうもんめ》『0310110』

 

 三十問目、《さんじゅうもんめ》『3333804』


「よし、ぜんクリ! 」

 すると、ニハのスマホに通知つうちた。

「ジョハリの勝利しょうり記録きろく『三十二秒秒』……」

 ニハは、スマホをげた。

 たしかに、ジョハリはゲームをやめている。

 それどころか、写真撮影しゃしんさつえい夢中むちゅうだ。

「みんなー。二本指にほんゆび三本指さんぼんゆびかさねてー」

「はーい! 」

解放かいほうのー……」

まどーーーーーーー!!!! 」

 フラッシュがやむと、ジョハリは自分じぶんのスマホをバッグにしまった。

「ジョハリ。げするなよ! 」

「タイムトライアル形式けいしきだから、げじゃないもん」

「それにしても、あんたのフードにある、のバッジはなんだ? 」

「これは、冒険ぼうけんパーティー『ジョハリのまど』のあかし。あたしをふく五人ごにんは、これをっているの」

 はなしわると、二人ふたりのおなかがった。

「あなたのしろで、ごちそうになっていいかしら? 」

「も、もちろん! 」


 偶像城ぐうぞうじま食堂しょくどう

 そこには、しろいテーブルクロスがかれた二台にだい長方形ちょうほうけいのテーブルがある。

 そのあいだに、二台にだいのグリルがかれていた。

今日きょうは、偶像島ぐうぞうじま伝統料理でんとうりょうりつくるよ」

 ニハ王子おうじってきたのは、しましたうみれた幻海げんかいエビ。

 偶像島ぐうぞくじま伝統料理でんとうりょうりは、幻海げんかいエビを使つかった浜焼はまやきらしい。

「よし、こう」

 さっそく、みんなで幻海げんかいエビをグリルいた。

「この幻海げんかいエビ、ジュウジュウけるおと。そして、におい。旨味うまみやコクもあって、プリプリです。けれど、わたしには、たかすぎますね」

「そうなのか、ハイエ? オレには、やすほうだけれど」

「わたしは、庶民しょみんなので……」

「けれど、いいおもになったでしょう」

「はい、ジョハリさん」

 しばらくして、ジョハリのまど昼食ちゅうしょくえた。

「んで、ジョハリたちは、これからどこにくんだ? 」

「さぁ。仲間なかまのモンスターがめるから、わからない」




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