エピローグ〜間男の日常。探偵社は結局何がやりたいのか分からないままだった…

間男side


「お前の気持ち…良く分かったよ…ゴメンな。気付かなくて…」


 俺はありきたりな台詞を飛ばしつつ様子を見ている。


 先程の交通事故の後、御冷の部屋に行って話をした。

 5年…ぶりぐらいだろうか?御冷の部屋に入ったが…正直な感想を言う…コイツ、ヤバい。


 何だろう…分かりやすく言うとストーカーだ。

 しかも猟奇事件を起こすタイプの。

 まず、額に飾ってある俺の写真が…顔写真が俺の身長程度に引き伸ばされて置いてある。

 そしてその額の縁、周りに手作りの紙の花…コレ、有名人の葬式みたいな?

 俺を殺したいのだろうか?

 その時点でちょっと漏らしそうになった。


「ふふ、分かったかな?ボクがどれだけ直太総統にメロメロか?♥やはり組織の首領と言えば…巨大な額縁顔写真!恐ろしい男だよ!♥直太総統は…♥」



 恐ろしいのはお前だよ!とツッコミをしながら、俺は今、部屋から情報収集を全力でしている。

 床に落ちている俺の顔写真に吹き出しがついている。


【コールドプッシー、感度百倍で芋虫のように手足を無くされた気分はどうかな?】


 どうだろうな、それをしたいと思う奴の気分ってのはどうなのかな?俺が?俺だったらやめて下さいって言うな。


「あっ!?それは1486話のコールドプッシー感度百倍!玩具装着芋虫にされ体操部に転がさる…の回だな、体操の吊り輪にぶら下げられた時は、ボクも流石に社会的に死んだと思ったよ♥」


 いや、社会的に死んでんだろ?1486話?

 コイツが何をやっているのか、部屋から全く読めない…ただ、じんわりと…危険だけは感じる。


 そして俺が部屋をキョロキョロ見回しているのを好意的な目で見ている御冷…腰がガクブルしているが?


「う、嬉しいな…♥変身してないと素直にお喋りが出来ないが…そんなにキョロキョロとボクの事を知ろうとしてくるなんて…♥変身しているのに気が狂いそうだよ♥既に数回は行っている♥」


 後から聞いたが絶頂を普通に表現すると色々不味いから敢えて俺には合わせて?『行く』という表現にしているらしい。そういう問題か?


「まぁ話を元に戻すけどさ、今まで俺にキレてたのは…元からそういう態度なだけで、実際は好意の裏返しで良いんだな?」


「裏返しというか…こちらとしては緊張していただけ、更に言えば…感度が高まり過ぎて素直にお喋りか出来ないと言った所かな?♥」


 日本語になってないが…だったら直接的に好意を伝えるしかない…か…


「俺は…どうなんだろう…多分好きだった…でもお前の態度で気持ちが迷走した。俺も…もっと分かろうとすれば良かった…いや…」


 どうすれば良かったんだろうなぁ…


「もっと強引にすれば良い…♥少なからずボクは直太くんにそう思っているが?」


 強引にか…俺はプッシー専用スマホとやらを取り出し変身解除ボタンを押す。

 ポップアップするエレクチオンを溜めさせようとする広告みたいなのがウザい。


「ん?♥なにを!?♥ンギギギイイイィィイッッ!!♥」


 青白い光と共にコスチュームがエナメル質のロープに変わり亀甲縛りされた状態の、昔から知るいつもの御冷が出てきた…何で亀甲だ?


