第3話

 何日か経つと自分なりの生活のリズムができた、仕事もギターもほどほどにやり、ギターのボランティア演奏も1度やることができた、とても喜ばれ、他の老人ホームからも声がかかった。また年寄りの好きな曲を選曲し練習にも余念がなかった。ただ2曲だけは自分の好きな曲を入れた,1曲はクラシックであり、もう1曲はわたしの父がハーモニカでよく吹いてくれた赤城の子守歌である。私は子守唄は最後に弾くことにした。戦後、有名な流行歌手が歌い流行った曲なので大抵の年寄りは知っている、この曲の3番を私は流れるようなトレモロで引くと、それに合わせて多くの年寄りが口ずさんでくれた。

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