第22話 ハチミツ
「どうもおいしくない」と僕が文句を言った紅茶に、君が魔法をかけた。甘党の僕のことをよくわかっている。まろやかにとろける味わいはハチミツであった。「おいしい」とつぶやく僕。ちょっとの工夫で、こんなに素敵な飲み物になるなんて。「一手間必要なところが、あなたらしい」と君は微笑んでいた。
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