第28話(超絶改稿)鞠の幼馴染

俺は命の大切さを流に教えた。

どう教えたかというと流と一緒に障害者施設にやって来た。

それから流は考えていたのだが。

人生の価値とかを、であるが。


俺はその姿に真剣な眼差しになる。

それから流を見ていた。

施設から帰宅していると流が、有難う。瞬、と向いてくる。

俺はその顔を見ながら、何がだ?、と聞く。


「今日、施設に連れて行ってくれて」

「ああ。その事か。気にするなよ」

「うん。私は.....愚かだったね。自らの幸せに気が付いた。瞬のお陰で。有難う」

「少しだけでもお前の為になったのなら良かった。俺はそれが最大の望みだ」


俺は話しながら、頑張ったな、と話す。

流は赤くなりながら、うん、と答えながら俺を見てくる。

その姿に笑みを浮かべた。

それから、流。生きるのは大変だ。だけどきっとお父さんは来てほしくないって思っていると思う。だからこそお前は頑張らないと、と話す。


「だね。今日.....それは感じた。私はもう死なない」

「そうか。あ、そうだ。.....もし良かったらパフェでも食べないか?」

「パフェ!?食べたい!」


流は目を輝かせた。

俺はその流に、そうなったらいつものファミレスに行くか、と言う。

すると流は、だね、と言葉を発した。


「パフェはいちごが好きだね」

「だろうな。お前さんいちご好きだもんな」

「だね。私パフェ大好き!」

「そうだな」


それから俺達は踵を返してまた移動をする。

そして俺は流の為にファミレスにやって来た。

たまに来るファミレスなのだが。

思いながらそのファミレスに来た時。

従業員室に入ろうとした多少のチャラそうな男性と目が合った。

それから、!、という感じを見せる男性。


しかし此方は見覚えが無い。

俺と流は、?、を浮かべて会釈だけしてから。

そのままその男性の視線を感じながらそのままファミレス店内に入る。

誰だったのだろうか?、と思いながら考える。


「瞬。知り合い?」

「いや?知り合いではないと思う」

「そうなんだね」

「ああ。会釈はしたけど知らない」


俺は考えながらそういう感じに答える。

それから流は、うーん、と考えて悩み始めた。

俺はその姿を見つつ、ふむ、と悩む。

そして俺達は店員さんに案内されてから椅子に腰掛ける。


「何だったんだろうね」

「まあよく分からないな」

「だね.....うーん」


そんな感じで俺達は話していると。

店員さんが戻って来た。

その人は先程のチャラい感じの男性だ。

俺達は目をパチクリしながら男性を見る。


男性は少し伏せ目がちで俺達をそのまま真剣な顔で見てくる。

俺はその姿を見ながら、あの、と声を掛けてみると男性は顔を上げた。

それから、すいません、と向いてくる。


「.....鞠の馬鹿野郎の友人です。俺。佐藤みちるって言います」

「え!?」

「何というか.....鞠のアホが申し訳ありませんでした」

「い、いや」


いきなり謝られて困惑する俺達。

すると佐藤さんは、俺は鞠から逃げました、と真剣な顔で向いてくる。

その顔に俺達は、!、となる。

それから、そうだったんですね、と言葉を発する。

流は眉を顰めた。


「とんでもない野郎だと思います。あのアホは。だから許せないです」

「そう思ってくれるだけ有難いですよ。まさか鞠から離れた人に出会うなんて思いませんでした」

「.....俺、鞠のやり方に当初から疑問に思っていました。だけど鞠は容赦なくやった。アイツには天罰が降ります。そのうち」

「.....ですね」


鞠の幼馴染だったんすよ俺、と話す佐藤さん。

俺はその言葉に衝撃を受ける。

それから佐藤さんを見る。

佐藤さんは俺達を見ながら拳を握る。

それから唇を噛んだ。


「前は良い奴でした。だけどもう桁が違う事をしてます。だからもう俺はアイツを幼馴染とは思えない」

「成程ですね.....」

「俺は許せないです。人を傷付けて楽しいですか?俺はそうは思わないです」


佐藤さんは苛立つ様に告げてくる。

それから眉を顰めていたが。

あ、と声を発する。

そして、すいません、と向いてくる。

それから見てきた。


「何を言ってるんですかね。俺。何か.....申し訳無いっす。疲れていますね」

「いえいえ。有難う御座います」

「ご注文をお受けしますね。申し訳無いっす」


それから佐藤さんは複雑な顔をしながらも注文を聞いてくれた。

そして立ち去ろうとした際に。

俺達にまた向いてくる。

それから言ってきた。


「また今度、あなた方と話をしたいんで.....連絡先を教えますね。宜しくお願い致します」

「!.....そうですね。宜しくお願い致します!」

「宜しくお願い致します」


佐藤さんは頭を下げて去って行った。

俺達はそのまま佐藤さんの連絡先を入手する。

紙に書いてもらった連絡先を見る。

それから俺は流を見た。

流は複雑な顔を浮かべている。

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