第13話 ふに落ちないユリナさん

あれ!?そんな事ってある・・・???


なんてこと、ありませんか?時にユリナさんもそんな状況に陥ります。

まあ皆さんそれぞれ、あるかもしれませんが。


ユリナさんたちご一家、また地方の日帰り温泉へ行ってきました。なんだかんだ、よく行くのですね。


さて今回はユリナさん、いつもと違いました。前回はマリちゃんと共にノーパンとゆう残念な目に遭ったものでしたが・・・


お風呂や着替えの準備は前日からしました。当日ワチャワチャするよりも良いですよね。


「マリちゃんのパンツは一番最初に用意しなくちゃね!マリちゃんのパンツ、もう入れておいたからね♬」


過去の失敗は繰り返しませんよ!とばかりにマリちゃんへアピール。マリちゃんはニヤッとしました。


他の準備も滞りなく・・・日帰り温泉、よく行きますから必要なものは頭に入っています。


この日は着替えも多めに持ちました。お風呂上りはワンピースを・・・ でも暑いかもしれないし、ノースリーブの方がいいかな?じゃあ、両方持っていくことにしよう♬ などと、2枚準備しました。


それでもタオルを忘れそうになっちゃったり、やっぱり何か忘れそうになりつつも、準備は万端です。


「あ、髪をしばるゴムがない・・・」


現地に着いて、マリちゃんが言いました。


「ほら、あるよ~✨」


前回の反省を踏まえていますから、もちろん髪ゴムだって持っています。ユリナさんとマリちゃんの分、ちゃんとありますよ!!


そりゃもう、準備万端ですから♬


と万事順調であった日帰り温泉。シンちゃん、ケントさんは男湯、ユリナさんとマリちゃんは女湯へ行き、それぞれお風呂を済ませました。


脱衣所で服を着ようとした時です。もちろん、マリちゃんのパンツはノープロブレムでしたが。


「・・・あれ?わたしのパンツは・・・?」


マリちゃんの下着や着替えはマリちゃんのロッカーへ渡し済み、ユリナさんの着替えはいつものバッグの中にあるはずでしたが・・・?


「パンツ・・・パンツがないけど・・・??」


え~~!!そんな事ってあるんでしょうか??


マリちゃんもバッグの中を探してくれましたが、やっぱりユリナさんのパンツは見当たりません。


でもでも、いくらなんでも、さすがにユリナさんだって、このタイミングでパンツを忘れたりするでしょうか??腑に落ちませんよね!!


絶対、ぜったい入れたはず~!!なんでまた・・・忘れるわけなくない??


これはもう、小人か妖精のしわざに違いない!!


そう叫びたい、主張したいユリナさん。


“マリちゃんのパンツ、一番最初に用意しなくちゃ!!”


前回の痛恨のミスのせいで、今回はマリちゃんのパンツが最優先、最重要事項でしたが、そこに頭がいっぱいで、自分のパンツは忘れてしまったのでしょうか??


でも、いくらなんでも・・・自分のパンツのことぐらい、覚えていそうなもんですけど・・・


はっ、前回、マリちゃんのパンツを忘れてしまった時、


“マリちゃんのパンツを忘れるぐらいなら、わたしのを忘れれば良かったのに!”


ユリナさん、確かに、そう思いましたが・・・


その思いが、時を経て成就したとか、そういうやつですか??


ふぅ~~・・・


まあ、ユリナさんですから・・・


そんなわけで、この日再びノーパンの憂き目にあったユリナさん。着替えのワンピース、2枚も持って行ったのに着ませんでした。ノーパンにワンピースはなしですよね?


行きはズボンだったので、セーフでしたが・・・


次こそは、誰のパンツも忘れずに温泉へ行こうと誓ったユリナさんでした。

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