第4話◆元魔王・領地経営する4
二日後、シィとラクシュが作成した魔物分布図や地形データ、森林区域の大まかな測量を元に作成したデータをもとに、森を通るのは近くにある集落への現金収入になる事、メイン街道の渋滞の緩和策になる事、中規模の駐車場を作り、そこの総合ギルドを設置すれば初心者を脱したあたり~Cランクまでの活躍が見込める事を書類にまとめて、パパ……もとい、現国王様の所までプレゼンに行った。
「~以上がメリットとして考えられることで、次はデメリットなのですが~」
うんぬんかんぬん。
この辺は日本にいたころの両親や翔太朗から教わったので大丈夫だろう。
「そうだね、ライズ領は辺境伯の任も兼ねてるから、この国の端っこなんだよねぇ、先ずはそこまで行くための定期便の増設からか」
「はい。ライズ領まで来ていただければこちらの都合ですのでこちらから乗り継ぎの定期便を出します。道中は王都の冒険者ギルドで護衛を雇う必要がありますが……」
「王都からライズ領までのルートにはカフカ領があったな。そこと相談して乗り継ぎ馬車を出してもらうようにお願いしなさい。現地にお金を落とす策は得意だろう?ライス伯」
「はっ!」
パパもにっこり、僕もにっこり。
「ところでメル君」
「なぁに?パパ」
「甘未があれば共有の
「了解です」
国に対しての相談事が終われば後は親子の時間。
僕はベル君から貰った通販スキルでコンビニスイーツを始め、スーパー系の売り出しスイーツ、僕が常用している茶葉やコーヒー類、甘めのワイン、カクテル、その他乾き物、チーズやベーコンなどのおつまみ系、すぐ飲めるお茶や暇があると大量に作っている焼き菓子、干し肉、キャラメルナッツバーなんかをこれでもかと放り込んでいった。
パパと僕は
そら直ぐなくなるよねぇ。
「倍の数いれといたからね」
「ありがとう。みんな会議の旅にこっちに期待の目を向けてくるんだよねぇ」
「美味しい物食べながらの会議は気分的にも楽ですもんね。では有名お菓子店の焼き菓子セットと生菓子、団子のセットもいれとくよ」
「たすかるよ。はいこれ代金とお小遣い」
「ありがたく」
元魔王だろうが現在200歳後半だろうが、親から貰うお小遣いには抗えないんです。
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