02.星降る夜に祝福を

星から見下されている僕には、

この暗闇が心地よかった。


君はもう知っているんだろう。

僕の光の弱さを。

そんな僕と光の独白を聞いてくれるかい。


皆に見せない姿があった。

1人きりで壁を作って。最初から最後までね。

優しい朝陽が目に毎日痛くて、

布団の中で震えて瞼を閉じていた。

僕に光はいらないから、

どうか近づかないで。


誰1人訪れることのできないこの空間で、

毎日手を伸ばしていた。

強くなんかないから。


だって僕は光を避けるよ、影だから。

僕の価値は光のためにいること。

此内僕にも光が刺してくる。

僕の痛みを無視しながら、幾千もの矢が。

僕も一度は光になりたかった。

でも星に憧れる僕には、

羨むことしかできなかったんだ。

だって僕は夜だから。


動き続ける時計のように

今日も朝はやってくる。

こんな気持ちはまた忘れてしまう。

アルバムの隅のページ番号なのだから。


きっと僕は誰にも見られない。

それならいっそ描かないで。


この手を伸ばしても手を取れないように、

僕の世界は孤独だった。

でもそれは僕が作った僕だけの孤独だった。


だって僕は光を避けるよ、影だから。

僕の価値は全てを際立たせること。

此内また僕は誰にも気づかれない。

僕の痛みを無視しながら、通り過ぎる。

僕も一度は主役になりたかった。

隣にいるだけの僕には、

羨むしかできないから。

だって僕は影だから。


光のための影の話。

そう、物語のエッセンスでしかない。


だから僕は光を助けるよ、影だから。

僕の価値は光のためにいること。

今宵また光が刺してくる。


だから僕は光を強めるよ、影だから。

僕の星は今日も散らばっている。

今宵僕はさらに輝かせる。

僕の心を無視しながら、また時間が来たから。

僕も光になりたかった、でも今日で終わり。

星に憧れる僕と決別だ。

輝かせるしかできないんだ。

だって僕は影だから。


僕がいなきゃ輝かない。

そんな僕を助けるんだ。





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