スライムダンジョン2

1


 洞窟内は天井からぽたぽたと落ちる雫の音がはっきりと聞こえるくらいの静けさを取り戻したというのにも関わらず、それとは反比例するように一同は焦燥感を募らせていた。


「ねぇ、もう居なくなったんじゃないの?」


 それもその筈、彼女等はあれからと言うものの、ヒーリングスライムのヒの字も見つけられずにいたのだ。

 姫子松が放ったファイアアローの音に怯えて隠れてしまったか、もしくは一度目に見つけたのが幸運だったのか。


 とにかく現在の時刻は18時を回っている。


 全員の間にお開きムードが漂い始めたとき、そいつは、好機は突然やってきた。


 最初に見つけたのはレイだ。

 

 彼女はその優れた五感で、壁際の起伏した地面にすっぽりと収まるようにして隠れていたヒーリングスライムを目視で発見した。


 なによりも喜ぶべきは、ヒーリングスライム自身は未だに見つかっていないと思って逃げ出さなかったことである。


 レイの次にソレを見つけた姫子松は他の二人に行動の指示を出すと、自分自身もスライムのいる壁際へ走り出した。


 これには悠長なヒーリングスライム君も驚いただろう。

 体をプルンプルンと震わせると、一目散に洞窟の奥へと逃げ出してしまった。


 しかし、ここまでは前回の戦いで学習済みである。


 姫子松はスライムの逃げる場所へ先回りするようにファイアーアローを放つと、洞窟の奥へと進む道を火の壁で塞いでしまう。


 空かさず榊原が飛び込んだ。

 彼女は逃げ惑うスライムの軌道を巧みに予測し、的確に壁際へと追い立てていく。

 

 しかしスライムとて、それだけで捕まるくらいならレアとは呼ばれない。

 

 今までに数々の勇者達から命を、アイテムを狙われ、その度に生還してきたこのスライムは……


 他の生物よりも、圧倒的にッ、生への執着が大きかったッ!!


 傷など知らんと、後の事などどうでも良いと。


 振りかえらず、顧みず、向こう見ずに、火の壁へと飛び込んだ―――


「あっ」


 それは誰が零したのだろう。コウか、レイか、はたまたその場にいた全員の声だったか。


 直後、ヒーリングスライムはインプレグナブルに跳ね返されて急転直下、地面へと無様に転がされた。



 後にこのシーンは「Tank Top」と「You Shock」で散々ネタとして擦られる事となるのだが、それはまた別のお話。


2


「これは、勝ちでええんか?」


 ボス部屋へと向かう道中、姫子松は榊原の腕の中に納まったヒーリングスライムを覗き込み、あきれ顔でそう呟いた。


「相手が降伏したら勝ちだろ」


 その後、地面とお友達になっていたスライムがどうしたか……


 命乞いを始めたのだ。泣き、喚き、駄々をこね、そしてヒールグミを自ら差し出したのだ…!!


 もはや高潔とも言えるまでの執着に、一同は涙を禁じえなかった。


―――そこまでするかッ!!

 命の為にそこまで全てを投げ打つ事が出来るのかッ!!


 若輩の身には推し量る事も出来なかったその問いは、彼に聞けば「愚問である」と一蹴されただろう。


 故に一同は考えた。


 これは勝ったと言っても良いのだろうか?


 我々はこの戦いを、戦いの終焉を喜んでも良いのか?


 榊原の胸の中で安らかに、確かに穏やかな表情で眠るそのモンスターを、見事打ち倒してやったと、家族に自慢する事が出来るのか?


 そして家族は、よくやった、流石だ。そう言って諸手を挙げ歓迎する事が出来るのか?と。


 ……否ッ、断じて否であるッ!!


 榊原は負けた。スライムの、あまりの可愛さに屈服したのだ。

 玲は負けた。スライムの気高さに胸を打たれ、涙を流したのだ。

 姫子松は負けた。二人がそこまで言うのならと、屈辱と敗北感を飲み込んだのだ。

 鋼は負けた。動画の取れ高に。あと多分スライムの気高さとかに。負けたのだッ!!


