第2話 山田太郎(小柄で線の細い美少年)

裏路地にて、陰鬱な雰囲気が漂っていた。不良リーダーの声が裏路地に響き渡り、「な〜、田中くんよ〜ちょっとさ〜今月ピンチでさ、金がないわけなんだよ分かる〜この悲しい気持ちがよ〜でさ、俺たちって友達だよね?」と言った。


「……う、うん、え? 今日初めて話すんじゃあ…それにぼく、山田だよ」と絡まれている自称山田君は、戸惑った表情で答えた。


不良リーダーは山田君の足を踏みつけ押し倒し、威圧感を放っていた。「あぁっ!そんなこまけーことは良いんだよ、俺が田中っつたら田中なんだよ!」と彼は言った。


「うわぁ」山田君が道に倒れこんだ。


不良Aは不機嫌そうに言った。「口答えするなんて、自分の立場が分かってないな、こいつ」


不良Bは笑いながら言った。「俺は許すよ、ところで、ぱち行きたいから、小遣い頂戴」。


倒れた山田君を不良リーダーがイラついた口調で蹴りを入れ、それを見た不良Aと不良Bも蹴りを入れ始めた、周囲には痛みの声が響き渡った。


山田君は苦痛に顔を歪めながら言った。「い、痛い…や、やめてよ…」


そして、不良リーダーに財布を奪われ現金をすべて抜かれ、財布だけ山田君に投げつけた。


「こいつ、女みたいなツラしやがって、ほんとについてんのか?剥いて撮影してやるよ。とりあえずその辺に縛っておいて、もし告げ口しやがったらネットに動画さらすからな」


山田君は弱々しく言った。「…ううっ…ひどい…お、お金は取ったじゃないか…なんでこんなひどいことを…」


不良リーダーは冷笑いしながら言った。「なんでかってかっつったら、これからお前には金づるになってもらわないといけないからな。逆らう気にならないぐらいには追い詰めないとな。


「それに、動画が案外高値で売れそうだしな。まあ、いろいろ試してみるか〜」と不良リーダーが残酷な意図をにじませる言葉を口にした。


裏路地には暗い空気が充満し、山田君は絶望的な状況に追い込まれていた。


「う、うう、……だ、誰か……助けて……」


しかし、そんな絶望的な瞬間に、突然、裏路地の入口に一人の美少女が立ちはだかった。


「待ちなさい!!」彼女はライトグリーンのワンピースに身を包み、小柄な体格をしていた。彼女の銀髪は短く切られており、琥珀色の瞳が正義感に燃えていた。


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女宇宙刑事ファルコン カンrx104f @kan1092

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