第21話 雨傘

大雨。傘を忘れた夜。ビニール傘を買って帰るのか。無駄遣いだとまた君に叱られる。弱ったな。最寄り駅に着く。大雨。家まで徒歩15分だ。やはり傘を買うしかない。すると、君が僕の前に現れた。傘を持って迎えに来てくれたのだ。「節約だから」と君は僕に傘を差しだした。全く、君にはかなわない。

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