81話 作戦
「さて、どうするか...」
俺は、冒険者ギルドとタケル・フェニックスギルドに対してどうしようか、悩んでいる。冒険者ギルドはフェニックスギルド社長に買収されている。
そのため、冒険者ギルドに再び頼ることが出来ない。
「ミツキはどっちでもいいですけど。佐藤さんと一緒にいると楽しいですし、危ない目にあったとしても、助けてくれると思いますので」
「まあ、そうだけども」
ミツキは、あまり気にしていないようだが...このまま放置するのも怖いと思う。
何があるか分からない。
タケルを捕まえなければならないのだが...それが無理だから困る。
「じゃあ、私は少し冒険者ギルドについて調べてくる」
「分かった」
綾音さんは、冒険者ギルドを調べに出かけた。
「佐々木さんどうしたの?」
「い、いや、なんでもないぞ...」
佐々木さんは、元気がないような気がする。
「佐々木さん何かあるでしょ?」
「う、うむ....まあ、隠して置いての意味ないな。僕の会社も買収された。そのことは知っているよね」
「うん」
「僕はね、知らないうちに買収された。それがギルドの仕業だと分かり、冒険者ギルドに調べてもらうように言ったのだけど...最初はしっかりと対応してもらったんだけど、犯人が分かりそうとなった時に捜査は打ち切りになった。何故かと聞いたけど、何も教えてくれなかった。後で、噂で知ったけど、買収されたと聞いた。今のミツキちゃんと同じ状況で、気持ちが分かると言うか...だから少しね....」
なるほど...佐々木さんもミツキと同じような感じだったとは...
「どんな人だった?」
「僕の担当の人は...確か男の人で両頬にホクロがついていたような気がする。」
うむ....確か俺の対応してくれた人も男性で...両頬にホクロがついていたような気がする...
と言う事は、同じ人か!!
「ミツキの対応した人も両頬にホクロがついていたぞ」
「え、同一人物だったとは...買収されることに味をしめたのかな」
「そんな感じだろうね。それに、どれもフェニックスギルドに関わっている。と言うことは、フェニックスギルドの社長が佐々木さんの会社についても、買収した可能性が高いな」
俺は分析しながら、麦茶をコップに入れて飲んだ。
「まあ、僕は色んな実験材が無料で使える今の研究環境に満足しているから、あまり気にしてないけどね。じゃあ、僕は研究に戻るよ」
佐々木さんは、研究室に戻り何らの研究を始めた。まあ、佐々木さんが使いたいドロップアイテムは俺が取ってこれるけど、なかなか高額で売れるドロップアイテムも容赦なく使うので、少し遠慮してくれてもいいと思うけどな〜
まあ、俺だったらドロップアイテムは簡単に入るけどね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます