第4話 召喚されたもの

そこには首のない人間?がいた。

それは俺の能力を受け継いだみたいで、頭から上が包帯でどんどん作られていく。

頭ができたかと思うと、包帯を使っていきなり俺を攻撃してきた。


「おい、杖。聞いてないぞ。いきなり攻撃してくるってどういうことだよ。」


「攻撃してこないとも言ってないぞ。召喚されたものは気まぐれでな。たとえ本のようなものでも攻撃してくることがある。.....だそうだ」


だそうだってどういうことだよ。

おそらくこいつは神と繋がれるので、その神に聞いたのだろう。

この世界を作った神は信用していいだろう。

それより今は今持っている俺の戦闘能力を試すときでもあるんだ。

今はちょうど満月の夜だ。ヴァンパイアで溶けることもないし、狼男とか、灰狼にもなれる。

だから無敵と言っては過言だが、今の俺はなかなかに強いはずだ。


「っっ!?」


俺は過信し過ぎてしまっていた。頭が包帯(これからは包帯男と呼ぶ)のやつは操り人形をたくさん呼んでいた。

全身包帯なので、おそらく包帯男の能力なんだろう。

そしてその操り人形に気を取られていると、包帯に体が巻かれてしまった。

ヤバい。このままじゃ、死ぬ。本気で冗談じゃなくて死ぬ。

どんどん強く締め付けられてくるし、包帯男もゆっくり近づいてくるし。

もう死ぬのか。この世界の生活もあっという間だったな。

そう思いながら、俺は空を見上げていた。今日はきれいな満月の日だ。


満月?そうだ。変身できるじゃんかよ。

俺にはこの手がある。

しかし、あのときは好きに返信できたのに、上手く変身できない。

どうしたらいいんだ!!枝!!


「変身するものに合わせて、何か唱えると変身できるらしいよ。」

分かった。とりあえず唱えてみる。

擬態:狼ミミックウルフ!!」

オオカミ・・・になった。

狼男って英語でなんていうんだっけ。まあいいや。オオカミの方が足早そうだし。

とりあえず擬態ミミックで包帯を破ることはできた。


「よし!!これで仕留める!」


俺は飛びかかった。

しかし、


「遅い!」


気づいたら消えていた。よく見ると、形が崩れ、糸のようになっていた。

こいつは自分の体の形を自由に変えることができる。

そうなると、動きに追いつけない俺は持久戦で負ける。


擬態:灰狼ミミックグレーウルフ!!」


俺の擬態ミミックは狼だけじゃない。

こいつは、姿を消すことができるんだったよな。

動きに追いつけないなら、姿を消して詰めればいい。

俺は、音すらもを置いて高速で移動した。


じゅるり


俺は一瞬で包帯男の懐に忍び寄り、奴の血を吸った。

するとその瞬間、体に異変が起きた。

俺の体を、包帯が包んだのだ。

「っ!?」

俺の体は動かなくなった。

しかし、その包帯は1mm程の厚さとなり、透明となって俺の体を覆った。

俺にしか見えない包帯は操ることができる。そして、それは切れ味がすごかった。


シュパッ、ドス。


一瞬にして包帯男の首を刎ねた。


・・・・だが、奴の動きは止まらない。


「おい杖、どういうことだ。普通急所って首って感じだよな。どうしたら倒せるんだ?」


神聖会話サクレット・カンバセーション


なんだそれ。

なんか今まで神と繋がる時にブツブツ言ってたけど、それかな。

つまり、自分では分からないから神に聞こうってことだな。

そして喋り始めた。


「召喚されたもの、つまりお前を含め、核というものが存在するんだ。その核を破壊すると、倒すことができる。召喚されたものは、誰しもが核を持っている。が、あまり普通は暴走はしない。だが、与えられる転生エネルギーが足りなかったり、多すぎたりして暴走してしまうらしい。この暴走を止めるには、もし与えられた転生エネルギーが足りない場合、転生エネルギーで作ったエネルギー弾を打ち込み、必要量に届くようにすること。もし、暴走エネルギーの与えられた量が多かったら、そのエネルギーを吸収し、必要量まで戻すことだ。」


じゃあ、まず量が足りてないのか多すぎるのか、それを知る必要があるよな。

そう思って包帯男をみたら、輝いた石、つまり宝石のようなものが、人間で言う心臓の位置にあった。

あの世界の中心の材料の「ブラックストーン」そして、「グリーンペント」「ローストーン」がちょっとずつ混ざり感じのやつがあった。

これが核ってやつか。


「それより、俺なんであんな核が見えるんだ?」


覚醒レベルアップしたんだよ、能力が。能力は、危機ピンチの時にまれに覚醒レベルアップすることがあるんだが、その「危機ピンチ」こそが今だったんだよ。分かったか?これで。」


大体分かった。

これはいい情報だから覚えておこう。


「あ、それと言い忘れてたけど、もう一つ暴走を止める方法がある。これはエネルギーが多過ぎようが少なかろうがどっちにも通用する。それの核をとっ」


杖がそう言った途端、急に色が無くなったかと思うと、いきなり赤くなり、


上限超過熱オーバーヒートしました。緊急保護設定クライシスカバーシステムを発動します。核の超保護スーパーガードを実行し、マジックブランチ爆破破壊します。直ちに離れてください。爆破破壊まで、残りわずか。 3 2 1 爆破破壊・・・・・・爆破破壊に成功しました。よって、緊急保護設定クライシスカバーシステム施錠解除します。」






















_______________________________________________

修学旅行とか、連絡進学テストとかあっていそがしくてめんどくさくて書けなかったんです。

次回にバトルの決着つきます。

これからも応援してください。お願いします🙏

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