第13話 陽キャの墜落
男子生徒1「 どういうことだ! 」
三宅 貫「ぐっ! 」
三宅はトイレの壁に強く叩きつけられる。
トイレの狭い空間で高身長の男子3人に囲まれた状態である。
男子生徒3人共、顔に怒りが滲む。その証拠に各々、額に青筋が浮かぶ。
男子生徒2「本当にふざけてるよなー。あの超絶美少女の中須賀さんと付き合っていた。なのに他の女性と浮気をしていた。しかも熱いキスなんて交わしてんな! 」
三宅は胸ぐらを掴まれる。
腕を剥がそうとするが、力不足でビクともしない。
男子生徒3「ああ。クラスメイトからお前と女性とのキスの写真を見せられた時は驚いた」
男子生徒1と2も頭を縦に振る。同意の合図である。
男子生徒1「本当ならここでボコボコにしてやりてぇが。生憎、暴力はよくないからな。だから1つ警告しておくからな」
男子生徒1を中心に3人は三宅に顔を接近させる。
男子生徒1・2・3「「「今後一切、中須賀さんに関わるな。関わったら分かってるな? 」
3人のドス黒い声色に、三宅の顔は恐怖に染まる。
三宅 貫「つっ……」
嫌な汗を多量に流しながらも、三宅は何度も小刻みに頭を縦に振る。
男子生徒1「精々約束は守るんだな」
男子生徒1・2・3はその様子を見届けると満足したのか。トイレから出ていった。
「はぁはぁ。はぁはぁ」
大仰に息を荒らし、三宅は身体中が震えていた。
やがて体の力が抜けたように、ヘタッとトイレの床に座り込んだ。
これで三宅が中須賀と復縁する手段はすべて途絶えた。
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