第4話 スキル
俺は前回のダンジョン探索兼実践訓練の時に白髪の少年と戦った。そいつは俺の事を自分と言っていたが俺はまだそれを信用しない……。
「レイラー」
「どうしました?」
「何か白髪の少年と戦った時にオーラみたいなものを感じたんだがそれは何だ?」
レイラは困ったように眉をひそめる。どうやらオーラと言うものは実力で発生するものとスキルで発動するものがあるらしい。そしてスキルで発動するものは《
「へぇー、そうなんだ。じゃあその最悪戦争の殺戮兵器もこれ以上に覇気などすごかったんだろ?」
「もちろん……」
レイラは少し落ち込んだようにつぶやいた。
一時時間が空いて外からトントンとドアをノックする音が聞こえた、レイラはドアを開けて来客を見た。そこに立っていたのは美貌のシュリだった。
「レイラちゃん、ルクスくんこんにちわ」
「シュリちゃん!」
「やっほー、君か……」
「私で悪かったわね!」
「俺はベットでゴロゴロしているから気にしなくていいよ」
と俺は客人の前で堂々とベットでゴロゴロ宣言をして、自由に暇人を送っていた時ふと耳に入った言葉に少し違和感を感じた。それはシュリが四大英雄と言う言葉だ。
その瞬間俺の頭の中で誰かがつぶやいた。
「(よぉ、久しぶりだな俺だぜ……。ちょうど四大英雄と言う話が聞こえてな。少し気になった。)」
俺は頭を抱えてうずくまる。それに気が付いたシュリとレイラは俺のとこまで駆け寄り落ち着かせてくる。何か俺の中に入っている感じがする……。
その奮闘が約一時間続き落ち着いた俺にレイラたちが話を聞いてくれた。
「どうしたの?」
「なんか……四大英雄と言う言葉を聞いたらこんなことになった……」
「(もしかして……ルクスの記憶の一部が戻る可能性がある)」
「ルクス君、そういえば理事長様がお呼びでしたよ」
『なに!』
驚いた二人は、ルクスが何か問題となるものを行ったという記憶もないが理事長に呼ばれるようなこともしていない。
俺たちは翌日理事長の元へ向かうことにした。長い廊下をコツコツと歩き、周りのドアと全く違う大きな両開きドアの目の前に来た。コココと言うノック音と共に中から「どうぞ」と言う言葉が聞こえた。
俺たちはドアを開けて中に入るとこれもなかなかヤバイ
「ほら!。ゆっくりして!」
「えっ……」
「ほらレイラも入学案件依頼だからさ!」
俺は少し混乱した。なんでこいつとレイラが知り合いなのか少し不思議に感じた。どうやらレイラが説明した言葉で教えると。
この理事長は昔からの旧友で最悪戦争のときに活躍した一人でもあるらしい。こう昔話などを話終わった理事長はそろそろ本題に入る。
「ルクス、お前は本当に忘れたのか?」
「何が?」
「忘れておる……。お前が敵とみなしていた族。魔人族が最近このあたりで名をあげているらしい」
「魔人族……確かにこの言葉を聞いた瞬間頭の中で拒否が出ている」
「魔人はそこら辺の人間や最上位魔物の奴らでも手が負えない連中だ……。お前にわしは、クエストを受注する」
俺自身は良いのだが、レイラがどうか分からないから俺はレイラの顔を見たらいつものようにニッコリと笑って「良いですよ」と許可をもらった。どうやらレイラはまだ話したり内容で俺に先に帰っているように言った。
ガチャ
「行ったか……あの方が本当にお前の昔の戦友兼大友人だったのか?」
「いかにもです。四大英雄が一人の《戦況のクリエラ》」
「そうだな……昔の面影はなくなっているがあの方が例の者だという確信はなぜか否定されない」
「レイラはどうなんだ?。あの方の記憶を戻す目処は立っているのか?」
「そうね、ルクスの多数ある
ルクスの多数ある伝説技の一つ百知之王は全ての物事の最適解を見出せる力を持っている。この技は時々天から舞い降りる声が常に自分の元へ聞こえる伝説技だ……。ある本、いや伝承によるとルクスの伝説技は知られている物でも約100種類以上はあるらしい。これは正直に私でも分からない。
ルクスの伝説技……世界をも簡単に滅ぼせる技。あの子は昔の姿には絶対に戻ってはいけないが。虫のいい話なのだが昔の姿に戻らずに。昔の強さに戻ってほしい……この世界は皆が思っているより平和ではない……。
とりあえず次の目標はルクスのスキルを取り戻すことです。
「復活しなければ……《
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