第34話 神人襲来
先週ルクス達は無事に【
そしてルクス一行は自身の隠れ家がばれるといけないために次の拠点探しに向かうのであった。
「リヘンお前は強い」
「いえいえそんなことは……」
「そうだよリヘン。あなたは覚醒したんだから」
「覚醒?」
リヘンの反応はまるで全く身に覚えがない感じで混乱していた。そう先週の戦いでリヘンは雷神に覚醒した。その強さはルクスと同じく【
もちろんその強さを手にしたらいい事ばかりではない。例えばルクスの場合はその最強の力を引き換えに感情が一部なかったりする。そして代償を払わなくてよいチートもこの世には存在する。どんな代償かは誰にも分からない……。
「ルクスさんここら辺はどうですか?」
リヘンが指さした場所は先ほどの拠点よりかなり立地が良い場所だった。周りの草木が拠点を守ってくれるだろう。
「リヘンいいね! ルクスここにしましょ!」
「うん。良いね」
そして拠点を作り終えたルクス達は最後の仕上げにリヘンの覚醒した力であたり一帯に結界を張ってもらう事にした。
「《
リヘンを中心とした円形の雷があたり一帯に広がりその光が黄色から緑色になりそして最後に無色になるのが見えた。そして今日はもう寝ることにした。
「イッヒヒヒ。こいつらが討伐対象のルクスかぁぁヒヒ」
今日は鈍っていた。敵がいることは寝ているルクスにも分かっていたがなぜかその時体は動かなかった。ルクスはまずレイラを起こして事情を話した。結界が反応しなかったことや強大な何かがあること。そこで頭の良いレイラは一瞬で答えを出した。
「神人ね」
「でしょうね……」
「やる?」
「うん」
俺たちは不可視化の
「イッヒヒヒ《
その声と同時に周りに白い煙が纏いその煙はいつしか大爆発を起こす。それは破壊の一言にすぎない。その攻撃をまともに受ければルクスでもかなり危ない。それを悟ったレイラはその攻撃の次に結界を張った。
「助かったよレイラ」
「大丈夫だよ」
どこかも知らない空間から出ていた声はすぐに本体を目の前で現す。
「イッヒヒィー。あれぇ死んでないか……さすがだねぇ~ヒヒ。流石我々に任務された討伐対象なだけあるねぇ~。ッヒヒ」
「なんなのあいつは?」
レイラの反応にすんなりと答える神人。
「ヒヒ。神人の
「それは知っているわ。いやしらんわ」
「ヒヒヒ」
レイラと地力のやり取りはコントでもしているようだったがその間ルクスは力をためていた。
「神人と言ったか? では死んでもらおう」
バァーーンと効果音があれば使いたくなるような音と共に神人を数百メートル先にあっさりと吹き飛ばしたルクスがそこにはいた。ルクスの攻撃は止まらなかった。
「《
「ヒヒィ。《
流石神人だろう。不意を突かれ数百メートルに吹き飛ばしたのにその対処法を心得ている。
(これは強敵だ……)
「イヒヒこんなものでしょうか?」
神人の地力はルクスに笑っているように答えた。これはルクスをなめている。それを悟ればルクスは本気を出すこれも神人の作戦だった。これにあっさりはまってしまった。
「
「《熱ある者は死に至る》」
「!?」
第三者の声これはまずいと判断して後方に下がった。そして空間からまた一人出てきた。
「地力よお前は相手をなめすぎだ早く討伐するぞ」
「ヒヒヒ。烈力ですか? 私は相手に敬意を払ってますよ」
「まあなんでもよい。討伐するぞ《熱源はその者の体にある》」
ルクスの体の中から炎が燃えさかる。そしてそれがルクスじゃなかった場合はもう死んでいる。ルクスには全属性耐性を習得している。属性は効かないがなぜか少し痛みを感じる。
「本当の狙いは精神攻撃だな……」
「よくわかったな。だがそれでいいんだよ」
「ではではもう死んでくれないでしょうかヒヒ。《
空を浮いているルクスも空間から切り裂いて岩が出るのか驚いたがその全てを回避した。その攻撃に立て続けに烈力の攻撃がやってくる。そのコンビネーションはルクスでもこいつらを強者と認識できるほどに強い。
「あのねぇ~あなたの相手は私なの」
「うるさい」
「まぁ~ね。私は人を痛めつけるのが大好きなんだ愛しているし毎日一緒に居たいあの悲鳴は耳が心地よいのだからあなたにもそれを教えてあげよう」
「気持ち悪いね……。《
その奇妙な神人瞬足はレイラが放った氷結之刃を軽くかわした。そのあとの行動は誰もが見ても瞬足だった。
「超回避、超速度、極限回避、極限速度、限界突破回避、限界突破速度」
瞬足は呪文みたいなものをつぶやいている。これはまずいレイラはそう思った……
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