為にならない人物紹介② ~州央の兵士編~

 人物紹介第二弾です。

 前回同様、役に立ちません。小休止にどうぞ。


 現在別行動を取っている州央スオウチームですが、彼らも物語に深く関わる重要キャラクター達です。桜里オウリチームと一緒に応援して頂けると嬉しいです。




真木マキイサハヤ(48)


 第二師団連隊長。重装兵。

 本来は馬に乗って戦う騎馬兵。馬上から長い太刀でスパンスパン斬りまくる。重い鎧で殺されがちなスピードも、お馬さんがカバーしてくれるので鬼のように強い。

 彼の最大の不幸は地獄に馬を持ち込めなかったこと。そのせいで強さが半減してしまっている。

 人馬一体攻撃さえできれば、文句無しで現時代の戦士の中で最強だった。マサオミも敵わない。


 若かりし頃はスマートな美男子で、訓練や出征前には女性からの黄色い声援を浴びていた。本人もその気になって、笑顔や流し目の練習をしていた。

 結果、「青眼せいがんの貴公子」と称されたが、今となっては消し去りたい黒歴史。(青眼とは好意を持った目つきという意味です。女性達は軍服の青い色と流し目をかけたのです)

 人生経験を積んだ現在は、落ち着いた渋味の有るオジさまにクラスチェンジしている。


 優しさでそこかしこに死亡フラグを立てまくる、厄介なキャラクターでもある。

 国の醜聞を知ってしまったが故に、国王と大臣の命を受けた隠密から監視されている。カザシロの戦いで森に火を放ったのは、軍に潜入していたその隠密。

 常に身の危険に晒されている為に家族を持てない。生涯独身を貫くつもりらしい。軍部の名門一族である真木マキ家は、彼の甥に継いでもらおうと考えている。


 とある理由から主人公エナミをとても気に掛けている。と言うより激ラブ。エナミが絡むと理性が簡単に吹っ飛ぶ。




御堂ミドウトモハル(26)


 中隊長。剣士。

 彼も本来は騎馬兵。狭い空間では馬の動きが殺されると判断して、森に入る前に馬から降りてしまった。本来の強さが出せず、捕虜、そして地獄行き。森でのゲリラ戦を立案した軍師のマホの高笑いが聞こえる。


 実家は州央の名門、御堂ミドウ一族の本家。姉と弟が居る。

 子供の頃は文官として国に貢献する父親に憧れていた。しかし父が国民の為の執務より、大臣の椅子を守る派閥争いに力を入れていることを知り幻滅する。

 大反対を受けながらも軍部へ進み、一軍人として国民に尽くす道を選んだ。


 気位の高さから、なかなか同僚と打ち解けられない。同じく名門の出自でありながら、皆に慕われるイサハヤに最初は嫉妬の感情を抱いていた。最初は。

 すぐにイサハヤの優しさのとりことなり、今では熱烈な心棒者。三度の飯よりイサハヤ。掘られてもいい。

 イサハヤが気に掛ける主人公エナミが目障り。エナミとの口喧嘩がルーティンになりつつある。でも相手を正当に評価できる男なので、内心ではエナミを認めている。


 作中一のお洒落しゃれさん。左右に長く伸ばした前髪がチャームポイント。プライベートでは海の向こうの異国から仕入れた、ヒラヒラのブラウスを着て紅茶を飲んでいる。




◆アオイ(23)


 分隊長。槍使い。

 貧しい家庭で育った、三姉妹の長女。妹達が結婚の際の持参金に困らないよう、軍に入ってひたすら稼ぐ家族想いのお姉ちゃん。

 長女気質が強く、周りの人間の世話を焼きたがる。鬱陶うっとうしがられることも多いが、アオイさんって俺に気が有るの? と勘違いしてしまうチェリーボーイも多い。

 色気は少ないが、健康的な美しさを持つ女性。メイクをすると化けるかも?


 士官学校を出ていないので出世が遅いが、桜里オウリに遠征する直前に分隊長に任命された。初めての部下を大切にしようと意気込むが、カザシロの戦いで四人中、三人を戦死させてしまう。

 敵戦力を捉える前に、迂闊うかつに森へ入る指示を出したトモハルを恨んでいる。前髪を引っこ抜きたい。


 強い女性が好きな作者のお気に入り。なのできっと後半、活躍の場が与えられる。




◆モリヤ(22)


 槍使い。栗色の髪と薄茶色の瞳を持つ青年。

 アオイ分隊で唯一生き残った部下。ほぼ同時刻に意識不明となった為、地獄ではすぐにアオイと合流できた。

 やる気が空回りしがちなアオイをサポートし続ける。彼女にほのかな恋心を抱いているが、弟としてしか見られていない。不憫ふびん


 彼の母親は異国の特使が外交に来た際に、世話役として差し出された女官。特使の帰国後に妊娠に気付いた。

 州央スオウが軍備増強の為に外国人を積極的に国へ招くようになったのは近年。モリヤが生まれた当時は混血児に対する風当たりが非常に強かった。幼少~少年期は自宅に引き籠もって生活していた。

 外に出られない分を、彼は内職を掛け持ちして家計に貢献した。手先がとても器用。リリアン編みができるキャラクターはおそらく彼だけ。

 モブキャラと思われがちなことが悩み。




◆マヒト(15)


 この時点ではまだ名前が出て来ていない天邪鬼な彼。現世でミズキに斬られて地獄へ落ちた。

 幅広の短刀を両手に持つ双剣使い。

 凄まじい身体能力の高さを誇る。特に脚が速い。飛脚が天職。


 山奥の限界集落で年配者に囲まれて生活していた。その為に同世代への接し方が分からない。

 軍に入っても先輩に対して生意気な態度を取ってしまい、速攻で要注意人物のレッテルを貼られた。反抗期真っ只中。

 本当は寂しがり屋で愛情に飢えている。しかし彼に襲われた側からしたら「知るかボケ」状態。

 彼が素直になって、歩み寄れる日は来るのだろうか。


 故郷の村に住む唯一の若い女性は腐女子のお姉さん。彼女の布教の成果で、同性同士の恋愛に理解が有る。しかしマヒト自身はノーマルで、女性と出会ったらとりあえず胸元を見る。

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