「直太君…何で…コレは…待って…駄目…」


 御冷は素の状態だと確かに表情が乏しい…怒っているように見える…が、良く見ると肌が紅潮している。眉間にシワが寄って確かに敵意を向けている様に見えるが、逆に考えると何かに耐えている様にも見える、目も潤んでいるし。


「今まで俺の勘違いだって言うなら…俺の気持ちに応えてもらう…変身している御冷じゃない。子供の時から知ってる御冷に…俺の気持ちを伝えたい」


 身を捩り逃げようとする御冷を捕まえる。

 『コレはダメ!へ、変身!あっ!?』

 変身しようと腕のリングになにかしようとするのを阻止する。どうやらポーズを取らないと変身出来ないらしい。

 そして下手くそながら御冷の身体に触れる。

「コールドなんちゃらじゃない!俺は郡御冷が好きだったッ!だから…さっきみたいなふざけた感じじゃない!変身してない郡御冷と繋がる!好きだ!好きになる!御冷…付き合ってくれ!」


 順番は滅茶苦茶だけど…御冷の手を抑えながらキスをして…触る…御冷はまるで電気ショックを受けたかのように痙攣し巻き付いてくる。背中は爪で傷だらけっぽいけど…正直、顔が凄い事になってるからレ◯プっぽいけど…合ってんだよな?コレ?


「なお…♥ダメ…♥脳が…破壊…♥やき…キレる♥こわれ…♥ぎいいいいいいいいいッッ!?♥」


 何か拷問シーンみたいな声出してるけど合ってるんだよな?コレ…


『ガアイアアっ!♥ごあぁアアアア♥アアアアアアアアア♥アアアアアアア♥』


 その後、5〜6回?…財布に入れといた避妊用のアレが無くなるまで、日付が変わるまで続けた。

 正直、郡家の事を何も考えないまましてしまった。


 そして、その御冷と言うと…凄い形相だったり鳴き叫びながら助けてとか言いながら何回か変身しようとしたから全部阻止した。


 途中からだいしゅきほーるどしてきたから多分合意の上だと思うけど…凄まじい苦しみみたいな感じで罪悪感が凄い…と言っても6時間ぐらいしたけど…何かその…そういう動画とは違ったんだよなぁ…


 プッシースマホを見る…んん?


【コールド★プッシー 非変身状態】

・意識不明・瀕死(快楽)、精神汚染【極大】、感度【極大】、精神状態【直太色極大】、脳破壊済み

⇛一刻も、早く変身する事を勧める。このまま脳死する可能性あり。


 はい?死ぬ?どゆこと?見るとあらゆる体液を垂れ流し、轢かれたカエルの様になっている御冷…ハッ…ハッ…ハっ…と小さく息をするだけだ…ヤバくね?


 とりあえず腕のリングを使って何回か見た変身ポーズを取らせる。

 まばゆい光に包まれる御冷…亀甲縛りロープが光り、変身ヒロイン風の御冷になった。


「んはあぁっ!?♥はあはああ…ハァハァ…♥ボク…生きてる?♥そうか…直太総統が…♥や…やってくれたね…総統…♥」


「え?何が?普通に御冷としたかっただけだけど…」


 変身した状態だがゴロンとして…肩で息をしながら、時折小刻みに痙攣するコールド★プッシー。


「ボクのあの状態を見て普通とは…流石♥今…自動で何度も感度百倍絶望浣腸をさして自分を賢者絶望状態に追い込んでいる♥…ボクにとって感度が百倍になることはさして問題ではない♥…それよりも…精神が…脳が…昂りが強すぎて…死ぬ♥」


 ちょっと何言ってるのか分からない…


「素の状態では…♥剥き身の御冷では…♥脳が死ぬレベルの快感による絶頂…♥外部からコントロールしなければ発狂するのに…総統は何度も変身を阻止した…まさに鬼畜の所業♥早く諸行無常にならないと♥…ヒギィッ!?♥」

 

 良く分からんがダジャレを言う余裕があるみたいだから胸を揉んだら、泡を吹いて失神した…

 とりあえず掛け布団をかけて部屋を出る。

 

 ちょうどリビングの前を通るのだが…明らかにおじさんとおばさんがリビングから覗いてたけれど知らない振りをしているので挨拶する。


「あ、あら?どうしたの直太君?」

「ひ、ひひ、久しぶりだな?直太君!」


 2人共、外ですれ違えば話す程の仲ではあるし理解してくれる…と思う。


「すいませんでした…こんな事になって…でも御冷とはちゃんと付き合おうと思います。ちゃんと…その…責任取れないような事はしないようにします…順番滅茶苦茶に、なっちゃって…ホントにすいませんでした」

