第2話  パーティーの仲間

 ボクを迎えてくれた仲間は、三人いた。

 ボクの自己紹介が終わると、一番の年長のおじさんから自己紹介してくれた。


「オレの名前は、ハサンだ。武器は斧だ。パーティーのリーダーをしている。

【輝石】は、何処にあるんだ?」


 ハサンおじさんは、ボクの顔に顔をくっ付けて言った。

 怖いよ~

 ぼくは、チビりそうになって、隣にいた優しそうな顔のお兄さんの方を見て助けを求めた。


「ハサン。怖がってるじゃないですか。あなたは、顔が怖いのですから。そんなことをするから、アオ様が泣きそうになってます」


 低い声のお兄さんだ。

 強面顔のおじさんは、ボクから離れてくれた。

 代わりに声の低いお兄さんが、ボクに目線を合わせるために、中腰になってくれた。


「ワタシは魔法使いのナルです。得意な魔法は、火を使ったものです」


 ニコリと笑ってボクに言った。


 そして、後ろを見て女の子にも自己紹介を促した。


「あたいは、召喚術士のマ-リエ。あんたを召喚したのはあたいだよ。

 ここに来た以上、あたい達に協力してもらうよ」


「でも、ボクは何をすれば良いの?

 ボクは、ゲームの中でしか戦ったことがないよ」


 そうしたら、ナルお兄さんが言うんだ。


「あなたは、この世界の事を知っていると言いましたね。我々の知らない【輝石】のありかを知っていると言うことですね?」


 ボクは、頷いた。

 ボクは、ゲームクリアをしている。

 親友の悠星にも内緒だけど……




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