その血の色は滅紅 ☆☆
【その血の色は滅紅】https://kakuyomu.jp/works/16817330648612499770
(総文字数2000字)
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あらすじ
画家の濱本 裕理は人魚をテーマにした個展を小さなギャラリーで開催していた。ある在廊日、濱本が描いた一枚の人魚の絵をじっと見つめる男を見かけて濱本はその男に話しかける。すると、彼は言った「この絵だけは人魚のおぞましさが上手く描けている」と。まるで、実際に人魚を見た事があるみたいに。
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この物語も2000文字縛りのお題企画に参加しようと書いたものです。その時のお題は【夜明けのマーメイド】でした。
お題が美しいイメージなものでしたから、「それにおぞましさで応えたら面白いかもな」と思い、そして「人魚がテーマなら」と以前に書いていた【友の会】の設定をちょっと活かそうと目論んで書いたのがこの物語です。
ですから、この物語は【友の会】の後日譚という位置づけになります。
人魚ってアンデルセンに見られるように、西洋圏では美しく儚いものとして描かれやすいものって気がしますが、日本の人魚ってそうじゃないですよね。どこぞの寺に納められている人魚のミイラとか、八尾比丘尼伝説とか、人魚って、おぞましい妖怪の一種って立ち位置な気がします。
西洋的な美しい人魚のイメージと、おぞましい妖怪としての人魚を上手くミックスしたパイオニアは高橋留美子に違いないと思います。
私の書いたこの物語が、そういった点に於いて、高橋先生の人魚の森にちょっとでも近づけたのだとしたら、とてもいいな、なんて思います。
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それでは聴いてください。
赤い公園で【絶対零度】
(良かったら、YOUTUBE等で【赤い公園 「絶対零度」】と検索してみてください)
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