 

「いや、良いんだ。正直、直太君が御冷に家族と仲良くしろって言うまで冷戦状態だったからね…本当に…直太君が他の子と付き合ってしまったら収集がつかなくなっていたよ…」


「いや、そこまででは…御冷って学校でモテるし…」


「御冷の部屋、見ただろう?それに直太君を見ていると…あからさまに御冷にウンザリしつつあったから言ったんだよ…『お前がそんなんだから直太君は他所の女の所に行ったんだ!』とね、そしたらどうなったと思う?」


「いや、想像が付きませんが…」

 後、別に他所の女には行ってないが…


「いきなり『はぁ!?貴様!お父さんの皮を被った雄だな!?騙されないから!金輪際話しかけるな!ノット戯言!』っと言ってツバ吐いて来たんだ…『お父さんの皮を被った雄』という凄い抽象的な表現だったよ」


 なんか…この親にして…というか…まぁとにかく大変なんだな…まぁまぁ…反対とかされなくて良かったと考えよう。


「とにかくこれから…御冷をよろしく頼むよ?一人娘とは言え、甘やかし過ぎたかも知れない…でも親としては…昔、引き籠もってしまった時に直太君とならお話できると言った御冷を忘れられないんだよ…だから…」


「えぇ、それは俺の好きでやったこと何で…それにうちの家族は皆、御冷の味方でしたから。おじさんとおばさんは俺の味方になってくれて…分かってくれたのでそれが救いでしたよ、ありがとうございます」


「じゃあ…深夜だけどそうめん食べてく?直太君家には私から言ってあるから」

「あ、はい、頂きます。」


 そうして何故か飯食ってから家に帰った。

 明日から彼女か…御冷が隣にいる毎日に…正直想像が出来なかった…あの学校で有名な綺麗で人気者の御冷と…


 しかし…次の日から…学校生活が…酷い事になった…御冷が…


「直太ぁ!♥昨日は酷いじゃないか!?♥ボクを置いて家に帰っただろう?♥アレから思い出してはもんどりうってエレクチオンしてしまったよ♥」


 お前は誰だよ…何のつもりだよ…


 まず、教室…いきなり昨日と同じ王子キャラで凄まじい勢いで喋りかけてくる御冷…クラスの奴があまりの変わりように誰も付いてこれない…つーか、シャツの襟からチラチラボンテージ素材の何かが見えるが昨日から変身したままじゃねーか?


「やあ!直太!ご機嫌はいかが?ボクは絶好調さ!

ゴニョゴニョ…総統とは呼ばないよ?正体がバレるからね。それでね!学校に来る途中…直太が先に行っちゃうからさ!…ペラペラペラペラ…」


 俺は『あ、あぁ』『おおう』とかしか返事が出来なかった。そもそも御冷はクールが売りの美少女…の筈…御冷に良く話しかけていた女子が恐る恐る聞く…


「昨日…その…新谷君になにかされたの?様子が…」


「やぁモブA娘ちゃん!何かするに決まってるだろ?相思相愛のボクと直太がやる事と言ったら一つ!それはっ」


 俺は嫌な予感がしたので少しだけエレクチオンを溜めた(スマホを擦った)


「それは私の穴という穴に…待て!♥直太っ!♥ここではエエエエエレクチオオオオオオンッッッ!?!?♥♥♥」


 突然関節という関節が逆に曲がり海老反りのまま奇声を上げ泡を吹く御冷…こんな事をさせようと、スマホゲーの課金限定アイテム推しの如く無意味にポップアップしてくるエレクチオンが怖い…


 帰りにまた近寄って来た御冷…一緒に帰るのかな?


