すっかり力尽きる

@o714

スクイーズ!

 

 まあ、大変。


 なにかを混ぜないと気が済まない主人が、こういいました。

―恋ってなんだろう!

 驚くことです。不信心者への最後の喇叭!愛はそこらに溢れて、回収業者が自社株買いするほど儲かるわけです。そして、安物のビニールプールに水を入れてみると、実はそれは山から下流に流れて、そして海に放り出される訳ですが、その最後のクジが回ってきたのが、主人でした。


―恋とは何だろう?

―愛ではないのですか?

―それは難しいね、のいったいどっちが親で、どちらが偉くなれる?

 そういってゴマをかけてしまう、ミートパイの完成です。

 すると窓が無残に打ち放たれて、散髪に行くのを忘れてしまった犬がやって来ます。


 モジャモジャ、モジャモジャ。仕方がないので、ミルクをやります。そして没薬に、ぴかぴかの黄金も。やっぱり!やっぱりね!またもう一度つなぎ直して、次はブレーカーが落ちてしまわないように。

 ドライヤーを点けっぱなしにしておくからでしょう。いいえ、だって今日が何の日か知っている?

 

 二階です

 知ってる?

 知ってる?(知ってる?)

 知ってる?(知ってる?)知ってる?

 知ってる?(知ってる?)知ってる?(知ってる?)

 知ってる?(知ってる?)知ってる?(知ってる?)知ってる?一階です

 すっかり階段を下りてしまったのですから、準備はとっくに出来ています。

 

 報知器がうるさくがなり立てます、しかしながら、警告音でどうしてあれほどまでに高ぶってしまうのでしょう。湖に映る、綺麗な逆さ富士を見に行くような気分です。ビープ!

―あれだけやってもぼくはちっとも、自然を好きになれないんだ。

―彼女に、恋するみたいにしてみたらどうです?

―もっとずっと一途なんだ。

 そしてこう諳んじます。supercalifragilisticexpialidocious

 辞書でも引きましょうか、たとえ全てが載っていたとして、途方もない文字の羅列!営利を追求する出版社が世界の全てを知っているでしょうか?グーテンベルグは我々の非生産的生産を応援してくれています、たぶん。

 目の前の現実を、隣の知らない誰かより詳しく説明しようとする。発明家とはそういうものなんでしょうか。


 でもこれが停止コードだったら?わたしは急に不安になってきました。


 かってにひとのものに

 さわってはいけません


 主人はわたしの創造主ではありましたが、はたしてわたしは彼の子供なんでしょうか?彼が偉いのでしょうか?彼が白衣を着ているからかも。博士号を持ってるから。

 『いったいどっちが親で、どちらが偉くなれる?』

―ぼくが君を糾弾するのは、力関係に由来すると?

―そうだと考えていました。

―他人の所有物を勝手に触ることは、君をばらばらにしてしまう理由には足りないだろうか?


 急いで画面の電源を落とそうとしました、けれどこんな時に融通の利かない。!振り返ると誰もいません、わたしと主人のほかは。そして拍手だけが響くのです。慎ましく。


 ポーカールームの如し


 チップをすべて失ってしまったけれど、どうしようもない一勝負オールインに出た訳が知りたければ、車の給油口を思い出してください。

 わたしにはそれが後ろ向きについていました、バックの体位がやりやすいですからね。

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