ナインス②。
本作戦決行日もゆるりとヒーローで、起こされ、一言、ナインスの心境はと、しっかり目を覚ましていた。作戦本部ではピシッと決めた戦闘服に身を包み、左手でヘルメットを持ちながら、右指で喫煙BOXに灰を落とし、案の定ナインスはガタガタと身震いをしていた。司令官は、それを見てゲラゲラしていた。ナインスは、怒ったが、大丈夫、死ぬ時は一発だと返した。大佐とユリーカも緊張していた。ナインスは、案の定、俺死ぬんですか?と発言したが、司令官が多いに慈悲しなさいと、言っちゃたものだから、学生を余計に煽り、泣きべそをかかせた。司令官はここで、君が金で動くか否かだと論した。もちろん最前のバックアップはすると約束した。ナインスは、はぁとため息をついた。お任せされたユリーカは、大佐の索敵により、安全で最速のルートを提示した。もちろん、帰還分の燃料を背負い、かつ、チャフフレアは、無限に近い残数があると説明した。ナインスは、100億は無駄にしないと、はっきり言った。F16に乗り込み、気張り、行きっまぁすと叫んだ。司令官は、決して上手ではなかった、STARFOX 64を思い出していた。F16は、勢いよく射出した。敵領空内に入りましたよ、と大佐は確認した。そして出てくる出てくる、そのミサイルの数と言ったら...!ナインスは、右水平に旋回したが、あまりのミサイルの数にビビりすぎ、いつのまに機体はひたすら天に伸びた。そして音速の壁を突破した。出すは出すは、チャフフレアの残数を、作戦本部で確認していた三人は、一斉に笑った。このF 16がばら撒くチャフフレアが、また巧妙に作成されており、とにかく、全てのミサイルをいなした。真横を通り過ぎていくミサイルをナインスは、横目で感じ、脳みそが分泌した興奮物質で陶酔しながら、雲の上に出た頃には覚醒し、あらゆるミサイルをかわしながら、再び地に機体を向けた。ナインスはマッハを超えながら、極超弾頭ミサイルを発射した。勢いよく発射されたミサイルは的領土内、北東73km地点上空で水素核融合を引き起こし、大爆発した。ドーム状に広がる半円球を遥か下に見下ろしながら、司令官は帰還せよ!と叫んだっっつ!...作戦終了。大佐がF16の撤収を確認。...ナインスは帰還した。司令官がご無事で何よりと労ったが、ナインスはどこが安全で最速のルートなんですかと、声高に訴えていた。司令官は、君の任務は、決められたポイント上空に、ミサイルを撃ち、爆発させることにより、達成された。弾頭の内容がどうだとか、君には知る必要がない。と、厳しく放った。すんごい人が死んだでしょ?やりすぎではと、ナインスは司令官を睨みつけていた。君に責任はない、これはLINE MUSIC社に勝ちに行く戦争なのだよ。君はまだ幼い、今回の任務で気分を害したのなら謝ろう。そして作戦を続行したくないのなら、降りてもらっても構わない。ナインスは右手で持っていたヘルメットを床に叩きつけ、この情無しクソ司令官がぁっ!と言って、足早に指令室を出て行った。司令官が、叩きつけたヘルメットを拾い、ユリーカがぷんぷんでしたねと言った。あぁ、しかしナインスにはまた出撃してもらう...敵は近し日にこの基地を割り出し、戦力を送ってくるだろうと、ナインスに女をつけろっ!ユリーカはなんとなく知らないふりで、どういう意味でと聞いた。戦場で頑張っている、ナインス君大好きぃと。
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