狐娘系男子高校生の日常

東海 凪鬼

第1話:妖狐(♀)になるなんて聞いてない‼︎


孤白「着いたな。」


高校の定期テストが近い今日、俺、尾山孤白は姉と妹と共に神社に来ていた。


孤白「さて、神社に着いたわけだが…」


神子「人が全然いないわね…」


びっくりするくらい人がいない。正月とかだととても人が来て大盛況なだけに少し寂しさを感じる。


妖華「まあここが賑わうのはお正月とかくらいでしょ。さて、孤白兄ぃはどんなお願いをするのかな〜?」


孤白「言ったら叶わないって聞いたことあるから言わなーい。そういう妖華はどうなんだ?」


妖華「私はね〜っておい!言っちゃうところだったじゃん!」


孤白「ごめんごめ〜ん☆んで、姉さんは?」


神子「…今の話聞いてて言うと思う?」


孤白「デスヨネー…まあそれぞれお願いしましょうか?」


2人「はーい」


チャリン


ガラガラ…


パンッパンッ!


妖華(テストいい点取れますように〜!)


神子(私たちがもっと幸せな人生を過ごせますように…)


孤白(父さんと母さんが今海外出張でいないから俺が2人を守らなければ…もっと強くなってみんなを守りたい!)


妖華「…ふぅ、私終わったよ!」


神子「私もね」


孤白「…よし、俺も終わったことだし、帰るか!」


???『待て』


孤白「⁉︎」


謎の声が聞こえた。


妖華「ん?どしたの孤白お兄ぃ」


神子「孤白?どうかしたの?」


どうやら2人には聞こえていなかったようだ。


???『お主の家族を守りたいという願い、気に入った。妾が叶えてやろう。』


孤白(本当か⁉︎てか、誰だ?)


???『妾は大妖狐の銀孤。お主の家族を想うその心、気に入ったわ。というわけでお主に力を与えよう。』


孤白(ま、マジか…あ、ありがとうございます‼︎)


銀孤『よいよい。ではお主に力を与えよう。我ら妖狐の力をな!』


孤白「えっそれはどういう…」バタッ


神子「⁉︎こ、孤白⁉︎」


妖華「孤白お兄ぃ⁉︎」


孤白(よ、妖狐の力?いったいどういうことだ⁉︎急に苦しくなるし…俺は騙されていたのか⁉︎)


銀孤『待て、騙す気などない。妾は確かに力を与えた。しかし何故お主が倒れたかはわからぬ。正直焦っておるのだぞ。』


孤白(マジかよ…どうなっちまうんだ?俺のから…だ…」


俺は意識を失った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 


孤白「…う、うーん…」


わしは見覚えのあるベッドで目覚めた。ここはわしの部屋のベッド…確かわしは倒れて…あの後わしはどうなってしまったんじゃ…ってなんじゃこの口調⁉︎


銀孤『おお!目が覚めたか‼︎』


お主は…銀孤⁉︎これは一体どう言うことじゃ⁉︎


銀孤『それがのう…妾の力がお主になじみすぎたみたいでのう…じゃから…その…』


その…なんじゃ⁉︎勿体ぶらずに言わぬか!


銀孤『えっと…自分で見た方が早い!あそこに姿見があるじゃろう!自分の身で確認せい。』


姿見?鏡のことかの?一体わしの身に何がおこっ…た…


その鏡の中にいたのはいつもの『俺』ではなく白銀の髪をたなびかせ、モフモフの九つの尻尾と髪色と同じ色のケモミミを身につけた可愛らしい少女だった。


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皆様初めまして。東海凪鬼と申します。カクヨムでは初投稿ですがよろしくお願いいたします!

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