スライムダンジョン

〈修正〉 

 前話「方針会議」に出て来た「ファストスライム」の名前を「ヒーリングスライム」に変更いたしました。

 ファストスライムの活躍を期待されていた皆様におかれましては大変申し訳ありませんが、進行上の問題が発生したため突然の修正をお許しください。



1


 無事に会議を終えた日の夕方。

 最女部員の一行は放課後の時間を使って、都内の高級住宅街にやって来ていた。


 部員とは言っても女子最前線部は名義、というか事実上すでに部としては存在していない。しかし、便宜上あえて部員と呼ばせてもらおう。


 彼らが閑静な住宅街をひた歩くのは何もハイキングのためではない。

 部員である誰かの家に向かっている訳でも、ましてや資金の調達を理由に金持ち達の周りをこれ見よがしに歩いている訳でもない。


 では何故に?


 彼らは暫く歩みを進めると、その街の中央に位置する広場の前で足を止めた。

 立ち止まり、そして首を持ち上げる。


 そこには、5mを優に超える盛り土があった。


 正面から見れば正三角形にほど近いなりをしているが、地面から2mくらいの高さまでには、大人一人が入れるくらいの大きな穴が開いている。


 奇想天外な馬鹿が作ったかまくらを想像すれば分かり易いだろうか。

 

 だからと言って、近所に住むエキセントリックな小学生等が想像せしオブジェクトという訳ではない。


 自然物と言うにはあまりにも不自然な見た目をしているが、これは8年前の地殻変動によって突如現れた、不遜にも傲慢にも『ダンジョン』と呼ばれるモノであった。


 唯の盛り土ごときが?

 ……あいや待たれい、侮るなかれ。


 この面白いオブジェクトの中には歴とした、来歴優等かつ由緒正しき『モンスター』が住んでいるのだ。


 あらゆる既存の生物を好戦的に襲い、食料や苗床として活用する残虐で非道な生き物が。である。


 誰かが呼んだ―――極悪かつ無慈悲なその生態とは裏腹に、華麗で可憐でいじらしい、その愛されボディーを持つ生物の名を。


 そう、『スライム』と……!!


2


 オブジェクトの穴から中へと侵入した一行は、太い柱を軸に連なる天然の螺旋階段を下っていた。

 ダンジョン内部の壁面には、魔力を多く蓄積した為に自ら緑色に発光する菌類や鉱物が露出しているので、わざわざ大きなランタンを持ち歩く必要はない。


 問題と言えば、キノコが喜ぶ高温多湿の環境くらいだろうか。


「む、むし、ムシ、虫、蟲、蟲、蟲ッ……!!」


 いや、問題は他にもあったらしい。

 光に向かって飛ぶ羽虫や、それを食さんと後ろから襲い掛かる大きなゴキブリっぽい蟲。そんな昆虫パラダイスを目の当たりにした姫子松は小さく悲鳴を漏らした。


 彼女は虫だ蟲だと騒ぎ立てながら、本日何度目かも分からない全力タックルを榊原へ敢行する。


「危害は無いわよ」


 足元に絡みつく姫子松の頭に手を置いた榊原が諭してみるも、全くといってよいほど効果はなかった。


「あ、マジカルインセクトだ!食べる?」


 エメラルドの光で明滅するカミキリムシを顔の前に持ってこられた虫嫌いの反応は想像に難くないだろう。

 絶叫鳴り止まぬ洞窟の中、レイはマジカルインセクトと姫子松を交互に見やると、少しだけ考えてからソレを口に放り込んだ。


「……」


 そこに姫子松の事を驚かせてやろうといった悪意はなく、単純に捨てるのが勿体なかった故の行動だったのだが、鳳凰のお姫様は食虫文化に抵抗があったらしい。


「下見て歩けよ、苔で滑っても知らないぞ」


 コウは彼女等のやり取りをカメラに収めながらそう言ったが、内心では乙女の食虫シーンをカットするか否か。それだけを考えていた。


 ちなみに、食料の乏しいムウ大陸では食虫行為など日常風景である。

 寧ろマジカルインセクトと言えば、体内に取り込むことで微弱ながらに魔力を回復することから、戦闘中に食べるスナック菓子的なポジションの虫であった。

 

「あっ、開けた場所に出たよ」


 地上から十数分も潜った地中深くには、紫色に光る鍾乳洞が一面に広がっていた。

 

 とはいっても、ダンジョンに生える鍾乳石は石灰でできた華柱ではなく、地下水に溶け出した魔力が天井から雫となって落下する時に結晶化された、魔鍾乳と呼ぶべき物質である。 


「なんだか凄くエッチな色だね」


 階段にあるエメラルドグリーンの光源から一転して目に悪そうな蛍光色に変わったことで、スライムダンジョンの一階層は酷く怪しげな雰囲気を醸し出していた。


「は、はぁ。ここらへんは虫もおらへんみたいやな」


 そんな姫子松の声は、洞窟内へ反響するに従って徐々に小さくなり、最後には低く呻る風切り音に混じって消えてしまった。

 

「それで、私たちはここで何をすれば良いのかしら?」


 天井から落ちてくる水滴を器用に避けながら、榊原はマネージャーに問いかける。


「朝に言ったチームワークは勿論、あとはスキルオーブ狙いだな」


 スキルオーブと言うのは、モンスターの体内に一定確率で作られる物質であり、読んで字のごとくスキルを封じ込めた水晶のようなものだ。基本的にはそのモンスターが一番得意としていたスキルが封じられている。


 使い方は簡単。食べるとスキルを習得し、武器に埋め込めば振るう度に疑似的なスキルの発動ができ、一度きりにはなるが地面に叩きつけるだけでも効果を発揮する。


「スライムのオーブなんているの?」


 彼女の質問はもっともなものであった。

 オーブという物は往々にして強いモンスターから採取した方が金銭的価値が高くなるのだ。

 それは、封じられているスキルが珍しかったり強力だったり、なにかと希少価値が上がる事に起因する。


「今回狙うのはヒーリングスライムだ」

「うわぁ、あの早いやつね」


 ダンジョンにはそれぞれ固有の上位個体がおり、彼らが居る東京スライムダンジョンではそれがヒーリングスライムとなっている。


 ヒーリングスライムの平均的なステータスは以下の通り。


【生命】5  【物攻】4  【物防】8

【俊敏】10 【魔防】4  【魔攻】4

 

 とまぁ嫌がらせ特化な性能をしている上に、臆病な性格の為、見つけようと思って探さないと見つからず、倒そうと思って攻撃しなければ倒すことはできない。


 文字通り、まぐれでは討伐出来ないレアと呼ぶに相応しいモンスターである。


 そして、最も大きな特徴としては、攻撃をするごとにヒールグミと呼ばれる、摂取することで生命力を回復するアイテムを落とすことだ。


 ヒールグミの見た目は、まぁ、グミだ。

 スーパーのお菓子コーナーに売っている適当なグミを手に取って緑の着色料を塗りたくってみよう。つまりそういう事だ。


「お前らには今日中にヒールジェルを百個集めてもらう」

「えぇー」

「百個は一日じゃ無理やで」


 コウの発言に対して文句の声が上がる。

 

 一個や二個なら集めるのも難しくはないだろう。しかしそれが百個ともなれば、逃がさず殺さず効率的に確実に弱いダメージを与え続けるしかない。

 

 つまり、面倒なモンスターを相手に、全力で舐めプをしろと言っているようなものなのだ。

 

「詳しい方法は自分たちで考えてくれ」

「この人、丸投げしたよ!」

「キュイ!」


 ……きゅい?


 一同が音の聞こえた方へ目線を移すと、いつの間にか作戦会議に混じっていた、水色の愛らしいスライムが地面で飛び跳ねていた。


 大きさはサッカーボールと同じくらいだ。

 

「えーっと、その間コウは何してるんや?まさかこの可愛い生き物と戯ているだけとは言わんよな?」


 姫子松はプルンプルンと、ゼリーの様なスライムを指先で突きながらそう言った。


「当たり前だ。俺にはお前らの行動をカメラに収める仕事があるからな」


「キュィ……」


 8年前ならサーチアンドデストロイ見敵必殺と言わんばかりにナイフで斬り掛かっていたのだろうが、この数年で随分と丸くなってしまった今の彼にそんな事は到底できないだろう。


 コウは先日のニュースで報道されていたモンスター権利団体の意図が分かった気がして、少しだけ悲しくなった。


2


「ミナ!そっち行ったで!」

「逃がさないわ」


 榊原は小さく返事をすると、魔鐘乳でデコボコとした地面をものともせず勢いよく走りだした。

 

