珈琲 ☆☆

【珈琲】https://kakuyomu.jp/works/16817330647526255219

(総文字数2000字)


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あらすじ

 ある時、主人公は老いた妻の動作に違和感を覚える。共に向かった病院での診断は本態性振戦ほんたいせいしんせん、それは命を脅かすような病気ではないが、完治への道筋が見えにくいものであった。

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 仲睦まじい老夫婦の日常の切り抜きです。理想的な夫婦ですね、書いた私が言うのもなんですが。


 これも二千文字お題企画に応えて書いたものでして、この時のお題は【カップ一杯のコーヒー】でした。地味な話ですが、なぜかウケが良かったという印象が私にはあります。


 私はまあまあ、読者に『え? そういう展開? そういうオチ? そういう発想はなかったよ』と思わせたい方でして。物語に捻りを加えたいんですね。

 でも、この【珈琲】という物語はそういう捻りのないストレートなものなんですね。なのに、他の捻ったものよりウケが良かった。


 それは私に『あれ? 意外な展開とか、ビックリするようなオチとかは求められてないのか?』と思わせましたが、アクロバティックな展開はほどほどに、全体のまとまりがあってこそ意外な展開や意外なオチというものは利いてくるのかもな、なんて発見もありました。


 アクロバティックな展開って、読者を置いてけぼりにしやすいって面があるんでしょうね。ストレートでありがちな展開をいい感じに書けない人間には、魅力的なアクロバティック小説は書けないのかも知れませんね。



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 それでは聴いてください。

 Erroll Garner で【Misty】

(良かったら、YOUTUBE等で【Erroll Garner - Misty】と検索してみてください)

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