第57話 魔将軍3体

魔将軍3体


そう来たか…

1体だけならそう難しいことでは無いが、魔将軍1体を屠ったその後でさらに魔将軍が3体現れ追加クエストが3つ足される。


【魔将軍カイラを倒せ:魔将軍の一人ガイラを倒せLV70】

【魔将軍デミトスを倒せ:魔将軍の一人デミトスを倒せLV71】

【魔将軍ザントを倒せ:魔将軍の一人ザントを倒せLV75】

(なんだよマジか!)


もう文句も言いたくなくなった、だが俺達が3魔将軍と戦っていると懐かしい声が聞こえた。


「1匹はアタイに任せな!」

「だれ?」

「あ!」

「あ!」


そういえば忘れていた写メに取られた全員もれなくこの世界に招待されると言う事を。


「あんたも来てたんだ」

「カリンも?」

「ああ 話は後だ、死ぬなよ!」

「しぬかよ!」


デミトスは俺が、ガイラをカリンが請け負いそしてザントはマリカが相手をする。

どうやらこの戦いで最後だと思いたいが、この世界の事だこの後魔王が現れるとでも言ってくるのだろう。

既にこなした総クエストの数は100を超えていたりする、この後どうなるのかは分からないが、生き残ればその答えは分かるのだろう。


「いくぜ!」

「おう!」


一人1体、それぞれに敵の魔将軍を相手にする、いつの間にか町からは離れており。

ここはどこかの草原か、又は畑の跡地。

戦う場所としては申し分ないが、どうやら敵も願ったりという感じだ。

それは魔将軍の図体のでかさが想像を超えていたから、高さは5メートルはあるだろう。

2階建ての家よりでかそうだ、背には羽が生え大きな角と口からは牙が覗いている。

他の魔将軍はここまででかくなかったが、あちらは魔法を使うタイプなのかもしれない。

大きさはこの世界ではたいして問題ではない、それはこちらも同じことだ。

俺は今まで使用してこなかったクエスト報酬で手に入れたバフカードを使用した。

(AT×5・DF×5、そして聖なる加護)

インベントリーの中にはこういうカードタイプのバフ魔法がすでに10枚ぐらいある。

使用する場面が無かったのでそのままにしておいたが、ここで使うのが妥当だろう。

他の勇者を見ると彼女達も同じようにバフカードを使用することにしたようだ。


「シュワー」

「グルルルル」

「い いくぞ!」

「グアウー」


でかい図体のわりに素早い、俺の剣をその野太い腕で受け止める。

どうやらその腕に付けた籠手には魔法がかかっているのだろう、DF1000+とかありえない。

まあこちらもAT3000以上あるから同じような物か、俺は又エクスカリバーへと武器を換装する。

どうやら刀ではあのガードを無効化することができないらしい。

(めんどうな)

【スキル魔獣キラーを取得しました】

【スキル魔獣言語解析を取得しました】

【スキル絶対防御を取得しました】

(おー)

「くそ生意気な小僧め!」

「図体でかけりゃ偉いわけじゃないんだぜ」

「なんだと!」

「これでもくらえ!」

「バチュン!」

「ぐあ!」

「よそ見してんな!」

「ぐおー」

「もー一発!」

「バチュン!」

「グフッゲフッ!」


とうとう魔将軍デミトスの心臓を捉えた、口からは大量の血を吐き家ほどの大きさがある魔将軍の一人を倒すことができた。


「ズズズズン!」

「何とか倒せたな…」


周りを見渡すとすでに魔物の群れはいなくなり、他の魔将軍もほぼ勇者の手により討伐されようとしていた。

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