第壱夜 「開梱祭」かいこんさい

これは、私がまだ幼かった頃に曽祖父の話に出てきた物語。

とある村のとある集落において、ある祭りが昔から行われてきた。

「開梱祭」曽祖父はそう呼んでいた。

とある祭り。ここでは開梱祭りと呼ぶことにする。

その祭りでは一年の村の無病息災と悪疫退散を願って春と秋に二回ずつ、村の神様にお供物を捧げる。各家々の美味しい食べ物だったり、はたまた希少な織物だったり。

なんせ、こんな田舎の村だ。お供えといえるものは数多くない。

そして、この話ではある家の少年と少女が登場する。

この村には5つの家系が存在する。村の管理・祭りなどの開催を行う「村上家」

少年の家系である「✕✕家」少女の家系である「三縁家」村上家の次に高い地位に位置する「浅村家」最後に ”坂神家”である。

村には禁忌があり、祭りを行っている際の十五日間に村の外に出てしまう。もしくは、体調を崩してしまうこと。

もし、禁忌を犯してしまうとどうなるのか。

曽祖父に生前聞いたが答えてはくれなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

村神様(むらがみさま)   〜拾伍の夜〜 @kurone_siane

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