第3話
一日の休息を取った僕たちは早速行動をラステンでのお仕事をはじめていた。
金銭自体にはかなり余裕があるが……それでも働いて稼ぐ。
人生何があるのかわからないのだから、お金は稼げるときに稼ぐというのが僕たちのパーティーの基本方針だった。
「やっぱり国も違うと出てくる魔物も全然違うわね……ノームはこの国の魔物をしっかり把握出来ているかしら?」
「もちろん。一応この国の人間だからね。ちなみにだけどタレシア王国内の魔物は肥沃な大地ですくすくと育った上質な餌を食べているから、他の国の魔物よりも若干強いから気をつけてね」
タレシア王国内で飢餓状態になるものは殆どおらず、それは人間だけでなく魔物まで同様であった。
しっかりと食べて育った魔物は食料がなくてガリガリの魔物よりも全然強い。
「……本当に豊かなのね」
魔物まで腹いっぱい食べられるという僕の言葉を聞いてリーリエが若干苦笑しながら感想を漏らす。
「まぁね。だからこそタレシア王国は大国であり、戦乱が絶えないんだよ」
「豊かである代わりに他国から狙われる、か。一長一短なのね」
「そーいうこと。まぁ、この国については置いておいてまずは僕たちが行う依頼についてが先だよ」
僕は話題をタレシア王国から依頼の方へと移す。
「そうね……ラレシアとキリエは何か希望があるかしら?」
その言葉に頷いたリーリエは依頼が貼られているボードの前に立つ僕とリーリエよりも更に後ろで立っているラレシアとキリエの方へと視線を送る。
「特に無いです。おまかせします!」
「我も特にない。我はただ、己が運命を進むのみ……」
「なら、いつもどおり私たちが決めましょうか」
全てを任せるといういつも聞くラレシアとキリエの言葉を聞いたリーリエはその言葉に頷いた後、視線を彼女たちの方から僕の方へと移す。
「うん。そうだね……これなんかどう?」
「むむっ。かなり良さげな依頼に見えるけど……それはちょっとラレシアが大変じゃないかしら?」
「あー、そうかも」
「これなんかどうかしら?」
「ふむふむ……これならこっちのほうが……」
僕とリーリエは互いに依頼の貼られるボードの前に立ち、多くの依頼を見比べながらどの依頼を受けるか、二人で少しの間話し合い続けるのだった。
あとがき
新作、読んでー!!!
『異世界と現実世界を行き来する僕は普通の配信者が現代のダンジョンで配信をする中、異世界のダンジョンで配信して大バズリする』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます