最終章 素晴らしき世界

贈る思い

第33話(超絶改稿)優しく歩み出した世界

パーティーをする為に俺達は各々で飲み物と。

それからお菓子を、アイスなど。

それらを買って陽毬の家に集まった。

そうしてから、かんぱーい!、的な感じになる。

俺はその光景を見ながら笑みを浮かべる。


「今日は.....集まってくれてありがとう。みんな」

「集まってくれてありがとうっていうか。行く場所がなかったせいだろ」

「そうだな」

「.....だけど嬉しいよ」


陽毬は笑顔になりながら答える。

俺はその姿を見ながら.....流を見る。

流も柔和な顔で陽毬を見ていた。

その姿を見ながら俺はジュースを飲む。

春樹も大量にポテチを食いながらゲラゲラ笑う。


「ね。瞬」

「.....?.....どうした?陽毬」

「ありがとう。今まで頑張ってくれて」

「頑張ったも何も。最後はアイツが自らで首を絞めただけだな」

「そうは言えるけどね。.....でも私はこれが君のお陰でもあるって思うから」


陽毬は笑みを浮かべながら俺を見てくる。

俺はその姿を見ながら柔和に反応した。

それから陽毬は何を思ったか。

立ち上がってからパンパンと手を叩く。

そして、はいはい静粛に!、と言い出す陽毬。


俺は、?、を浮かべながら陽毬を見る。

すると陽毬は、私ね。実は決めたことがあるんです!、と言い出す。

その言葉に俺は目をパチクリした。

それから陽毬は俺を見てから。

流を見る。


「.....私。好きな人が居ます」

「お、おう。.....陽毬さん。それは.....今更だな」

「うん。まあそうだけど。.....でもそうじゃないんだ」

「.....え?それはどういう意味だ」

「私は好きな人はまた別にできました」


みんな固まった。

そして俺が、はい?!?!!、という感じになる。

陽毬はその俺の感じを見てきながら、実は私、永山くんの事が以前から。というか永山くんが職員室に乗り込んでから気になり始めています!、と笑顔になる。

永山は足元に大量のジュースを落とした。

そして、はぁ!!!!?、と真っ赤になる。


「.....ま、マジで?」

「永山君は正義深い。.....そして嫌な事ははっきりノーと言う。その点が憧れています」

「.....!」

「.....本当は11月までの決戦だったけど。.....もう勝敗はついているって思ったから今告白します」

「嘘だろ.....」


図書館の件もあるしね、と陽毬はウインクする。

俺はまさかの言葉に流を見る。

まさか見られていたのか!!!!?


春樹ははにかみが止まらない様な感じを見せる。

真っ赤になりながら後ずさる。

だが陽毬は春樹の手を握る。

それから柔和になった。


「.....これは決して負けを認めた訳じゃないよ。だけど.....他に好きな人が出来たから.....ね。瞬」

「陽毬.....」

「私は私の意思を尊重したい。.....そして周りも尊重したい。.....だから今になっています」

「良いのか.....?陽毬ちゃん。本当に」

「.....うん。これが.....もっともな感じだと思う。納得いかない部分とかねじ伏せて見せるよ」


それから俺に笑みを浮かべてくる陽毬。

俺はその姿を見ながら紙コップに入ったジュースを置く。

すると流が、陽毬さん.....見ていたんですね、と複雑な顔をする。

元から勝てないって思っていたしね、とも陽毬は話す。


「それでもこんな素敵な人が近くに居るって事に気が付いたから」

「.....陽毬さん.....」

「.....」


俺は春樹を見る。

そして陽毬を見た。

でも確かにお似合いではあるんだよな。


この2人.....意気投合していたしな。

思いながら俺は考える。

それから衝撃的なパーティーは始まった。

続きが、であるが。


「.....陽毬さん。春樹さん。おめでとうございます」

「.....そうだな。おめでとう。春樹」

「こんな事になるとは思わなかったけどな」

「人生はいつでも.....予想外だよ」


春樹を見ながら陽毬は笑みを浮かべる。

俺達はその姿を見ながら手元のジュースの入ったコップを見た。

しかし本当に予想外だな。

いつしか通じ合っていたんだなって。

そう思えた。


「.....なあ陽毬。いつから気が付いたんだ?」

「そうだね。永山くんが職員室に攻め込みに行った時ぐらいから、かな。気になり始めたのはね」

「.....あー。まあダサかっこよかったもんな。あれ」

「ダサい言うなよ」

「いや。職員室にはちまきでカチコミでしかも通せんぼだけってダサいだろ」

「おう?言うかテメェ」


そんな感じで俺は春樹を睨む。

すると春樹は噴き出した。

争っても仕方ないしな、という感じで。

俺は春樹を真剣な眼差しで見る。

春樹。まだ物事は終わってない。そして俺は全てを解決するまで動く。.....お前も協力してくれ、と声を掛けた。


「.....それはそうだな。.....俺も協力するぜ。大切な恋人の為に」

「やれやれ。恋人ができた途端にそれかよ」

「おう?言うねお前」

「あ?やるかコラ」

「.....」

「.....」


そしてまた噴き出す俺達。

それから手を叩き合い。

そうしてから握手をしてから春樹を抱きしめた。


おめでとう、と言いながら。

友人が少しだけでも報われて良かった、と。

そう思いながら。


「苦しいってばよ」

「お前には何も残らないかって思っていた」

「.....?」

「そんなお前に支えてくれる人が.....少しでも現れた事。本当に嬉しく思う」

「.....相変わらず泣き虫だなお前は。瞬」

「.....そうだな。俺は変わらずクズだから」


グスッと鼻を鳴らしながら俺は春樹と肩を組む。

それからパーティーは一種の宴会の様になってしまった。

この後に俺達は帰宅して.....そして。

そして。

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