 この時点で第一階層へ着いてから30分が経過している。


「レイは盾で誘導!」

「あぁ!複雑な動きは難しいんだって!」


 レイは姫子松の指示に従って二対のインプレグナブルを動かそうとするが、随分と苦戦を強いられていた。


 二つを同じ方向へ動かそうとしている時はまだ余裕がある。

 しかし、それぞれを別の方向へ移動させようとした時に突如として両方がおかしな挙動を始めるのだ。


 これはインプレグナブルの仕様でなければ、彼女が特別に下手だという事でもない。体を動かす、インプレグナブルを操作する。しかも二枚同時に。

 これら三つの動作を一つの脳で遂行する事は、並の人間に出来る事ではないのだ。


「ヒエッ、あっぶな……」


 今回の場合は一枚が壁に激突し、もう一枚は姫子松の頭上を掠めて飛んで行った。


 ……もしかしたら平均よりは下手なのかもしれないが。


「ご、ごめんね?」


 ハニカムシールドがどこかへ行ってしまった事で、ヒーリングスライムは縦横無尽に逃げる事が可能になってしまった。


 勿論、彼女等の中にヒーリングスライムに俊敏で勝っている者はいない為、ただ、その背中を見る事しかできない。


【ファイアアロー】


 走って追いかける事が出来ないのなら、魔法をぶつければいいじゃない。

 姫子松はそんな事を考えながらモンスターに向かって魔法を発動した。


「よ、避けて!ヒーリングスライム!」


 レイは姫子松の魔法をよく知るものとして、敵であるヒーリングスライムにそう叫んだ。


 その直後、彼女等の20mは前方で洞窟を震わす爆発が起こった。砂塵が舞い、魔鐘乳をなぎ倒し、辺り一面を焼野原へ返したが、その平地の真ん中では緑色の蛍光色を放つ一匹のスライムが体のあちらこちらを損傷しつつも、確かに生存していた。


「なっ!」


 距離が開いた上に呆然としていた一同がスライムに追いつけるわけもなく、今度という今度は本当に逃げられてしまった。


「み、見てた?あいつ当たってなかったんだ」


 そんな事を呟くレイをよそに、コウは爆心地の近くへ向かうと、地面の近くに一つだけ落ちていた、妙に自己主張の激しい粒を拾い上げる。

それは間違いなく、見間違いなくヒールグミと呼ばれるアイテムであった。


「当たり所が悪かったのかしら?」

「多分だが、直撃でも倒せていなかったぞ」

「そんな訳あらへんやろ、相手はスライムやで」

「そうだな、だがレベルは平均で20もある」


 それがどうした。とでも言いたげな彼女等にコウは話をつづけた。


「姫子松の魔攻は9と確かに高いが、レベルは13と駆け出しと言っていい。それに、ファイアーアローの強さは単体火力ではなく範囲の強さと持続攻撃だ。敵一体辺りに対する攻撃力の倍率で言えば、1.1倍くらいだろ」


