第25話(超絶改稿)鞠の攻撃

恋とは不思議なものだ。

思いながら俺は.....目の前で海水浴をしている2人を見ながら笑みを浮かべる。

それから俺は休みながらスマホで暑さとか調べていると。


俺のスマホに電話が掛かってきた。

いやちょっと待て誰だよ、と思いながら電話を見ると.....非通知だ。

だが偶然ながら出てしまった。


「.....?.....もしもし」

『やあ。この携帯は瞬くんの携帯かい?』

「.....お前.....」


その人物は.....鞠だった。

鞠は俺に対して軽々しく返事をする。

そして俺は警戒しながら目の前を見つつ、何の用事だ、と聞くと。

聞いたよ。流さんが自殺未遂を起こしたって?、と話した。


「.....何処から聞いた。.....そもそも何故この電話を知っている」

『まあそれは.....内通者が居てね。.....俺に知らせてくれる』

「.....!.....裏切り者が居るって事だな。.....誰だ」

『それを教えると思うかい?.....バカなのか君は』

「.....お前がな。そもそもお前がこの世に居なければ陽毬も流も不幸にならなかった。そしてお前がそんな選択をしなければな」

『.....そうか。そう言うか』


ところで電話を掛けているって事はお前の居場所もバレるぞ、と話すが。

鞠は、これは携帯じゃない。.....公衆電話って知っているかな?、と答えた。

成程な。とことんのクズだな、と思う。

それから、もう一度聞くが何の用事だ、と話すと。


『君に良い加減に俺を追跡するのを諦めてほしいってお願いがあってね』

「.....諦めない。俺はお前を殺すか捕まえるまでは」

『.....へえ?諦めないつもりかい。.....君が死ぬぞ。このままでは』

「死なない。.....俺はもう死なない」

『それはどうかな。君は何もこの世界を分かってない。.....正義は負けるよ』


何を言っているんだコイツは。

思いながら、お前と言う奴と話していると吐き気がする、と言いながら。

そのまま、じゃあな、と電話を切ろうとした時。

まあ待ってくれ、と声がした。


『交渉次第ではお前を生かそうと思う』

「.....どういう意味だ」

『.....流さんを寄越してほしい。此方に。.....久々に鬱憤が溜まっててね』

「.....クズは死んでくれ」


俺はスマホを切る。

それから非通知をそのまま寸断した。

そして空を見上げる。

まさかこんな事に.....なるとはな。

内通者って誰だよ。


「.....嫌な予感しかしない」


そんな事を呟いていると。

目の前の流が声を掛けられていた。

どうもナンパの様だが。

俺は盛大に溜息を吐きながらそのまま、オイ、と声を掛ける。

するといきなりスプレーの様な物を顔にぶち撒けられた。


「な?!」

「瞬!!!!!」


いきなりで防ぎようが無い。

物凄く目が痒い。

俺は、しまった、と思う。

これは流が目的じゃないという事か。


思いながら俺は蹲る。

これは何だ。

クマ撃退の辛子スプレーか。


「痛い.....!」


俺は涙目になりながら顔を触る。

すると目の前の男2人が、良いざまだな。って言うか正直もう関わるな。.....鞠さんに、と声を発する。


その姿に俺は、くそ、と思いながら抵抗する。

ちょっと何しているんですか!、と暴れる陽毬と流。

しかし目が霞んでいる為によく見えない。


「クソッタレが!.....陽毬!流!逃げろ!」


そう言いながら俺は蹲ったまま顔を覆いながら声を掛ける。

すると男どもは逃げた様だ。

そのまま、救急車呼ぶから!瞬!、と声がする。

俺は、あ、ああ、と返事をしながら砂浜に座った。

これは催涙スプレーの様だ。


「何でこんな事を.....!」

「瞬!目痛い!?」


そんな感じで必死に声を掛けてくる流と陽毬。

俺はその言葉に、すまない。涙が止まらない、と返事をする。

するとライフセーバーの人とかが寄って来てからそのまま病院に運ばれる。

因みに俺の状態だが顔に催涙スプレーをかけられてそのまま目が腫れてしまった。



因みにこれで鞠の粗暴が更に大きく明らかになった。

傷害、殺人未遂など。

警察はマリを捕まえる為に奔走している様だが俺達には危険が及んでいる。

相手はヤケクソになっているのではないか、という話だ。

内通者は.....警察が調べるそうであるが.....。


「.....困ったね.....瞬」

「.....まあ正直これで鞠が追い詰められたら良いけどな」

「.....」


俺は流と陽毬のその姿を見ながら顎に手を添える。

そして俺は入院している病室から外を見渡す。

正直言って.....鞠は追い詰められていると思うが。

だけどまだ俺達にこうして危険が及ぶ。


「.....ここまで私達が追い詰められているのが.....」

「そうですね。.....取り敢えず警察もそうですけど弁護士とかに.....お願いした方が良いですかね」

「最もだろうな。確かに。で守ってもらうとか?」


言いながら俺は、どうして内通者が.....、と眉を顰める。

みんな俺を見ながら、だね、と考え込む。

困ったもんだな。

そう考えながら俺は溜息を吐いた。

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