第15話(超絶改稿)職員室にカチコミじゃー!!!!!
彼女が浮気を公認するという異常事態に陥った。
俺は唖然としながらその様子を見る。
流と陽毬であるが。
そんな事がありながらの翌日の事であるが。
学校が何故か大騒ぎになっていた。
大騒ぎっていうのは教室中にも学校中にも噂が蔓延している。
何だこりゃ。
一体何が起こったのだ。
「おい。春樹」
「ああ。来たんだな」
「何だこれ.....?」
「.....簡単に言うとな。流さんが関係している」
流....、というと。
簡単にいえばそれしかない。
梅毒の事か.....、と思うが。
思いながら俺は春樹を見ながら周りを見る。
奇妙な目を俺達に向けているみんな。
「.....困ったな.....」
「で。何でいきなりそうなったかと言うとな。この学校にいきなり拡声器で先生に掴み掛かったアホ.....まあそれは良いけど。そのゴタゴタでバレたみたいだわ」
「は.....?」
「だからまあ先生達も動いているみたいだが.....困ったな.....」
まあ.....バレるのはいつかバレるとは覚悟していたが。
こんな最悪な形でバレるとは.....、と思う。
何か予想外だ。
これが先生達に伝わってしまったのも困った。
マジにどうしたものか。
「.....なあ。星空。.....流さんのやった事は事実なのか」
遂にそう聞かれた。
俺は、!、と思いながらみんなを見る。
すると、私は.....汚いと思う、と女子達が言う。
その言葉に何も言えず俺は俯く。
困った。
「でも.....嵌められたんだよな?」
「そう聞いた」
「俺も全貌を聞いたぞ。1年坊の噂だけど」
「そうだな」
1年坊がそんな事を言っていたのか?、と俺はみんなを見る。
俺は無実だと思っている、とクラスメイトの佐藤が話す。
そしてみんなも、まあ確かにこれはおかしい。だって星空は至って真面目だからな、と顔を見合わせて見てくる。
噂とはかなり逆の反応になってきている。
どうした?
「永山も陽毬さんも言ってた。.....お前らクソ真面目だから今噂になっている悪い事をしているのは有り得ないって。それなら無罪だと思うけどな」
「お前ら.....春樹.....」
「一部のクラスメイトはまだ信じてないみたいだけど。.....俺達は半分は味方だ」
「良いクラスメイトだな!わーっはっはっは!!!!!」
「.....」
何時も助けられてばかりだなこのアホには。
高笑いする春樹を見ながらそう思う。
エロゲばっかりしている最低野郎だが.....こうなった時はメチャ強い。
有難いこったな、と思いながら俺はみんなを見る。
すると春樹が、この船から降りたい奴は降りろ。俺達は徹底抗戦するぞ、とリーダーの様に指示を出す。
「先ずは職員室にカチコミじゃー!!!!!」
「右打ちしろぉ!!!!!」
「パチンコしてる奴が居るじゃねぇか!ふざけんな!」
一致団結するみんな。
そんな姿に涙が溢れてきた。
そして泣き始める俺。
男なのに情けない。
だが助かるとしか言いようが無い。
「こんなもんに負けるか!」
「だな!星空は無罪だ!」
「流ちゃんもな!」
有難う、と言いながら俺は涙を拭う。
そして俺達は職員室にカチコミに行く事にした。
横から陽毬が涙を拭いながらやって来る。
良かったね、と。
俺は、ああ。そうだな、と笑みを浮かべる。
「よし馬鹿ども!殴り込むぞ職員室に!」
「イェッサー!」
「しかしやるのは良いが.....」
「停学とか?そんなもんおそるるに足らんわ!」
「ヒャッハー!」
「恐れろ!良いのか!?」
それから職員室に向かうみんな。
因みにこの場には20人ほどが居る。
ガチで停学覚悟で文句を言いに行った。
流は一切無実だと。
それを証明する為に。
そして職員室にシュプレヒコールを上げに行った。
職員会議中の様だがドアを開けると先生達が驚きの顔を見せる。
「シュプレヒコール!!!!!」
「何だお前ら!?」
「星空流さんについてを言いにきました!」
「今は職員会議中!出なさい!」
出るか!、と言いながらガヤガヤと文句を発するみんな。
俺はその姿を見ながら一歩前に出る。
それから目の前の先生達を見る。
すると先生達は、?、を浮かべて俺を見た。
「.....先生。流の事で来ました」
「.....彼女は暫く家に居てもらう事になる。.....それから判断をする事になる」
「待って下さい。流は本当に全然悪くないんです」
「だが事実は事実だ。.....それを全部無い事にするのは不可能だ」
「ですから!」
すると春樹が目の前に出た。
それから、一切悪く無いっす。.....流さんは。あくまで嵌められてます。.....性病を移されたのも鞠の、敵のせいです、と話した。
そんな春樹に、いや.....だから、と困惑する先生達。
「じゃあどうすれば証明出来ますか?」
「いや。どうすれば良いとかそんな問題じゃない。どうにも出来ないからな」
「そうですか。見損ないました。担任でしょうに」
言いながら春樹はその場できちっと正座をする。
廊下にも関わらず、だ。
俺も先生も慌てる。
すると春樹は土下座をした。
それから頭を垂れる。
「こんな事しても無意味だって分かってます。でも.....再考してほしいんですよ。流さんは無実なんです。.....性病を移されたのも.....無理矢理っす」
「春樹.....」
「もし退学処分などとかするなら俺は職員室のこの場に座り込みします。職員室からアンタらを出さない」
「こちら側の問題だ!お前達な!」
先生が怒るが。
本当にあぐらをかいてその場に座り込んだ。
それからキリッと顔をしてから石の様になる。
俺達は顔を見合わせてから、お、おい、と言う。
君達!悪ふざけは止めたまえ!とも先生達が怒りながら言うが。
運動部の副主将も居る様な20人。
先生15人。
流石に石の様になればその場は通れないかった。
そして職員室の出口は狭く此処しかない。
「春樹.....マズイって。停学になるぞ本当に」
「今まで救われた分の恩を返す時だ」
「俺らは面白いから参加しているだけだしな。.....クラスメイトを守る為だ。2時限目ぐらいを目安に」
何処から持ってきたのか知らんが鉢巻をつけるみんな。
信じられないなコイツら。
そして1時限目が始まると同時に。
そんな職員室の出口を塞いだ噂が徐々に蔓延し始める。
校内からも20人どころじゃなく参加者が続々増え始めた。
みんな、断固反対、の意思を抱えて、であるが。
力で勝てない様な生徒も居る為に先生達はモロに困惑していた。
警察呼ぶか?、とか言い始める先生も居る中でそれでも耐える春樹を見てから眼鏡の俺達の担任が切り出す。
「.....分かった」
と、であるが。
これ以上授業を止められるとたまったものではないと思ったのだろう。
交渉してみる、と切り出した。
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