第十五章

封印の祠。


その中央部の台座に僕らは再び円陣を敷いた。


台座の中央に石の欠片を据え、構えを作る。


「みんな、準備はいい?」

「バッチリだよ~、やれるだけやってみよ!」

「そうね、試してみる価値はきっとあるわ」

「スイ、みんな。始めよう」

僕の問いかけに、みんなが呼応する。


数拍息を整え、再び詔をささげる。


「未来を照らす炎の力よ。」

「世界を潤す水の力よ。」

「季節を彩りし風の力よ。」

「大地に恵みをもたらす土の力よ。」


「その力を以てして、再び悠久の封印を成さん。」


すると欠片は強い光を放ち、僕らの力を吸収しながら

白銀の宝玉へと変わった。


「やった!うまくいったね!」

「ええ、まさかほんとに出来るとはね」

ハヤテとホムラがそれぞれ喜びの声を上げる。


作り出された宝玉を台座にはめ込むと、途端に宝玉が輝きだし、部屋も共鳴するかのように光を放ち始めた。


「これで封印できた、ってことなのかな」

「うん、きっとこれで大丈夫だよ」

不安そうにつぶやく僕の肩に手を置きながら、ダイチが肯定してくれる。


その言葉を皮切りに、僕らは目を合わせ、叫んだ。

「やったぁぁーーー!!」

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