第23話 花梨の特典
花梨の特典
基本の説明が終わりようやく特典の選択までこぎつけた、ノブユキの時とは違いまるっきり初心者の花梨、果たしてちゃんと特典を選んでいけるのかは不安だが。
彼女はこれでも有名大学の法学部に入学した才女でもある、さらに彼女結構のめり込むタイプでもあったりするので、問題はそれほど無いと思われる。
まあノブユキよりは苦労するとは思うが、持ち前の正義感がどれほど彼女の力を後押しするかは今の所未知数だと言える。
「それでは特典を選んでみましょう」
そこにはノブユキの時と同じ画面が現れタップすると名前と基本情報がポップアップ表示される。
「…」
「この中から20の特典を選びます、まず選ぶのは武器となります」
「SとかAとかは武器の攻撃力?」
「それは武器のレアランク分けとなります、Sが特上次がAランク、最低はFランクです」
「Sランクの武器、選んでもいいのか?」
「善行LV20の花梨様はSランクまで選択可能です」
「てー ことはあいつらせいぜいLV4とか5とかか…」
「善行が低い状態でこの世界へ入るとランクもそうですが特典の数もかなり少なくなります」
「なるほどな、ここでつまずくわけか」
花梨は当然武器にナックル系の武器を選択する、そして空手で使用する武器は他にもある。
「まずはこのゴッドブレイカーだな」
「そちらの武器はDF100以上無ければ使えませんが?」
「そうなの?」
「Sクラス武器や魔法具は大抵が所持するのに制限が有りますDFやATが最低100以上無いと使えない場合が多いですね」
「これどうにかできないのか?」
「それでは着るものや魔法具を先に選択してみてはいかがでしょう」
「武器より先に?」
「魔法具や服装はSクラスならばいくつかの+加点が有ったりします」
「着るとDFが上がるって事か?」
「その通りです、但し着るものにも最初制限が有ったりします」
「メンドくせーな」
「申し訳ございません、そういう仕様でございますので」
「まあいいや、じゃあそういう縛りの無い魔法具を先に選んだ方が良いかな、まずは全部のステータスに+加点されたりするやつ」
「かしこまりました、そうしますと戦士の指輪ですね、こちらは戦士であれば全員装着可能です、それとスキルを取得してみましょう」
「スキル?」
「はい例えば防御スキル、このスキルだけでDF(ディフェンスが30上がります)」
「なるほど、そうやって組みあわせれば上級武器も使える分けか…」
最初に戦士の指輪を選択し、これでHP・AT・DFなどのステータスは全部+10になる。
さらに勇者セットを選択、もちろん女の子が着た場合はドレス仕様になる。
「これで装着できるな」
基礎DFはノブユキの時と同じ基礎は5そこに指輪で10+され15になり勇者セット装着でDF は+50さらに2×6合計62上がる、DF100までにはまだ23足りない。
そこに防御スキルを選択。
防御スキル(LV1・防御に+30、LVが上がると様々なダメージに対して加点が付く)
「こちらですね」
「これでゴッドブレイカーが使える」
「かしこまりました」
「それとこの如意棒も」
「こちらはIT100からとなりますが」
「伸びたり太くなったりする武器って面白くない?」
「あ~そういう選択ですね、最初は使用できませんが将来性ですね、ですが無駄な武器を所有するとストレージが少なくなりますが」
「そうなんだ、解消できる小物や魔法具はねーの?」
「アイテムボックスはどうでしょう?」
「ここの項目?」
「はい」
花梨もやはりノブユキとあまり変わらない選択をすることになる、まあ当然の事だが。
但し彼女とノブユキとでは性別以外にも差がある。
ノブユキはほぼ暴力は使用していない、要するに平和主義の状態で善行を重ねて来た男子。
花梨はその拳で悪い奴を懲らしめながら善行を重ねて来た女子と言う事。
それがどんな違いを生むのか、そして2人の運命はこれからどうなって行くのだろうか?
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