第59話 依頼です。
俺は、冒険者ギルドに呼ばれてしまった。
なんだろう、ドロップアイテムの不正でも疑われてしまったのだろうか?
いや、それは無いか。
しかし、冒険者ギルドに呼ばれる理由が思い当たらないのだが。
ミツキの事で、色々と手続したことのある奥の部屋に案内された。
「佐藤さんを呼んだのは、他でもありません。佐藤さんが新種の魔物として報告してくれた、スラッシュ・ダーク・ボーンについてです。」
ヤバイ。すっかり、忘れていた。
いや、だって。
スラッシュ・ダーク・ボーンが居た階層の ボス部屋に行ったけど、あれ以来スラッシュ・ダーク・ボーンが発生しないんだもん。
もしかしたら、剣を奪ったらもう発生することがない特殊なボスだったかもしれない。なので、発生することがない者を報告しようがないなと言う事ですっかり忘れていたのだが、こうして冒険者ギルドに呼ばれたと言う事は何か、期限を切れて報告しないと罰金?それともギルド解散?と言う事を考えていたのだが、どうやら違ったようだ。
「佐藤さんが報告したスラッシュ・ダーク・ボーンにそっくりの魔物が、70階層で見つかりました。ですが、強すぎるんです。それに、コアがあるはずなのですが...見つからないと報告を受けています。なので、佐藤さんにはシンデレラーズに手を貸してほしいのです。」
「ま、まあいいですけど。コアはありますよ小さく骨に隠れているだけです。」
「そ、そうですが。ですが、シンデレラーズが苦戦する者です。手伝ってあげてください。これは依頼です。」
「ま、まあ...そこまで言うならいいですけど。」
どうやら、シンデレラーズは白逆塔の70階層に到着したようだ。
しかし、スラッシュ・ダーク・ボーンが出現したのはかなり低い所で出現したのだが...
やはり、あれはバグのような存在だったのだろうか?
まあ、明日俺は白逆塔で待ち合わせることになった。
***
「あれ、エリ。何してたの?」
「冒険者ギルドに報告。
「ああ~あのボス強すぎて一旦引いたもんね。」
「そう、だけどその魔物はもう倒されてたの。スラッシュ・ダーク・ボーンて言う名前らしい。コアは小さかったらしい。だから、私達では見つからなかったのね。」
「へえ~」
「明日一緒にそのボスを討伐してもらうことにしたの。」
「おお~で、誰が来るの?」
「匿名希望らしいから、来てからのお楽しみらしい。」
エリとサリは、ソファーに座り話し込んでいた。
佐藤は冒険者ギルドに匿名希望で依頼を受けると言っていたが、やはりクロウと言う存在はバレたくないようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます