第4話 黒歴史
話しを現在へと戻そう。今は12時40分である。皆あの後だ、話もその話題で持ち切りである。
嵐山隆、神富常時、赤屍蔵人たちのグループもその話で賑わっている。
「なぁ、ワクワクするよな能力か、何に使おうかな?」
嵐山隆は目をギラギラにして言っている。
「俺は能力を使ってバトルがしたいぜ、だから今日学校終わったら行てみるわ、ウズウズが止まんねー」
と常時は目を決めながらそう言っている。
「おい、どこ見てる?やばいぞ顔。」
それに対し蔵人は少し考えていたようだが、
「俺も行くよ・・・」
と言い行くことを決めた。
「よっしゃ、じゃあ17:00時神田駅に集合な」
その頃、伊織音は一人で昼食を食べながら先程のことを考えていた。が興味が余り無なかった。というより信用出来ない。突然すぎるし、確かにこういうのは僕の妄想グセを駆り立てているのは事実だけど、
15:30
下校時刻になった。
伊織音はいつもの様に一人で家に帰ろうと下駄箱で靴を取ろうとしていると松山清見が声を掛けてきた。
「伊織音君、さっきは大丈夫?ああいうのは気にしない方が良いんだからね!」
「・・・うん、大丈夫・・・」
僕は弱々しい声でそう答えた。
「そっか、伊織音君、今日用事ある?」
「ないよ」
「ちょっと付き合ってほしいんだ」
「ごめんなさい」
「はや、えーーー」
「私のこと嫌い」
「そう言う訳じゃないよ」
「じゃーお願い」
僕は断われ無かった。
「う、うん」
僕は付き添うことになったどこに行くんだろう。
「伊織音君、朝の発表なんか言いかけてたよね、何て言おうとしたの?」
歩きながら横目で僕を見ながらそういった。
「いや・・何だったっけ」
恥ずかしくて言える訳がない。
「あ、伊織音君顔赤いぞ、何だ何だ!」
「う」
伊織音は隠すように顔を手に当てた。
「えーと、優しい人に・・・だっけ」
覚えてるじゃないか、そう思いつつ僕は速足で歩く。あれ、涙が!
「え、伊織音君、ごめん泣かしちゃった、そんなつもり無いんだ、ごめんね」
彼女は素敵な笑顔でそう言う。
これは
「 飴と鞭」
声に出しちゃった
「む、」
彼女は口を膨らまして少し怒っている?
「ごめんなさい」
「あはは、気にしないで、でね私ねちょっと心配だったんだ。」
「え」
「 伊織音君、昔はもっと元気良かったなーて思ったりしてね、だって、私達小学校同じじゃん、伊織音君、私が学級員の仕事している時よく手伝ってくれたり、困っている人の面倒よく見てたなぁて印象で中学2で同じクラスになった伊織音君とは別人に見えちゃって 、まぁ静かなのは昔からだけどね」
今のは心に響いた、おおー少し僕は凹んだ
が
「 気にしなくて大丈夫!」
そう答えた。
「む、」
また、顔を膨らましている。
「伊織音君は前みたいにいて欲しいんだ、私の願望だね」
何故、僕のことをこんなにも心配してくれるのだろうそう思う感情とそうしたくてもできない辛さで僕は唇を噛み締めながら
「でも大丈夫」
と言う。
「む、この意地っ張り」
また怒った顔だ!
そうこうしている内に暫く歩いた何処に行くのだろう!
「此処だよ、カラオケ。歌おう!ねいいよね!」
と肘でツンツンされる。
「え、何で、僕なんかと」
「いいから、お願い」
「ごめん、僕は音痴なんだ」
「お願い、ほら、行こう!」
強引に入れられた。
「何にしよっかな、ウ~ン、伊織音君も何か頼んでいいよ。私はポテトとアイスにしよかな。」
「僕はいいよ」
「遠慮しないで」
「いや」
「ウ~ン、じゃージュースね」
勝手に決められてしまった。
「何か、歌いたいのある?」
「ないよ」
「じゃあ、私うたお。何がいいかな、あっ、これにしよ、天の挨拶」
「あーあ、私達のー宝の町ー全てが物語・・」
「どうだった」
「んーーおん、うまかっ」
「おい、」
彼女は顔を真っ赤にして僕の顔をつねた。
「怒っちゃた、伊織音君も歌はないと許さないもんね!」
そう彼女は不敵な笑みを浮かべながらそう言うので僕は歌う。
カルノソール
「気がついたら消えていた消えていたあーー消えていた・・・」
案の上下手で笑われた。
「ハァ~笑った!」
そう言い終わると彼女は本題を言い出した。
「でね、実はね、合唱祭で歌う曲を私が考えることになってねちょっと困ってたんだ。そしたらさ伊織音君、妄想得意だったなぁて思い出して」
「 僕が、何か言ったことあったけ」
「ほら、小学校2 年生の時、将来の夢の発表あったじゃん、今日みたいに」
「うん」
確かにあったな。
「その時さ伊織音君僕の夢は僕は正義の味方になりたいです。僕は制約があります。自分の心の中に正義を止めて置くことです何ってぷぅ、ハァハァハァ」
恥ずかしすぎるでも、よく覚えてるな!
「でね、伊織音君そういうの得意そうだなって思って」
「うっ」
過去の僕が脳裏に宿る。
「でも、無理だよ。歌なんて」
「大丈夫、一緒に考えよ」
そして、流れでなんか一緒にやることになった。
「 えーと、じゃあ、自分なりに考えるよ」
1時間後
「途中までできたよ。」
「どれどれ、誰もが思う、英雄になりたいと小説の中では無く、現実にそういたい・・・プハァハァ」
「え、」
「痛い痛い、笑いすぎた」
「だめだった?」
「よし、面白いからこの路線で行こう。」
「それでいいの?」
「うん、これで良いんだ」
本当にいいのだろうか、合唱曲だぞ。下手したら学校の笑いものになるんじゃないか。
彼女はその歌詞を見つめ
「そろそろ帰ろっか。」
「今日はありがとうまた、一緒に考えよ」
「いいけど」
本当に何で僕なんだ。
彼女は会計を終えると僕と
「またね」
と言い残し僕と別れて帰って行った。なんだか嬉しそうに。
翌朝、僕は朝ごはんを作り終えると。
「出来上がりました。お母さん、お父さん」いつものようにと呼びに行く。
「伊織音、まずいじゃーないか」
お父さんにそう言われた
「すいません。」
といつもの会話が、繰り広げられる。
登校時刻になり外に出ると、周りの様子がうって変わっていた。何だ?
ドワーフ、エルフ、四つん這いに歩く生き物僕の目の前に繰り広げられる光景に目を疑う。
昨日の今日だぞ。これからどうなるんだ!
僕は教室に行くと雰囲気が一変していた。
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