 そう言われた姫子松は最近の自身の魔法に対する信頼度を見つめ直す。


 そういえば、ムウにいた頃はこの魔法に不満も持っていたな。と。

 少なくとも戦争が始まった時点では、この技をけん制に使っていたな。と。


 そう、ここ数日の彼女は調子に乗っていたのだ。


 魔法防御力の低い拳闘士に多少の痛手を与え、攻撃力の低さ故に経験値が稼ぎ辛く、レベルが低い盾使いを一発の元に沈めた彼女は。


 増長し、鼻が伸び、有頂天になり、いい気になっていたのだ。


 ……だから失敗した。

 ファイアーアローは切り札的な運用をせず、最初からヒーリングスライムの逃げ先へ打ち込んでいれば、榊原の追撃が間に合ったのかもしれない。


 そんな後悔が姫子松に対して重くのしかかった。


「これからはどうすればええんや?」


 そこに先程までの世界を舐めきった彼女はおらず、代わりに、ひたすら強さを探求せんとする勇者が佇んでいた。


「レイは少し下がれ、逆に姫子松は前に出ろ」

「な、なんでさ!」


 なんで?そう聞かれるとコウは弱かった。なぜなら、それは唯の勘だったからだ。


 彼が今までに相手をして来た姉の沙雪なら、「オーケイ」か「了解」しか返事を持たない沙雪だったならば、それでも構わなかったのだろう。


 しかし、これからはそうもいかない。

 最女の部員達とは付き合いも短く、なにより全てを肯定させる程の信頼は築けていないのだから


 故にコウは固まった。

 彼はここへ来てようやく、マネージャーという相手を納得させる仕事を難しいと思っていたのだ。


「あー、レイは盾の操作に集中した方がいい、よな?」


 コウは自信の無さを隠すように、質問形式でそう確認した。


「僕は追いかけなくても良いの?」


 レイの疑問は尤もなものだが、しかし、盾で自分の味方に殴り掛かるような奴を訓練に参加させるとなれば、どうしても不安が残ってしまう。


「走りながらだとまだ盾を動かせないんだろ?それなら立ち止まって二つの盾を操作した方が費用対効果が良い」

「なるほどな、それに加えてウチも前に出たら更に手数が増えるっていう訳や」

「それもあるが、お前は何と言うか、状況把握とそれに沿った指示を出すのがうまい……気がする」


 コウは思う。

 そうか、俺が頭の中で何となく考えていたのはこういう事だったのか、と。


 喋っている内に、言葉にする度に、自分の漠然とした思考を自分で理解する事が出来るようになる。それは新鮮で斬新な思考の整理方法だった。


「後ろから指示を飛ばすだけでは駄目なのかしら?」


 榊原は姫子松に対して過保護だった為、彼女をなるべく前に出したくなかった。


「駄目じゃない。でも瞬時に判断を下せる奴が前にいたら、最悪そいつがカバー出来るだろ」

「仕事が一気に増えてもうたなぁ」

「それだけ有能だという事よ」


 しかし、本人がやる気になっているなら、茶々を入れる事もない。

 彼女はそう思い、本心からそう慰めた。


「じゃあ後ろに下げられた僕が無能みたいじゃん」

「グフッ」


 その言葉に誰よりもダメージを受けたのは他でもない、彼女等のマネージャーだ。 彼の前で無能を蔑む言動はNGである。


「何寝ボケた事言ってるんだ。無能みたいじゃなくて本当に無能なんだよ。盾二枚の操作に慣れてきたら前線に送り返してやるから覚悟しとけよ」


 コウは私怨も含む憎まれ口を叩いたつもりでいたのだが、レイはそれを聞いて何故だか挑戦的な笑みを返した。


「……あ、あの、私はどうしたら良いのかしら」


 友人二人が新たな戦闘法を確立する中、未だ何の指示も出されていなかった榊原は、恥を忍んでコウに尋ねる。


「今のままでも問題は無いと思うが?」

「そう」


 しかし、帰ってきたのは突き放すようなセリフであった。

 彼女がコウに求めていたのは現状の肯定ではなく、二人の様に明確な戦略の変更なのだ。


「急激な改革を進めると内側から崩壊する。少なくとも、グミ集めに関してはお前が一番向いているんだから、立ち回りを変えるにしてもここを出てからだな」


 コウとて榊原の事を考えていない訳ではなかった。

 ただし、行動に移すのが今ではないだけ。


「さ!じゃあもう一回、ヒーリングスライムを探すとこからやるぞ!」



◇◆◇



【補足】

 8月24日、防御力に強化アップデートを施しました。



 ステータスとレベルを加味した「実数値」の求め方を記しておきます。

 小説内ではどうやっても面白おかしく説明できませんからね。


 最初から実数値を載せておけばよかったのですが「天性の才能であるステータスをどうやって戦術に落とし込むか」という作品が書きたかったので、才能部分である35の数値を振り分けた最初のステータスはどうしても常に見えるようにしたかったんです。


 横に書くという手もありましたがごちゃごちゃしてしまいますし……いえ、これはここで語るべきではありませんね。


 糞面倒な事を小説の中でダラダラと説明したくないなぁ~・・・せや!あとがきで書いたろ!という作者の怠惰から生まれたコーナーなので、面倒な人は飛ばして頂いて構いません。

 

[音楽]チャララチャララチャララチャララデーン♪


 突然だけど算数のお時間だよ!この作品におけるステータスとレベルを加味した「実数値」のお勉強をしよう!


 まずは物防(or魔防)の実数力だよ!


「(X+Y *1.5)*1.05^Z」

 X=生命 Y=物防or魔防 Z=レベル


 これを表計算ソフトにぶち込みゃええねん(豹変)


 早速ボロが出始めたね!

 エクセルを持っていない人、持っていても面倒くさい人、細かい事はどうでもいい人の為に、ヒーリングスライムさんを例に結果も記しておくよ!

 

 (魔防)実数値29.1


 これだけでは何の意味も分からないね。

 それでは今回惜しくもヒーリングスライムを倒しきれなかった姫子松さんに登場して頂きましょう!

 それではファイアーアローを使ってください!


 チュドーン


 彼女の使ったファイアーアローという技は、広範囲に攻撃を与える代わりにダメージの倍率は魔攻の1.1倍と低めだよ。


 では魔攻のダメージを算出しよう。

 僕と同じ、手計算で数字を求める小卒アナログ人間の為にも、今回はPC用語無しで記すよ。環境依存文字のせいで文字化けがあったらごめんね!


「X×1.05のY乗」

 X=魔攻 Y=レベル


 因みに姫小松さんの攻撃力は16.8

 そこにファイアーアローの倍率を掛けると、18.6になるね。

 あとはスライムの魔防実数値から攻撃力を引けば残りの生命力が出るよ。


 29.1-16.8は計算するまでもなく0以下にはならないね。

 だから姫子松さんはスライムを倒せなかったんだ!


 はい。茶番にお付き合いいただきありがとうございました。

 今度からこういう難しい話は作者ではなく榊原さんにお願いしようと思います。

 彼女は頭が良いですからね。


 それでは!

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