第26話(超絶改稿)怒涛の展開
鞠の非情な攻撃を受けた。
そして俺は片方の目がスプレーの影響で腫れてしまい。
その鞠自身は傷害の容疑で捜査が行われる事になる。
因みに俺達の家に暫く落ち着かないが警察官が配置される事になった。
で俺達もそうだがセキュリティを濃くする為にホームセキュリティを入れる。
これで鞠に対抗する事になった。
因みにその鞠だが。
俺が攻撃されて入院して退院するまで何も言ってきてない。
1週間休んだ為に小テストもそうだが夏休みに入ってしまっていた。
☆
「瞬」
「.....どうした?流」
「その。お勉強.....大丈夫かな。1週間もすっぽかして.....しまったから。.....私のせいで」
「あくまでお前のせいじゃない。全て悪いのは鞠だ。.....鞠が.....そして内通者が居たからこんな事になってしまった」
「.....そうだね.....でも.....」
俺は流の頭を撫でる。
それから優しく髪を梳かした。
そして流をハグする。
流はゆっくり俺を見てきた。
「.....俺はお前が悪いとはちっとも思ってないから」
「だけど私のせいでもあるよ。きっと。でも思い詰める様な真似はしない」
また自殺したくなっちゃうから、と俺に向いてくる流。
俺はその姿を見ながら、だな、と答えた。
そして流も勉強道具を取り出す。
私もお勉強しないとね、と言いながら。
それから笑顔になる。
「.....そうだな。お前も宿題があるだろうしな」
「うん。だから勉強しないと」
そして俺達は見合いながら頷き合って勉強をする。
しかし暑いもんだな。
部屋が。
そんな事を考えながら1時間ぐらいが経った時。
突然電話が掛かってきた。
俺は、!、と思ってスマホの画面を見る。
鞠かと思ったのだが。
だが相手は.....警察署だった。
「.....?.....はい」
『もしもし。此方〇〇警察の者ですが』
「.....あ、はい。.....いつもお世話になっております」
『お世話になっております。此方の番号は星空さんの携帯番号で間違いないでしょうか』
「はい.....どうかされました?事件の件ですか?」
『.....はい』
警察官はそう答える。
というか刑事さんだが。
俺は生唾を飲み込む。
それから、どうしたんですか?、と聞いてみる。
すると、事情を伺いたいので警察署に来て下さい、と言われた。
「.....事情.....」
『今、同行を求めた人に取り調べを行なっております』
「.....え.....」
俺達は顔を見合わせてから汗をかく。
それから慌てて俺達は警察署に向かう。
そして刑事の長富さんに会う。
そうしてから、あの。すいません。誰を取り調べているんですか、と聞くと。
「.....貴方のご友人様です」
「友人.....ゆう.....え.....」
友人。
それは俺にとっては1人しか居ない。
その名前は永山春樹(ながやまはるき)。
俺は青ざめる。
まさか。
そんな馬鹿な、と思う。
「.....永山春樹ですか」
「.....そうですね。永山くんです」
「な、何で.....」
「.....よく分かりません」
「.....」
唖然とした。
それは多分嵌められている。
思いながら流を見る。
流は俯いて悲しげな顔をしていた。
「嵌められたんです。きっと」
「そうですか」
「.....はい」
俺は回答のしようがなくなる。
思いながら、警察の同行とか.....、と思ってしまう。
すると電話がまた掛かってきた。
しかし今度は長富さんの携帯である。
「すいません。ちょっと失礼します」
と言いながら電話をする長富さん。
さながら刑事の様な姿だったが今はそんな事を考える余裕も無い。
一体何故.....、と思いながら俺は俯く。
何故こんな真似を、と思う。
「.....春樹さん.....何かあったんだよね?きっと」
「.....そうだな.....きっと何かあったんだろうと思うけど」
「.....何で.....」
そんな会話をしていると。
慌てた様子で長富さんがやって来る。
すいません。今聞いた話なのですが安川に似た様な男が刺されたという緊急通報の話がありまして、と向いてくる。
俺達は、は!?、と思いながらその顔を見る。
「すいませんが暫く待ってもらえますか」
「い、いえ。待つのは構いませんが.....」
「直ちに情報を収集しますので」
「は、はい」
それから長富さんは慌てて去って行った。
そして俺達は待機する。
すると20分ぐらい経った時。
春樹が戻って来た。
「.....春樹.....」
「.....すまない。瞬。.....俺な。嵌められた。.....連れ去られていたんだ。車に乗せられてな」
「.....え.....」
「誘拐未遂だよ。それで.....喋ってしまった。.....御免な」
やはりそういう事か。
思いながら見ていると、だけど、と切り出した。
それから俺を真っ直ぐに見てくる。
こんな真似をした分だけお返ししないといけない、と思ったから、とも。
このまま終わらせる訳にはいかない、と思った、とも話した。
「鞠が俺を見ていた。.....俺、隙を見てから必死にポケットの中にあったスマホを録音にしたんだ」
「あ、ああ。.....それで.....」
「それでその音声を助けを求めてSNSに投稿した」
「.....え.....」
「.....そしたら鞠が刺されたって言うからさ。まあ.....何というか.....アレだよな」
俺達は愕然として、誰が刺したんだ?、と聞くが。
それは、っていうかそこまでは分からない。
俺は.....助けを求めて救難信号を発した様なもんだから。
そう話しながら深刻な顔をする春樹。
「絶望的な運命を変える為に必要だった」
「ああ。仕方がないだろうな。取り敢えずそれは」
「.....だけど.....それでもこうなるとは思わなかった。.....だから.....反省はしている」
「お前のお陰で話が進んでいる。.....まあ何というか有難うな」
そう話し合いながら俺達は考え込む。
そして.....眉を顰めた。
正直.....どうなるかだな.....急展開過ぎる。
思いつつ俺はまた考えた。
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