第6話
リーリエと共に拠点へと。
タレシア王国内における僕たちのパーティーの拠点、僕が用意してあげた一軒家の方へとやってきた僕は歓待を。
「ふっはっはっはっは!我が盟友にして、我が同胞、ノームッ!汝とこうして再び道が交わることになると我は強く予期していたわッ!!!再び交わった道!世界の監視者にして記録者、世界のイレギュラーたるノームが道に、数奇なる運命に立ち、ノームと同じ道を歩む我が道。我らが両者の道の交差は新しい世界を迎えようとする中で、更なる混沌と試練をもたらし、世界を終末に向かい進めることになるだろう!あぁ!だがしかし、ノームであればその終末を世界の平和へとつなげられると信じておる!なぜならば、ノームはノームなのだからッ!!!ノームがノームである限りの園道、その力に、その智謀に陰りはなく、どこまでも世界を明るく照らし続けるであろう!もし、必要とあれば我の力を存分に使うと良い。存分に我が力を使って見せる……我が魔法は今や一都市を容易く荒野へと変えるッ!!!」
「の、ノームさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!私はッ!私はッ!ぐすっ、ひぐっ、わ、わたじはあ゛!!!生まれも育ちも、死するその時までノーム様の奴隷であ゛る゛わだじはッ!ひぐっ、また会える日をたのじみにじでおりましだぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「……」
僕の顔の前でハイテンションでよくわからぬことを叫び、唾を飛ばしながら僕のことを抱きしめるキリエと泣きながらその巨体でキリエごと僕を抱きしめるラレシア。
僕はそんな二人からのちょっと強すぎる歓迎を受けていた。
「二人とも、嬉しいのはわかるわ……それでも反応が強過ぎよ」
「……」
「……とうとうノームが身体能力向上の魔法をかけ、結界魔法まで使い出したわ。二人の抱きしめる力が強すぎてノームにダメージが行く勢いよ。巨人族であるラレシアは言語道断だし、キリエも力強くなっているんだから、手加減しなさいよ。ノームってばキリエに抱き着かれた瞬間、結構痛みに苦悩する表情を見せていたわよ?」
「おい、それを言うな……まるで僕の素の身体スペックが全然成長していないみたいじゃないか」
「でも身長は……」
「伸びとるだろうガァ!」
「でも、この中で変わらずダントツに一番小さいじゃない」
「……」
僕がリーリエの言葉に看過できない精神的ダメージを負っていた頃。
「ふっはっはっはっはっはっはっは!ノームぅぅぅぅぅうう!!!」
「ノームざまぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!」
キリエとラレシアはリーリエの言葉が聞こえていないのか、相も変わらず僕を殺す気で抱きしめ、喜びを爆発していたのだった……ここまで喜ばれるとちょっと照れくさいね。
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