第14話(超絶改稿)フラジャイルを恐れず

カラオケ屋に来た。

そしてカラオケで歌いまくり.....喉が痛い。

何というか風邪を引いた様な感じに思える。

考えながら俺達はジュースとか身体にクソ悪そうなフライドポテトなどを食べたり飲んだりしていた。

すると途中で流が陽毬に向く。


「陽毬さん。一緒に歌いませんか」

「え?.....それは.....」

「いえ。歌いたいだけです」

「うん。じゃあ歌おうか」


そして歌い始める2人。

何でか知らないが曲名が、上を向いて〜、の歌だった。

つまり昔の有名な人が作った歌だ。

明日が〜、を作った人と同じ人の、であるが。

すると曲の最後に流が陽毬をまた見る。


「陽毬さん」

「.....うん?どうしたの?」

「私は貴方の感情が知りたいです」

「.....感情って何?流ちゃん」


そんな感じで会話をし始める2人。

俺はタンバリンを持ったまま、?、を浮かべる。

すると真剣な顔になってから流は陽毬を見た。

そしてとんでもない事を口走る。


「私。瞬は愛しています。.....ですが陽毬さん。貴方も瞬が好きなんですよね。だったらアタックして良いですよ」


と、であるが。

は!?、と思いながら流を見る。

陽毬は唖然としながら.....流を見ていた。

そして流は、逆に聞きます。.....愛人が居る人に恋をしたらいけないって法律があるんですかね?、と。

それはまあ結婚すれば大変ですけど、とも。


「流ちゃん?」

「私、知りました。陽毬さんは私と同じ人に恋をしている。.....陽毬さんの意思も尊重したい。勝負したいです」

「いやでも.....」

「このまま別れるのもアリかと思いました。.....ですが私は瞬を愛しています。.....だから別れたくない。ならこのまま保留にして後半戦にもつれ込みさせたら良いんじゃないかって」


あくまで瞬の意思を尊重しています。

法律で決まっていますか?愛人を奪ってはいけないのは、と流はニヤッとする。

俺は、!?、と思いながら陽毬を見る。

それとも負けるのが怖いですか?、と陽毬をおちょくる。

すると陽毬は、本当にそれで良いの。流ちゃん、と流を見る陽毬。


「.....私が良いって言っているんです。.....ただし私は一歩も譲る気はないです」

「流ちゃん.....」

「そりゃ結婚すれば駄目だと思います。.....でも結婚してない.....だったらまだ分かりませんから」

「お前.....メチャクチャすぎる」

「メチャクチャなのが私達でしょ。瞬」


言いながら陽毬を見る俺達。

すると陽毬は、本当に良いんだね?、と流れに問う。

流は、はい、とニヤッとした。

俺は唖然としながら2人を見てみる。


「分かった。じゃあ遠慮はしない」

「.....私は別れる気はないです」

「いや。倫理的にこれは良いのか?」


俺は苦笑い。

そんな感じで時間は進んでいき。

そのまま俺達は帰宅する事になった。

そして分かれ道に差し掛かった時。

陽毬が顔を上げる。


「.....負けない」

「.....私も負ける気はさらさらないです。.....そもそも私は元彼女ですから」

「色々と問題があるかもだけど。こうなった以上は勝負だね」

「.....そうですね」


それから俺達は帰宅する事にした。

そして陽毬は家に帰って行く。

俺達に振り返って手を振ってくる。

そうしてから俺達は2人で帰る事にした。


「.....これで良かったのかお前は」

「うん。後悔は無いね。そもそも私は別れる気はない。瞬と。だったら傲慢になっても良いと思うから」

「傲慢になっても良いと思うってお前.....前代未聞だぞ多分」

「私はあくまで私も陽毬さんも貴方も大切にしたいからこうなっただけ。.....だから前代未聞だろうが知ったこっちゃないよ」


メチャクチャすぎる理屈だ。

思いながら俺は苦笑いをまた浮かべながら流を見る。

流はニコニコしながら俺を見てくる。

俺はその姿を見ながら前を見る。


「.....流は何時もぶっ飛んでいるよな」

「私がぶっ飛び始めたのはまあ.....私自身のせいだから。.....後悔はないよ」

「ふむ。そうか.....」

「だから私は突き進むよ」

「.....」


その姿を見ながら俺はまた苦笑しつつ。

そのまま流の頭を撫でた。

流はその事に笑顔を浮かべながら寄り添って来る。

俺はその事にガシガシとずっと頭を撫でる。


「お前は良い子だと思うけど.....何か発想がぶっ飛んでいるから不安だよ」

「まあ大丈夫。全部上手くいくよ。瞬」

「そうかな.....何だか不安だ」


そんな会話をしながら帰って来る。

すると流が玄関から家の中に上がりながら向いてきた。

瞬。きっとこれは不正解だと思う、と言いながら。

俺は、?、を浮かべた。


「だけど私はこうしないといけないって思ったから。.....不正解だとしてもね」

「.....不正解.....か」

「そう。全部がバツで不正解。この世界は不正解だらけだから。.....でも私は不正解だとしてもそれを不正解じゃなくて正解にする」

「.....ゴリ押しだな」

「ゴリ押しなのも私だから」


メチャクチャな事を言うなコイツ。

だけど.....それは確かにな、と思いながら柔和になる。

そして、じゃあ私.....洗濯してくるね、と笑顔で行った。

俺はそれを見送りながら.....顎に手を添える。

ふむ、と思いながら。

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