パリの小学4年生になった。

夏休み!やったあ!ロンドンから、さよりんは、さよりんママといっしょに、パリに会いに来てくれた。

「あやめっちー!ひさしぶりやんーっ」

って言って、ボクをギュッと抱きしめる。

さよりんはロンドンの小学6年生。


さよりんと、さよりんママは、夏休みの間、ボクの家に泊まってる。

ママどうしも、めっちゃ仲良し。


さよりんは、ボクの部屋でいっしょに寝てる。夜も、ふとんをならべて、ずっと、しゃべってる。


マーリアちゃんも、ボクの家に遊びに来た。

その時、さよりんとマーリアちゃんとをお互い紹介した。

さよりんは、ボクとマーリアちゃんの夏休みの宿題も教えてくれる。


さよりん、マーリアちゃん、ボクの3人で、オルセー美術館に行ってみた。

みんな、ヴィーナス誕生の絵、大好きなの。

3人で、ずーっとヴィーナス誕生を見ている。


オルセー美術館を出て、パリの街を歩いていた。

まわりの人たち、みんな、背中に羽をつけて、飛んでいる。


「えー?なんでー?」

「みんな羽つけてるでー?」

「羽で飛んでるー?」


街を良く見ると、なんか、パリとちゃう。

いつものパリちゃう!


エッフェル塔みたいなんもあるけど、ピンクで可愛い。形もなんとな~く、ちょっと可愛い。


「パリちゃうんちゃう?」

「ここ、どこなん?」

「うちら、どこに行ってもうたん?」


「あれ~?あやめっちもマーリアちゃんも、背中に羽つけてるやんっ」

ってさよりん。


「えー?あっ?ほんまや~。あやめっちにもさよりんにも羽ついてるわ~」

ってマーリアちゃん。


「うわっ!ほんまや!さよりんにもマーリアちゃんにも羽はえてるやんかーっ」


3人で羽をパタパタと動かしてみたら、空にフワッと浮きあがって、飛ぶことできた。

「みんな空、飛べるやんっ」

「ほんまやー」

「すごいなー」


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