 故に一同の足取りは重かった。

 

 動かない足に鞭を入れ、体を引きずり、誉れ無き勲章を手に。


 やがて彼らはスライムダンジョンのボス部屋までたどり着いた。

 

「よし、じゃあボスをシバいてワープで帰るか」

 

 コウは己の絶望感を隠そうともせず、目の前に立ち塞がる大きな扉を前に、自らを鼓舞するかのごとくそう呟いた。


 ここにいるボスは総重量が一トンもある大きなスライムだ。

 その大きな体から繰り出される攻撃は、酸性の液体を発射するという恐ろしいものである。


 しかし、挫けてはいられない。彼らには帰る場所があるのだから。


 だから言おう。敢えて言おう。


「長く、そして苦しい戦いだった」

「せやな」


 姫子松の返事。それは虚勢であった。上辺だけの真っ赤な噓であった。

 しかし、それを咎める者は、もう、どこにもいない。


3


「ヒールグミ100個集めてないけど良いの?」

「お前な、それをあいつに言って来いよ」


 その言葉に反応する様に、榊原はヒーリングスライムを玲から遠ざける。


「……お前もそろそろそいつを放してやったらどうだ?」


 この子は、この子だけは許してと、家で育てるのだと。

 口には出さなかったが、彼女はそう背中で語っていた。


「ええんと違う?懐いてるみたいやし、人には危害を加えなさそうやし」


 ヒーリングスライムは体の一部を姫子松の手元に伸ばすと、ヒールグミを生成した。


 勿論グミを無限に作る事は出来ない。生成する毎に体を構成する魔力が減り、ヒーリングスライム自体が小さくなって行くのだから。

 グミの生成と言えば聞こえはファンシーだが、実情はトカゲの尻尾斬りやナマコが捕食者に内臓を提供する防衛本能に近しい。


「ていうかさ、そろそろあいつとかお前とかって呼ぶの辞めへん?」


 姫子松はというと、ヒールグミを口の中でモッキュモッキュと転がしながら、鋼にそう提案をした。


 彼女は他人に何と呼ばれようが然したる感慨を持つことは無かったが、しかし、それが身内となれば話は変わってくる。


 では何故今になってそれを提案したかと言うと、何とはなしにそろそろ彼も身内側へ入ってきたな。という、ただ其れだけの他愛ない感覚が理由である。


「あぁーじゃあ……毬?」


 鋼はそう言うと、次第に顔へ熱が集まる感覚を覚えていた。

 生粋の陰キャである彼にとって下の名前で呼び合う友人は彼女が初めて、いや、玲が居るので初めてではないのだが、気持ちの上では初めてと変わらなかった。


「なんや、改めて呼ばれると変な感じやな」


 毬はニヘラと笑い、ジト目でコウを見ていた榊原を指さす。

 それは、彼女にしては随分と気の利いた提案であった。からかいの気持ちが無い訳ではなかったが。


「えぇっと、なんだ。榊原って名前長くないか?」

「悪かったわね」

 

 ングっと、思いがけず吹き出してしまった姫子松の頭を玲が引っ叩く。

 

 この二人の場合はコミュニケーション能力が高かったので鋼をリードしてやる事が出来たが、今回の場合はそうもいかない。


「……美波って呼んでいいか?」

「好きに呼べばいいでしょう?」


 榊原は何時も通りのすまし顔であったが、鋼は「なんだこれ。なんだこれ」と言いながら己の顔を手で扇いだ。


「じゃあ行こうか」


 唯一元気を持て余す玲が重厚な石の扉に触れると、ソレはゆっくりと内側へ倒れていく。


4


 中は直径が10m程もある楕円状の開けた空間だが、依然として天井では怪しげな魔鐘乳が光を放ち、地面はボコボコと波打っていた。


 一同が中へ入ると重厚な扉が音を立てて閉まり、部屋の中央から水色の液体が湧き出して来る。


 液体は意思を持つ様に蠢き、やがて2立方m台の塊へと姿を変えた。

 丁度、最初に出会ったスライムをそのまま大きくしたような見た目である。


「特に苦戦もしないだろうし、とりあえず行って来い」


 鋼はそう言ってカメラを正面に構えると、赤いボタンを押して録画を開始した。

 榊原も既にヒーリングスライムを地面に下している。


 まず仕掛けたのは姫子松だ。

 前に味方が居ない状態なら、フレンドリーファイアを気にせずに思い切り魔法を放つ事が出来る。


 因みに、魔法によって顕現した炎は、物質の燃焼によって引き起こされる物理現象の炎とは違い概念的な存在だ。


 酸素と反応する事も無ければ煙も発生しないので、室内では実物の炎よりも扱いやすくはある。

 微々たる差ではあるが。


【ファイアーアロー】


 姫子松の手に現れた小さな火球は、まだ微妙に変身中だったスライムの頭上で炸裂し、ボス部屋の中に熱風を巻き起こす。


 一瞬にして息の詰まるような灼熱の地獄と化したその空間を、未だ炎の収まらない中央に向かって榊原と姫子松が駆け出した。


 自らダメージを負いに行くと様な行動だが、それは彼女等が痛みに快楽を覚える特殊な癖を持っているからでは無い。


「キュ、キュイ」


 体の一部を魔法によって消し飛ばされたボススライムは、そんな可愛いらしい声を上げると、噴水の様に大量の水を噴射した。


 

 …周囲に残存する炎にスライムの吐き出した水が当たる前に、魔攻という物について語らなければならない。


 魔攻とは魔法を使用した際の攻撃力を表すパラメーターだが、その数値は魔法の行使を繰り返すことによって次第に小さくなる。


 何かと似ていないだろうか?