「今日はボクの得意な新体操で床上手見せてあげよう」


 何言ってるのかさっぱり分からんが…そうか…今までの流れからすると自分はモテるぞっていう所をアピールしたいのかな?知らんけど、まぁ御冷の部活見た事ないしな。

 


 促されるままに体育館へ。

 新一年生達がワラワラ集まってくる。3年生も来た。


「郡、お前の演技を見てこんなに新入部員が入ったぞ!是非お前の演技を見せてくれ」


 そして御冷は言った。


「そうですね、今日が新体操をやる最後の日です。辞めます、昨日やってみたら全然参考にならなかったので。しかし!総統の前で見せる喜び組の演技見せつけてやりますよ!」


「え?何が?何で?」と混乱している。


 すると、制服をいきなり脱ぎ始める御冷…何をするつもりだ?

 制服の下からは…プッシーキャット風の新体操衣装が出てきた…何故に?

 そしてバックに入れていたスティックの先にかなり長いリボンの付いた道具を出した。

 俺でも知ってる、アレは新体操の床の演技で…


 しかし御冷、演技を開始すると思ったら…そのままスティックをケツに刺した…


「アアオウッッッ!?♥いちびゃん!♥郡御冷!♥題目は…総統に捧げるコブ縄エレクチオン!♥」


 おぉ!?嫌な予感しかしない。

 俺は念の為、プッシースマホを出しといた。


 しかし御冷はケツに刺したリボンを綺麗に使い床の演技を開始した。

 どうやったらあんな動きが出来るんだろうと思わせる、クルクルと回るリボン、御冷凄いな!ケツじゃなければ!


 そして複雑な動きをしながらどんどんコブを結び目が出来ている…コブ縄…決めポーズの様に膝立ちから仰け反りコブ縄を股の間に通し…


「はあああああ!♥一世一代!♥総統に捧げるコブ縄エレクちおぉっ!?ゥアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!?♥」


 体育館に設置された床の上で転げ回る御冷…俺はコブ縄で自家エレクトロニクスしようとした御冷を阻止した。


「にゃおたきゅん♥にゃんてぇ!?♥」

「郡さん!なんでぇ!?」


 御冷と、体操部の先輩と、新しく入った後輩達がざまぁされた。なんの脈絡もなく。

 スマホを見る。


彼女おひやは動けなくなりました。迎えに来て下さい】


 ああ…はい。迎えに行きますよー…


 近付いて制服を着せる…先輩が話しかけてくる。

 

「アンタが…もしかして新谷?そうかぁ…郡は…付き合えたんだね…そっか…」


「御冷は沢山の事はいっぺんに出来ないと言ってましたから…せっかく頑張っていたのに…何かすいませんでした」


「そうかぁ…まぁ良いよ…ずっとね『体操の、とこ、上手になりたい!床上手とこじょうずになりたい!』と自分で言っていたんだから』」


 コイツは頭が良いのか馬鹿になのか…とりあえず制服を着せ、おぶって帰る…





 帰り道で御冷は目を覚ましたのか、耳に息を吹きかけてながら『好き』と繰り返す御冷…ウザイから変身解除した。


「ギギギイアイ!♥あ!ああ!♥変身…ガ…、駄目だよ…緊張…するから…変身…させて…」


「駄目だ、変身ばっかりするなよ。お酒とか、タバコと同じに見えるぞ?」


 自分で言ってておかしいだろと思ったが…


「だって…お話し…面白くないでしょ…喋れない…それに…すぐ行っ…ちゃう…し…」


 本人も気にしてんだな…


「俺は別に…昔の御冷はそんな感じだったし…まぁ明日にでも変身出来ないようにしてやるよ…ハハハ」


「酷いよ…やだぁ…い、行く…」


 何で『行く』んだろう…まぁそれはともかく…


「でも…付き合って1日目か…騒がしい1日だったな…歩けるか?俺バイトもうギリギリだから

行くから帰ってな…また夜電話するよ」


 そうだ、今日バイトあるんだよ。

 去年のクラスメイトから紹介してもらった喫茶店だ。

 

