第4話能の女神

 ジョハリのまどは、五女神島ごめがみじま五女神神殿ごめがみしんでんにやってた。

 しろいしでできたこの建物たてものは、天井てんじょうちかくのあなからしている。

 そのひかりしろいし反射はんしゃして、まぶしいくらいにかがやいていた。

 「ここは、おかあさんがたび最後さいごおとずれたしま。おかあさんのなにがあったかな? 」

 そこでは、くろいゴリラおとこがいた。

 ぐるみのようなからだに、くろかみ、つりがったをしている。

 ジョハリのしのニハ王子おうじけないくらい、うつくしい獣人じゅうじんだ。

「わたくしは、五女神神殿ごめがみしんでん番人ばんにんゴゴゴ。おりたければ、パズルをくウホ」

 すると、ハイエがうごす。

「ウホ?ヴグゥ……。ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……」

 ハイエは、ゴゴゴのうでをつかみ、竜巻たつまきのようにぐるぐるまわし、神殿しんでんはしらばした。

「ウホーーーーーーーーーーーーーーー……。ヴグゥ……」

「あ、ああ……。ハイエ、馬鹿ばかぁ? 」

「パズルはくまでもありません」

 ジョハリにはなぜ、ハイエがパズルにいどまなかったのかはわからない。

 だが、番人ばんにんたおせたのだ。

「とにかく、女神堂めがみこう」

 ジョハリは仲間なかまれて、女神堂めがみった。


 女神堂めがみどういた。

 しろかがやくこの部屋へやに、女性じょせいが一人いる。

 彼女かのじょは、『』の文字もじっかにしろかみしろいコートとジョハリの二倍にばいぐらいのおおきいおっぱいをしている。

 どうやら、彼女かのじょのう女神めがみのようだ。

「おかあさん! 」

「ジョハリ! 」

たびたっきりかえってないとおもったら、女神めがみになってたのね。ほか四人よにんは? 」

「みんな、女神めがみになってしまいました」

「だから、五女神島ごめがみじまなのね」

 ジョハリは、のう女神めがみにおねがいした。

「さっき、パズルにいどめなかったの。わりにおかあさんして。ボサツに」

「え? パズル、苦手にがてなんだが」

「わかりました」

「ええーーーーーーーー! 」

 のう女神めがみは、こうそでよっつの魔方陣まほうじん使つかって、こなあぶらみずほのおした。

 そして、すべての属性ぞくせいわせる。

「ブレッド! 」

 ながくてまるいパンが完成かんせいした。

「このパンを日本刀にほんとう二回切にかいきり、四等分よんとうぶんにしなさい」

「わかった。最初さいしょなかって……」

「ジョハリは、こたえをわないの。では、ボサツ。パズルをきなさい」

「……。けてつ」

 五分経過ごふんけいか

みぎてがパ~で~左手ひだりてもパ~で~ふたつの右手みぎて~ふたつの右手みぎて~」

 ひますぎて、ハイエは小声こごえでギャグの練習れんしゅうをしていた。

右手みぎてがパ~で~左手ひだりてもパ~で~ふたつの右手みぎて~ふたつの右手みぎて~」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

 十分経過じゅっぷんけいか

「ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん……」

 今度こんどは、リンおねえさんがあくびをしした。

「……。これって、制限時間せいげんじかんあるの? 」

「ないです」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

 十五分経過じゅうごふんけいか

「むしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃ……」

 つぎはドーナが、たびひろったくさはじめた。

 と、そのとき

「むしゃっ……」

「わかった」

 ボサツは、ひらいめいた。

「ここをこうして、こうしてと」

 パンを、うえから十字じゅうじった。

「これは、ホールケーキや、ピザのかた……。こううのも、あるのね」

正解せいかいです。では、ガーリックトーストにしましょう」

「オレは、血肉ちにくでおねがいする」

「わかりました。ボサツさん。ミート! 」

 のう女神めがみは、魔法まほう血肉ちにくした。

「ありがとう」

「あたしは、にんにくが苦手にがてだからみずをおねがいだワン」

「ちょっと待っててね」

 ジョハリは、バッグからポットとコップをした。

 そして、コップにみずそそぐ。

「わたしは、ひろったくさでもべているモウ」

 ドーナは、またくさべた。

「では、五分ごふんくらいおちくださいね」

 そのあいだに、ジョハリは仲間なかまはなしをした。

「そう言えば、あのしまのことをわすれてたわね」

「て、ことは? 」

四角しかくいた出番でばんだな」

裏世界うらせかいうわさ道具どうぐ『スマホ』で、偶像島ぐうぞうじまるわよ」

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