 

『グミを生成する毎に体を構成する魔力が減り、ヒーリングスライム自体が小さくなって行く』


 スライムの体は魔力そのもの。それはサイズが変わろうと多少の種類が変わろうと覆すことの出来ない、絶対的な体の仕組みであった。


 そう、姫子松の攻撃で体の一部を消されていたボススライムは、著しく攻撃力が下がっていたのだ。


「あれ!?炎が消えへんやん!!」


 自ら生み出した炎に焼かれる姫子松は、困惑のままに叫んだ。


 小さくなったスライムに炎をかき消すほどの余力は残されていない。

 そして、ボススライムが炎を消すと踏んで前に出た二人は、状況を打破する手段を持ち合わせていなかった。


 逃げる―――?


 確かに一度体勢を立て直せばボスに勝つのも容易かもしれない。

 そんな思考が脳裏を過ったが、それは彼女等のプライドが許さなかった。


 なにせこのスライムダンジョンは、そこら辺にいる小学生ですらクリアできるとされ、勇者協会への登録をしていない一般人にも公開されている場所なのだから。


 ここで逃げたら小学生以下。


 そんな強迫観念に駆られた毬はナイフを我武者羅に振るい、榊原も普段よりは粗雑になった型で日本刀を薙ぐ。


 勿論、スライムもスライムで負けじとその巨体を生かした突進で応戦した。

 同じ大きさの水なら1,2トンはあるサイズなのだが、しかしこの軟体生物。体を構成する物質は核を除いて殆どが魔力である。


 結果、榊原へぶつかったかと思うと、自らがはじき返された。ダメージはない。ソフトタッチだ。


「わぁぁぁ!!こんな雑魚と心中は嫌やぁぁ!!」


 姫子松が叫ぶと同時、ボススライムの全身は何かが決壊した様に、勢いよく弾け飛んだ。


 頭上から降り注ぐ雨は、まるで二人を嘲笑うかのように周囲の炎を鎮めていく。


「……なんか、疲れたわ」

「…改めて見てみれば生命も殆ど減っていないわね」


 ボスを倒したことで、部屋の中央には淡く光る魔法陣が現れた。

 

 一同はスライムのドロップアイテムを拾うと、互いに互いの顔を見ようともせずに、黙ってそれに乗り込んだ。


 この日、彼らが手に入れた戦利品はヒールグミが10個とボススライムのオーブだけ。全て売り払ったとしても2000円にすら届かないだろう。

 3人で分配したとしても一人頭600円。時給に換算すれば200円だ。


 気が付けば辺りは闇に染まっていた。

 無事にダンジョンの入口までワープできたらしい。


 4人はそこで解散をすると、各々が自宅へと向かって歩き始める。

 上を向き、ソッと、涙が零れない様に。


 


◇◆◇


 

【後書きと言う名の愚痴】


 お読みいただきありがとうございました。

 という訳で前回と同様に興味が無い方は次話へ飛んじゃってください。


 題して「ステータスと亜人についての愚痴!!」



 それではさっそく。


 今作において根幹となるステータス35縛りですが、これが凄く難しい!!!


 はっきり申しまして、私は第七の最女3人を最弱にしたつもりはありません。

確かに弱いですが、やはり堅君と比べれば伸びしろはありますし、今後の展開も考えて、これなら戦い方はあるな。というステータスに調整しています。


 ですがなんというか、あの3人、全員俊敏が高いんですよね。

 これが一つ目の愚痴です。


 これは、全てのステータスがゴミカスでも、俊敏さえ高ければ何とかなるやろ!という適当な考えのもとにそうなっている訳ではなく、そうする事が弱さに直結するからです。


 というか、あの三人に関しては長所を消すようなステータスになっています。

 魔防、魔攻が共に高いのに生命が低かったり、俊敏が高いのに物防が低く、代わりに生命が高かったり、魔攻が高いのに他のステータスが軒並み平均もあるせいで防御に振り切れていないとか。魔法使いに足の速さはいらないやろ。とか


 まぁ、ぶっちゃけステータス35固定なら、大体何をやっても強いです。

 なので、その中でもとりわけダンジョンとかで使いづらく、総合的に他よりも評価の落ちる俊敏が高くなってしまうんですよね。


 でも個人的に一番弱いステータスは(種族スキルを考慮しない場合)

 

【生命】10  【物攻】10  【物防】2

【俊敏】1  【魔防】2  【魔攻】10


 こんな感じだと思います。どんな種族だよ。クラゲか?いや、クラゲは魔防高そうだし違うか。僕が知っている生き物の中ではアオミノウミウシが一番それっぽいな。

 あいつ、総合ステータス40はありそうだけど実際は3㎝くらいしかないの詐欺だろ。300倍はあれよ。乗れるくらいのサイズはあれよ。あれか?鯉と一緒で滝を登らないと竜になれないのか?

