第6話  ヘイゲルの町

 なんと3回も全滅してヘイゲルの町に着いたんだ。

 時には、逃げるのも手だよって教えたんだけどね。


 魔物の属性を考えないし、雑魚が出てくる度に、お姉さんはバハムートなんてMPを消費する召喚獣を喚ぶし、お兄さんは火の呪文しか使えないし、

 一人で、ハサンおじさんが頑張ってるだけなんだよね。


 ヘイゲルの町に行ったら、後援が出来る弓でも買って貰おうかな……


 そんな事を考えてヘイゲルの町で休んで、僕たちはHP、MPを回復させた。

 ここまで来るのに、ハサンおじさんはLv20になっていたし、ナルお兄さんはLv18

 マーリエお姉さんもLv18になっていた。


 本当は、全員がLv20を超えてて欲しい所だけれど、仕方ないよね。


 夜中にボクが起きてハサンおじさんを起しに行く。

【黒輝石】は、昼間と夜では置いてある所が違うんだ。

 だからまず、【輝石】のありかを確認しないとって!!


 そう言って、ハサンおじさんに納得してもらって、二人で町長の家まで行ったんだ。

 ボクは、姿が見えなくなる魔法をかけた。


 町長さんは気持ち良くベッドに寝ていたよ。

 サイドテーブルの上に、【黒輝石】があったよ。

 不用心だな~~

 昼間は、あんなに大事にしてるって、豪語する人なのに~


 ハサンおじさんは、【黒輝石】を盗ろうとしたけど、それじゃあ泥棒だからね。

 昼間もう一度、町長さんに話してみて駄目だったら、貰おうって話になったんだ。


 ♦


 案の定町長さんは、【黒輝石】は俺のモノだと譲らなかった。

 魔王退治に必要なアイテムだって説明したけど、分かってくれない。


 やっぱり夜に行って、コッソリ取ってくるしかないみたいだ。

 代わりに僕の持ってた、隕石のかけらを置いて来たモン。

 良いよね!?















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