第十五章
封印の祠。
その中央部の台座に僕らは再び円陣を敷いた。
台座の中央に石の欠片を据え、構えを作る。
「みんな、準備はいい?」
「バッチリだよ~、やれるだけやってみよ!」
「そうね、試してみる価値はきっとあるわ」
「スイ、みんな。始めよう」
僕の問いかけに、みんなが呼応する。
数拍息を整え、再び詔をささげる。
「未来を照らす炎の力よ。」
「世界を潤す水の力よ。」
「季節を彩りし風の力よ。」
「大地に恵みをもたらす土の力よ。」
「その力を以てして、再び悠久の封印を成さん。」
すると欠片は強い光を放ち、僕らの力を吸収しながら
白銀の宝玉へと変わった。
「やった!うまくいったね!」
「ええ、まさかほんとに出来るとはね」
ハヤテとホムラがそれぞれ喜びの声を上げる。
作り出された宝玉を台座にはめ込むと、途端に宝玉が輝きだし、部屋も共鳴するかのように光を放ち始めた。
「これで封印できた、ってことなのかな」
「うん、きっとこれで大丈夫だよ」
不安そうにつぶやく僕の肩に手を置きながら、ダイチが肯定してくれる。
その言葉を皮切りに、僕らは目を合わせ、叫んだ。
「やったぁぁーーー!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます