第5話 魔法習得

爆発しちゃった・・・・

でも、杖の核はゲットできた。


あと、杖が爆発する前に言っていた方法ってなんなんだろ。

聞くためにも、なんとか修繕できたらいいけど。

それよりも、まずは包帯男からの処理だな。


包帯男の核ををもう一度見たら、メーターのようなものが表示されていて、100のうち70程メーターが溜まっていた。

これを100にするにはどうすればいいのか。

今のところ俺の策は全くない。


せめて剣のようなものでも作ることができればなんとかできるのだが・・・・・・。

いや、できるんじゃないか?俺は自由に包帯を操れるし、なんと言っても切れ味が最高だ。剣には適していると思う。


早速作ってみることにした。

できたのは、ノコギリのように刃がギザギザ細長い刀ができた。

そしたらこんな声が聞こえてきた。


創作魔法クリエイトマジックを習得しました。作りたいものを想像すると、転生エネルギーを消費し、魔法道具マジックアイテムを作成することができます。なお、作成された魔法道具マジックアイテムは、作成者クリエイター能力スキルがランダムで付与されます。与えられる能力スキルは、作成素材クラフトアイテムに影響する場合があります。」


ふーん、分からん。

要するに、作りたいものを作ることができ、作成されたものには能力が付与されるってことなんだろ。

あとたまにこの声が聞こえるけど、誰の声なんだ?


「私は神だ!!」


そんな声ととももに、一瞬だけ夜空が輝いた。(気がした)


まあいいや。剣もできたことだし、ってみますか。

剣を一振りしてみた。すると、俺の体から大量の血が噴き出した。

でも、痛みもないし、傷もない。おそらく、内部の血を皮膚を通して吸い上げてきたのだろう。

血ってことは、ヴァンパイアか。この剣の能力はヴァンパイアのものを引き継いでいるらしい。

それより、なんなんだこの血は。ずっと俺の周りを浮いている。


「血、剣、それにちなんだ技をイメージし、技名を唱えてみるがいい。」


またヤツ神?の声だ。

血と剣、か。





よし、イメージできた。あとは唱えるだけだ。


血の斬撃ブラッドソードスラッシュ!!」


刹那。

剣を振った途端、周りを浮いていた血が刃となり、包帯男へ飛んでいった。

そして核だけをきれいに残し、周りの肉体はバラバラになった。


核だけなら動くことはできないだろう。そう思ってやったみたんだが、ほんとに動かなくなった。色も褪せちゃったし、倒したってことなのかな。


血の魔法ブラッドマジックを習得しました。自身の血を消費し、強力な攻撃を行うことができます。この血の魔法ブラッドマジックを使用し、当たった敵の血液を吸い取ることができます。この血液によって、能力の入手、肉体強化が可能になります。しかし、肉体強化をした場合、日光を浴びると、血液によって入手した能力、ヴァンパイアの能力が失われます。」


それで杖は肉体強化をお勧めしないと言っていたのか。


それより、気になることについて聞いてみた。


「ちょっと聞きたいことがあるんだけどいい?壊れてしまったものでも、核があったら直せるの?」


「治せます。核の状態のままでは、意思がなく体が元に戻ることはありません。ですが、召喚魔法により意思を呼び戻すことにより体の再生を行うことができます。」



今の核は、意思がないから、直そうにも直せないらしい。

意思があれば勝手に再生してくれるらしいから、召喚魔法を習得しないといけないな。


「召喚魔法ってどうやって習得できるんだ?」


「説明しにくいな。簡単にいうと、空気大気の流れ読むことができないといけなくて、歪みのある空間を引っ張って核の中に入れないといけない。」


うん。空気大気を読むって何?

もういいや、これはのち考えればいいや。


「あと、私とずっと話していると杖みたいになるよ。君の場合、緊急保護設定クライシスカバーシステムが発動しないから核まで粉々になっちゃうから気をつけてね。」


恐ろしいことを平然と言ってきた。やばい。

これからは喋りすぎるのはよそう。


「最後に一ついいかな。創作魔法クリエイトマジックを使ったら、木とか石とかを作ることができるのか?」


「できるよ。向こう日本の素材を見本にコピーして、こっちでµ単位のものを細かく作り上げているからね。」


「じゃあもう一つ。この世界に木や石は残ってる?」


「あれ、さっきので最後なんじゃあ、まあいっか。これだけね。木や石は無いよ。最初のやつはチュートリアル専用のやつみたいな感じだから。」


「分かった。ありがとう。」

そうして俺は、作業へと取り掛かった。






















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今回でバトル系は一旦終わりなので、次は街の繁栄に向けて動いていきます。

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