前のエピソード――第5話　四死聖典

　魔人……それは最古の生物の一人、魔物と魔人は同じ生物に思われることが多いが実際は全く違う生き物だ。

　魔物は魔力量が普通の人間より桁外れに多くて動物や人型ではない生き物を指す。そして魔人……。

　魔人は魔物と似ていて、魔力量も桁違いにあり、それに見た目が人間種とほとんど変わりがない。

　この世界には最古の生物があり、そいつらは世界をも支配している種族である。

　「大変です！。このライトギニア王国の近郊に高位の魔族が出現したとの連絡が入りました。そしてその高位の魔族はルクス君を狙っているらしいです」

　焦ったシュリはレイラとルクスに報告をする。レイラもこの時点では冷や汗をかいていた。

　だがルクスは違った。

　「そんな事……ですか。魔人が俺に目をつけていることはもうとっくに気が付いていたよ……」

　俺はそのように２人に話すとレイラとシュリは案の定、え……との面白い反応をくれた。この元から知っている件なのだが、正直俺を自分が狙われていることは知らなかった。

　だがなぜか、見られているであろう時に俺の頭の中で誰かがつぶやいた……。

　「（今は狙われています。おそらく魔人）」

　俺はこの技（スキル）誰にも教えてはいない。今後教えることもないだろう多分。俺の秘密の技（スキル）としておこう。

　そして本題に入るが……。

　「でもー、なぜ私たちを狙うのでしょう」

　「レイラ……なんか分かるか？」

　「魔人は最古の種族の一人。そんな奴に喧嘩を売る奴はいないと思うのですが……」

　レイラはなぜい俺たちが最古の種族に狙われているかを腕を組み考えたが、その理由が思い出せない。

　「まぁ、でも狙われているなら倒すのみだな……」

　「ったく、そうですね！」

　「ルクスがその気なら私も賛成ね」

　俺たちは前に手を出し、掛け声を出し……自分たちの士気をあげた。そうしていると、俺達の部屋のドアをバンバンと叩いてきたものが居た。

　「なんですか？」

　「ルクス君開けてくれ！」

　「はいはい、今開けますよ！」

　俺はその場を立ち、ドアを恐る恐る開けるとそこに居たのは理事長だったのだ。理事長は冷や汗をかきながら俺たちに話す。

　「王城から見て西地区に魔人の大群が来ている！」

　と俺たちに報告をくれた理事長の話を遮るかのように王国全域に緊急放送が流れた。

　「冒険者の皆様は、至急戦闘準備をして西区に来てください」

　それは俺達も例外ではない。今回の件の目的は俺の捕縛だろう。これも全て頭の声からの教えである。俺達も戦闘準備をして急いで西区に行った。

　「マジかよ……」

　『やばい……』

　俺たちは目の前の惨劇に目を瞑りたくなった。無数の人型の魔物。魔人の姿が大量に約３００と言ったところかな。

　「空中にも、地上にも魔人が居ます！」

　「魔人は自身の魔力だけで空を飛べるからね。ルクス、準備はできた？」

　レイラは俺の方にパッと振り向いたのだがその時にはルクスはもう遅かった。そうルクスはキレていたのだ。

　「魔人め……お前らが俺達を襲っていい理由はない……」

　ルクスはかなりスキのある体勢は最古の生物の一人、魔物と魔人は同じ生物に思われることが多いが実際は全く違う生き物だ。