「…やだ…」「はい?いや帰りなよ」「ついてく」「いや、帰れよ」「…絶対…やだ…」


 急に体操仕込みなのか、俺の首を中心に真正面にグルンと移動して、向かい合う駅弁スタイルになった。

 足と手を絡めて俺の身体にしがみつく。


 こんなに我儘言う奴だったんだな…昔から感情があまり感じられなかったけど…本当は… 

 そうだな…認めよう…知ろう…郡御冷という幼馴染を…彼女を…そして恐れず知ってもらおう…新谷直太という俺を…


 唇を当てるだけのキスを繰り返す御冷、滅茶苦茶恥ずかしい…


「これ以上は…おかしくなっちゃうから…変身したら…もっと…出来るのにな…」


 させないよ、馬鹿か…と思いながらバイト先に頭がフットーしそうなスタイルのまま行った。


 結局バイト先まで付いてきた御冷をカウンター席に座らせてバイトに入る。

 個人経営の喫店、夕方からはディナーを出す。

 だからその手伝い…主に皿洗いやらの雑用やテーブル席に料理を出す…まぁ高校生のバイトだ。


 それを御冷はじっと見ていた。時折店長と少し話していたが…基本は俺をじっと見ていた。

 夕飯まだだろうし、家に電話してもらってまかないを一緒に食べた。


 結局、バイト終わりまでいた御冷と一緒に帰った。

 御冷も少し落ち着いたのか隣を歩いている。手は繋いでいるけども…

 しかし何年ぶりだろう?こんなに一緒にいたのは…

 月が綺麗な夜だからか…ロマンチックになり過ぎたから…ついつい言ってしまった…

  

「今日は楽しかったな…これからも…続くと良いな…俺は…ずーっと、こういう日を待っていたのかも。馬鹿だなぁ…素直になっていれば…もっと早く御冷に好きだって伝えていれば…こんなに幸せな毎日を…」


 横を見ると鼻血を吹き出し、足を内股にガクガクと、多分漏らしている御冷がいた。


「直太…くん♥何がした…いの…?♥私を…行き…殺す…つも…ハッ!コールド★プッシー変身チェンジ!♥」


 油断した、変身させてしまった。

 俺は素早くボケットの中のプッシースマホを取り出そうとするが手を捕まれ阻まれた。


「待った!♥思いどりにはさせない!♥私の気持ちをつたっ!?♥あひっ♥ひぎいっ!?♥いやら!♥ちゆーするら!♥あかががごごがが♥」


 片手で俺の腕を掴み片手は俺の首に回していた…が、俺がポケットの中でスマホを良くわからんがタップしたり擦りまくっていたら真正面で変身ヒロインが壊れていた…多分エレクチオンを溜めているな…広告みたいにでかいし。


 コスチュームが凄い勢いで変形していく…多分、御冷の身体に何かしているだろう…『あががが』みたいな声を出しながら首に回した手だけは、外していないが…それ以外はビクビクビクビクっとおかしな挙動をしている、顔は舌が出て、涙を流しながらグリングリン動く。


「イギギぎぃぃぃ♥…い、い…♥なーた…きゅ♥すき…♥しゅ…き…♥」


「あぁ、俺も好きだよ、御冷『あがぁぁぁっぅ!!♥ビゥッ!?♥』


 ドサ…


 俺はこんなにも美しき健気で…頭のおかしい御冷をこれからは愛していきたい…ただ、変身はちょっと勘弁して欲しい…そんな付き合って初めての日だった。




 後はご想像にお任せするが…御冷に比べて何も無いと思っていた俺は…御冷のおかげで思っていたより幸せになったらしい。


 後日、NTR探偵の人に会った時に言われた。

 『オレのおかげだろう?だったらネットで高評価入れろ』と言われたので、勝手にブックマークされた意味の分からない探偵社の動画に通報ボタンを押しといた。


 まぁでも…百歩譲ってこのNTR探偵社の人達のおかげかも知れないなとは思った。

 だって衝撃だったのは…この変身ヒロインが何たらみたいなのはこの人達の作戦かと思っていた…しかし残念ながら…今までの奇行はただの御冷の趣味だった事ぐらいだ。

  

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