第20話 終焉

あの日以来、ナミコは男に対して

無邪気な気持を失いつつあった。


気持ちと言うものは正直で、カラダも反応しなくなってきた。 

ただ痛くて苦痛なだけだった。


何をされるのも苦痛にしか思えない。

手を握られるのも気持ち悪く感じた。


ナミコの気持ちが相手に伝わったのだろう。

この頃から男の束縛や猜疑心が強くなっていった。

メールに返信しないと怒るようになってきた。

いつも携帯を見てる訳じゃないんだから。

急に会いに行くと行って、断っても

近くに来てるから出てこい。

今、何時だと思ってるの?

明日も朝から忙しいのに、、。

ナミコの気持ちはドンドン離れていった。


しつこい愛され方にも嫌気がさして

もう終わりにしたいと思い始めた頃。


突然に

妻にバレた。しばらく連絡しないでくれ。

のメールが来た。


ナミコはそれを読んで、気持ちが軽くなった。

やっと終われる。




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