第9話(超絶改稿)あなたと別れたくない

学校に登校しようとしたら不良に絡まれた。

それから不良は流の通報によって警察に捕まり。

俺達は自宅に帰されたその日の事。

俺は自室で調べ物をする為に居るとドアがノックされた。


「.....流」

「.....瞬。私だけど。.....入っても良いかな」

「ああ」


それから流が入って来る。

おずおずしながら、だ。

そして俺をチラ見してから俯く。

俺は本を置きながら、?、を浮かべてその姿を見る。

すると流はこう告げてきた。


「.....ゴメンなさい。今日は」

「.....何でお前が謝るんだ」

「私がもうちょっと気が利けば良かったんだよね。こういう事もあり得るって」

「あり得るとは予想出来なかったと思う。お前が悪い訳じゃない」


だけど私が悪いと思う今回は。

言いながら俺を涙目で見上げてくる流。

俺はそんな流の顔を複雑に見る。

すると流は涙を流し始めた。


「.....もう別れよう。瞬。無理だから」

「.....」

「.....別れた方が賢明だよ。.....私はそういう女の子だから。.....ばっちいから」

「.....なあ。.....ちょっと外に出ないか」

「.....?.....外に出るって。何処に行くの?」


そうだなゲームセンターとか行かないか、と提案する。

すると流は、馬鹿じゃないの?そんな所に行ったら補導される、と言ってくる。

俺は、どうかな。そんなもの言ってみないと分からない、と話した。

それから俺は流を見る。


「.....俺はお前とプリクラが撮りたい」

「.....な、何で?」

「何でも良いじゃないか。UFOキャッチャーもしたい。メダルゲームも」

「.....訳が分からない.....私は.....駄目だよ。無闇やたらだったら人に移るかもだし」


じゃあ公園に行かないか、と誘ってみる。

すると流は無言になる。

俺はその姿に、大丈夫。あそこならきっと。.....雨で落ちるだろ、と言いながら俺は流の手を引く。

その事にビクッとする流。


「.....でも」

「良いから。行くぞ」

「今から?!」

「そう。今から」


そして俺は流れの手を引いたまま近所の公園にやって来る。

玄関には鍵を掛けて。

流石に平日とだけあって誰も居ない。

俺は、懐かしいな、と木々を見上げたりブランコを見たりする。

その中で少しだけ控えめに流が聞いてきた。


「.....瞬。.....何がしたいの」

「.....俺さ。考えたんだ。.....そして思ったんだ。やっぱり俺はお前とは別れないと」

「は?.....え.....いや。私は.....」

「じゃあ聞くが。口癖の様に別れるとか言っているがお前は別れたいのか本当に」

「.....そうだね。私は別れたいのかもしれないね」


心に決着がついた様に苦笑して言っているが。

義妹として何年間見ていると思っている。

嘘だというのがすぐ分かる。

正直俺としては嘘を吐いていると思う。


お前は好き好んでそんな事をしたのか、と聞く。

すると、そんな訳ないよ、と否定する流。

俺はその顔に、じゃあ結論として別れる必要性が無い、と言う。

逆に俺は.....何故別れる必要性があるのか分からなかった、と。


「例え誰もが汚いって言っても。このルートが間違っているって言っても。.....俺はお前の事を考えた。彼氏に何の相談もしないアホだお前は。でも.....ずっと考えたけど.....俺はお前と別れるべきじゃ無いって思った」

「.....瞬.....でも。それは間違いだよ」

「俺はお前の本当の本心を聞きたい」

「.....本当の本心?」


言いながら俺はブランコに飛び乗った。

それから思いっきり漕ぎ始める。

するとブランコは思いっきり揺れ始める。

俺はその事に、爽快だ、と話す。


「瞬。私は.....本心は別れたいから.....だから別れ.....」

「嘘ばかり吐くな。絶対に嘘だな」

「.....私は.....」

「蓋をしているんだろ。気持ちに」


瞬。私はこれでも考えたんだよ。.....でももう付き合える立場じゃないから、と言ってくる流。

俺はその姿に、昔の事覚えているか?お前が初めて俺の家に来た時の事、と言葉を発する。

流は、?、を浮かべて俺を見てくる。


「私がお父さんの位牌をずっと神経質で磨いていた事?」

「そうだな。あれってどういう意味か分かるか」

「.....分からないよ?.....だってあの時は異常だったから」

「お前は確かにこれまでのルートは間違った。何で俺に相談しなかったのかも分からない。.....これは全て過ちだと思うし改定も出来ない。.....だけど俺はあの頃に比べたらマシだって思っているんだよなそれでも」


俺は言いながら、あの時よりも遥かにお前は俺を支えてくれているから、だ、と笑顔で告げる。

するとブランコが超高く舞った。

それから飛んでみるが。

失敗して転び水溜りに体が飛び身体中が泥だらけになった。

つまり汚くなる。


「ちょ、ちょっと。何をしているの.....瞬」

「手を差し伸ばしたな?.....俺に触ったじゃないか」

「え.....あ.....」


しまった、という様な顔をする流。

起き上がりながら俺は泥や砂を叩く。

それからまた笑みを浮かべた。


そして腰に手を当てて流を見る。

流は俺に対して複雑な顔をしてから顔を逸らす。

俺はそんな流に、お前は潔白だったりするんじゃないか、と告げてみる。


「.....そんなつもりじゃ.....」

「.....流。本当に色々あったけど俺は今はお前を信じている」

「.....」

「だから本心を聞かせてくれ」


流は震え始めた。

そして、でも私はどうしたら良いのか分からない、と話した。

それから、別れたく.....ない、と言ってくる。

俺はその言葉に、そうか、と返事をする。


「.....俺はお前と別れる気はないから。だから鞠を叩き潰してからまた色々と考えよう」

「瞬は.....優しすぎる」

「俺は何時もこんなんだから」


肩を竦めながらそう回答する。

そして俺は流の頭をポンポンとした。

それから、コンビニ行って何か買うか、と告げる。

流はその姿に、.....そうだね、と控えめに笑みを浮かべてくれた。

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