 じゃあ頑張れよ。やる気出せよ。なんて夢のない世界なんだ。


 失礼。興奮してしまいました。話を戻しましょう。


 見ればわかりますが俊敏が低いですね。

 確かに弱い。でも待ち伏せ型なら戦えそう。


 じゃあこれを最女部員に当てはめよう!とはなりませんが。


 何故か?


 話が進まないから!!!!

 

 突っ立ってる奴見て面白い?いや、面白くない!!!(反語)

 

 ダンジョンで仲間に引きずられる奴見たい?僕は書きたくない!(関係ない)

 確かにギャグとしては面白くなるかもしれませんが、如何せんテンポが悪くなると。


 僕は物書きとして駆け出しですが、自分の悪いところくらいは分かっています。


 そう、物語の進行が遅いという事。


 進行が遅い、執筆が遅い。こんな奴がさらに話のテンポを落とす設定を付け加えたら地獄です。知らんけど。

 

 と言う訳で、作者が面倒くさくなって適当にステータスを決めた訳じゃないよ。(割と投げやりだったけど)

 何も考えていなかったから全員の俊敏が高くなっちゃった訳じゃないよ。(ある意味正解だけど)


 という愚痴と言うか言い訳でした。



 余談ですが、3人の中では一番まともなステータスをしているという姫子松さんに関しても、鋼君のお姉さんと比べたら攻撃と俊敏に長けている訳でもありません。

 あ、鋼君のお姉さんのステータスは

【生命】3  【物攻】8  【物防】4

【俊敏】8  【魔防】4  【魔攻】8


 という設定です。

 サピエンス族の種族限界が全て統一で上が8、下が3だという事を考えれば(これって言ったっけ?)攻撃力に関して、これは一種の完成形だと思います。


 でも固定砲台にするなら、

【生命】7  【物攻】1  【物防】8

【俊敏】1  【魔防】8  【魔攻】10


 これも完成形だと思います。まぁ、どんな種族だったらこうなれるんだよという疑問は残りますが。木かな?トレントなのかな?


 あ、裏設定として、亜人は分類学的に元となる生き物が「門」よりも前になる事はありません。

 限界でも鳥、爬虫類、両生類、魚類の亜人が限界という事ですね。


 ですので虫娘とかタコ娘とかとかの無脊椎娘達が、侵略!侵略!侵略!侵略!侵略!侵略!イカ娘!とやって来る事はないんです。残念ですね。

 というか流石にそこまで行ったらモンスター扱いとなります(ネタバレ)かわいそうですね。つまりアラクネさんにもアルラウネさんにも人権は無く、基本的には何をやっても失礼。何でもありません。


 生物学的にそこら辺から人間との交配が……いや、それに関しては随分と前から無理ですが。でもまぁ、なんか鳥人間とか、ファンタジーでいくらでも出てくるし?なんかイケそうやん?


 と言うか、人間の本能は交配、子孫を残すことです。恋愛対象になっても交配出来ないならそれは別の種族と考えるべきですよね。生物学的種概念でもそんな事言ってた気がするし。


 個人的には大好物ですが、蟲とかクラゲとかキノコとか、そういう亜人は亜人ではなく、どちらかというとモンスター娘ですよね。

 なんか交配は無理そうじゃない?


 そうなんです。今後の展開に必要だとは言え、こんな妙な縛りがあるせいで、亜人の元ネタに出来る種族が思っているよりも居ないんですね。


 レパートリーの少なさ。

 これが二つ目の愚痴、というか文句です。


 ステータスの組み合わせも、10の6乗で百万通り!!!!と言うわけではありませんし。

 

 現実でもそうですが、実際は両親から引き継がれるステータスの方が多いですからね。人間個々人にランダムな数字が割り当てられる仕様ではない以上、それなりに似たり寄ったりなステータスが多くなります。


 あと、単純にピーキーな性能をした生き物って少ないんですよ。


「しんかせいぶつがく」はすきくないから、よくわかんないんだけどね。



 はい。言う事言ってすっきりしたので執筆に戻ります。

 お目汚し失礼しました。

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