Imbalance for Balance

何かあった時

「お前ふざけるなよ」

と言えるようなら

わざわざ音楽を作ったりしないんだろうなあ


この世界は俺にとって物凄く生き辛い

生まれてなんかこなきゃよかった、とか

早く死んでしまいたい、とか

割とよく思う


しかしそんなこと言ったってもう生まれてきちゃったわけだし

死ぬのはやっぱり怖い


だからなんとかしなきゃと思う

そして音楽が一つ出来上がり


もしも俺が全てのコンプレックスを全て克服したならば

そしたら音楽をやらなくなるだろう


人生経験が豊かになればなるほど

現実にうまく適応できるようになるわけで

それならわざわざ音楽をする意味なんてないじゃない


楽な道と困難な道

わざわざ後者を選ぶほど暇人じゃないし、

毎日に退屈していない

だいたい楽な道を選んで楽になれた試しはない

人生なんて嫌なことばかりなのさ


そうよ俺様のような大天才は自己の存在そのものに苦悩しているものだ

つまり大前提として人生がとっても生き辛い

だからどの道をどう選ぼうがどのみち苦痛を感じるのだ

楽な道などどこにもなく全てが苦しみに満ち満ちている

したがってどう在っても音楽ができるようにできているわけよ


何かあった時

「お前ふざけるなよ」

と言えるようなら

わざわざ音楽を作ったりしないんだろうなあ


おかげでとっても生き辛いけれど

それが俺なりの差し引きゼロなんだろうと思うのさ


それでいいのさ

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