第16話 またビジネスを展開するマリちゃん
皆さま、たいへんです!ある日ユリナさんのもとにこんなチラシが届きました。
A4のコピー用紙に鉛筆の手書きです。
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マッサージチラシ(←タイトル?フニャフニャした線に囲まれています!)
・あたらしいメニューがでた!!
・もみもみつめあわせ(55円)
・おまけついかもできる。!!(30円)
マッサージのひょうかをかいてください。(☆に色つけ)
☆☆☆☆☆
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わあ、たいへん、たいへん!!お得感満載ですよね!!これはさっそく体験しなければ!!
ユリナさんはすぐにチラシを持って、事業主であるマリちゃんのもとへ向かいました。
「あたらしいメニューの“もみもみつめあわせ”、お願いしま~す!」
「それと、この券もお願いします!」
“1分むりょう・せなか、かた” と書かれた小さなチケットも忘れずに使うユリナさん。
皆さま、“もみもみつめあわせ“とはどんなことになっているのやら、気になりますよね!?
その全貌はこちらです!!
5こすきなの、マッサージつめあわせ 5分55円
1|うで もみ (両方)
2|せなか もみ
3|てのひら もみ(右)
4|てのひら もみ(左)
5|せなか たたき
入念なカウンセリングのもと、マリちゃんはこのような「もみもみつめあわせ」メニューを作ってくれました✨
お値段も激安ですが、マリちゃんが最初にマッサージ業を始めた時は「1分1円」てなことになっていました。さすがに搾取かなぁ・・・と思ったユリナさん、価格設定を少しアドバイスしました。(でもまだ搾取・・・?)
さて、ユリナさんはワクワクウキウキして、マリちゃんのマッサージを受けます。いつもの和室スペースに布団を敷いてゴロリ♬
マリちゃんのマッサージが始まります✨まずは無料タイムのサービスがあり、その後それぞれの項目につき1分ずつ、マリちゃんはストップウォッチを使いながらモミモミしてくれます!
「うわ~~、きもちいいよ~~、ありがたいよ~~!!」
ユリナさんはワーワーいいながらマリちゃんのマッサージを絶賛します。マリちゃんに気持ち良くお仕事して欲しいですからね。お客さんではありますが、少しは気を遣っています。
そうこうしているうちに、あっという間に至福のマッサージタイムは過ぎてゆきます。時間終了を告げるストップウォッチが鳴り響き・・・
あ~、終わっちゃった・・・と少し淋しい気持ちになるユリナさん。
「マリちゃん、気持ち良かったよ!ありがとう~!!」
ユリナさん、料金の55円とその時によって少しチップを加えてお支払いをします。料金が55円のときは80円とか、ちょっと多めにお支払い。7分パック77円の場合は100円のお支払い、などなど。マリちゃんはニヤッとして料金を受け取ります。
マリちゃんのマッサージ屋さんは好評を博していますが(顧客:ユリナさん、シンちゃん)営業は気まぐれです。マリちゃんがゲームや宿題をしている時は休業していますし。
ちょっと元気がない時、くたびれている時にエネルギーチャージができる、すてきなビジネスです✨末永く続けて欲しいと願うユリナさんでした。
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