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人生は生きている限りいつだって青春だ

たぶんそれは正しい そのこと自体は間違っていない

でも、人には十代や二十歳前後で学ばなければならないことが

確実にある


そういう経験をほとんどしないで過ごしてきた俺

ほぼ音楽のみで過ごしてきた俺

そこに欠落を感じる


欠落が俺を形作ってる

俺はこの欠落を埋めようとしている

そして音楽が生まれる

俺は音楽をすることで欠落を埋めようとしている


友達と遊んだり、大好きな恋人と一緒に過ごしてセックスしたり、

勉強したり、仕事したり、あるいは車の免許を取ったり

もちろんそういうことは全部今からできる

でも重みが違う 意味が違う

大人になってからするのと、十代や二十歳前後でするのとでは


もっともその時期を音楽に費やしていたからこそ

今がある 今の音楽で生きている俺がいるわけで

だから決して無駄な日々を過ごしてきたわけじゃない

でもそれでも欠落を感じずにはいられない


欠落が俺を形作ってる

俺はこの欠落を埋めようとしている

そして音楽が生まれる

俺は音楽をすることで欠落を埋めようとしている


だからと言って別に今不幸なわけじゃない

今は今で幸せだ 夢が叶ったし、

大切な人たちがいる

だから今幸せならそれでいいじゃないと言われれば

とても反論する気にはならない その通りだから

それでもたぶんこの欠落は一生続くのだろう


欠落が俺を形作ってる

俺はこの欠落を埋めようとしている

そして音楽が生まれる

俺は音楽をすることで欠落を埋めようとしている


欠落が俺を形作ってる

俺はこの欠落を埋めようとしている

そして音楽が生まれる

俺は音楽をすることで欠落を埋めようとしている

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