第23話(超絶改稿)海だ!ビキニだ?恋だ!
流が性病になったのは.....鞠のせい。
そして鞠が性病になったのは周りとセックスしまくったせい。
その事にあまりに胸が痛かった。
俺は考えながらザッハトルテを食べてから俺達は向き合う。
「.....それで.....流ちゃん。お父さんがお手隙の時だけだけど暫く私のお父さんのカウンセリングを受けてみない?」
「.....そうですね.....ご迷惑で無ければ受けたいです」
「それで良いのか。流」
「うん。.....瞬。.....取り合えず病院に行くのも.....考えるけどね」
俺達は向き合いながらそう話す。
それから俺は流を真剣な顔で見る。
そんな感じで居ると陽毬が俺達を見てからニコッとした。
そして、じゃあ今日は何をしようか。今日までお休みだしね、と言ってくる。
俺達は顔を見合わせてから、じゃあ3人であそこに行かない?、と提案してくる。
「.....あそこ?」
「海だな」
「.....!」
「海に行ってバカンスしたいです」
「それ良いね!私も行きたい!」
そうなると水着を買わないと、と陽毬は顎に手を添える。
流も、そうですね、と俺を見る。
陽毬も見てくる。
な、何だ。
思いながら、どんな水着が良い?、と二人は聞いてくる。
「え!?俺!?.....俺は分からんぞ!?」
「ビキニ?セパレート?学校用の水着?」
「おいおい。揶揄うな。流.....」
「私は真面目。.....え、えっちなものは禁止だけど」
そうそう。
それにしてもダイエットしていて良かったー、と陽毬は言葉を発した後。
瞬はエッチな水着が良いの?、と陽毬はニヤニヤしてくる。
俺はボッと赤面してから俯く。
そして、卑猥なのは嫌だな、と言葉を発する。
「.....どうして?」
「それはお前らのえっちな姿を見られたくないからだ」
「.....!」
「俺だけにしたいしな」
「.....ふ、ふーん」
「もう.....瞬のバカ」
オイ流。
何で俺がバカ.....?
そして何でお前ら赤面している。
俺は、???、を浮かべながら2人を見るが。
答えは出なかった。
「.....じゃあ今から急いで水着買いに行こうか」
「そうですね。.....今開いているのかな」
「そうだな。ついでに俺も水着買おうかな」
そんな会話をしながら俺達は水着を買いに行く事にした。
近所のショッピングセンターに、である。
今の時刻は9時だな。
急がないと電車の問題とかがある。
何とかしなければ。
☆
流はビキニ。
そして陽毬もビキニ。
俺は短パン。
それを購入してから.....って言うか。
見せつけてくるから参ったもんだ、と思ってしまった。
俺は、やれやれ、と思いながら3人で電車に乗る。
それから、ふう、と休憩した。
「.....良かったね」
「そうだな.....」
「今日は楽しみましょう。.....ね?瞬」
「ああ。.....お前の為にもな」
「私の為.....ってもう」
赤くなる流。
俺はその姿に、俺はお前の為と思って動いている。もう二度とお前が.....死ぬ気持ちにならない様に思いながら、な、と言葉を発した。
それから頭を撫でる。
流の頭を。
「.....私もギュッとする」
「ひ、陽毬さんまで。私は人形じゃないです」
それから陽毬は流を抱き締める。
そして頭をゆっくり撫でた。
流ちゃんは確かに人形じゃないけど。.....でも私にとっては大切な妹だよ、と笑顔になる陽毬。
俺はその姿を見ながら、そうだな、と返事をする。
「.....大切な大切な妹だからな」
「有難う。瞬。.....だけど私は妹って思ってないよ」
「へ?」
「私は妹じゃなくて彼女、だよ」
「.....そ、そうだな.....うん」
「へー.....確かにねー.....」
ジト目になる陽毬。
俺はその姿に汗が噴き出す。
それから困惑する。
その中で流はニヤニヤしながら俺を見ていた。
そんな姿を見ながら盛大に溜息を吐く。
「.....ねえ。瞬。それから陽毬さん」
「.....何?」
「.....私を生かしてくれて有難う」
その言葉に俺達は、!、となる。
それから流を見る。
流は、私はまだ精神が不安定だけど。.....死ぬ事はもうしない。私は.....生きていても良いって思うから。.....だから私と出会ってくれて有難う。瞬も陽毬さんも、と笑顔になる流。
「.....流ちゃん.....」
「今日は楽しみましょう」
「.....そうだな。.....流の言う通りだ」
「.....あ。それと質問したかったんだけど」
俺に向いてくる流。
そしてこう聞いてきた。
陽毬さんとは何処で出会ったの?、と。
俺と陽毬?
顎に手を添えて考える俺達。
「赤ちゃんの時。.....そして好きになったのは幼稚園の頃。私を救ってくれたから」
「え?救った?」
「野犬から救った。.....覚えてない?」
「あれは救ったっていうか.....大人に知らせただけだろ」
「女の子が恋に落ちるには十分だね」
野犬から救った姿は格好良かったなぁ、とうっとりする陽毬。
俺はその姿に赤くなる。
そして、ふーん、とジト目をする流を見る。
そういう理由があったとは、という感じの目だ。
「.....陽毬さんも良きライバルですね」
「.....そうだね。流ちゃん。.....前から言っているけどライバルとしては充分過ぎると思う。流ちゃんは」
「.....ですね」
「死なない程度にお互いに頑張ろう」
「そうですね」
改めて何か決心した様に2人は見合う。
それから笑顔になる。
俺はその姿を見ながら柔和になる。
そして電車の窓から外を見ると.....海が見えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます