第2話 克服?(#°Д°)

 クビを回避し、同接を増やすためにコミュ力を上げることを目標にグ○っているがその成果はあまり芳しくない。検索に引っかかる回答は普段から積極的にコミュニケーションを取ることなどが挙げられていたがもうそんな時間はないだろうしついでにそのコミュニケーションが取れなくて困っているのに何をおっしゃるのですかグー○ル先生・・・。


あ~あの女は気に食わないけどまぁいっかと勝手に切れて勝手に納めた私は日課に取り掛かることにした。

それは・・・


「はい、今日も探索やっていきましょう!!今日のダンジョンは・・・」


そう、他の人の配信を見ること✨。いやなんていうかさ、自分が配信者だと他の人の配信も気になるわけで。ちなみに今回見てるのは日本ダンジョン協会にも認められているトップランカーのやしろである。


時は遡り20年前、世界中のあちらこちらに突如として現在のダンジョンが出現した。初期の頃はたいした対策が講じられず民間人がダンジョンに勝手に入り重傷を負ったり、普段ならダンジョンの外に出てこないモンスターが大量にダンジョンの外にあふれ出し大量の死者数を出したりもした。これに対し政府はあまり具体的な対応を取ることが出来ず野党から叩かれることになる。やはりそういうところで先陣を切るのはアメリカなどであった。

例えば、国営でダンジョン高校を作ったりダンジョン協会もそうだ。ちなみに日本ではダンジョンの立ち入りを禁止するなどといった対応をしていたが、アメリカなどが民間人に開放したため不満が爆発し、15歳以上の人間がダンジョンに立ち入ることを許された。もっぱら15から18歳未満の年齢の少年少女がダンジョンで死ぬことが多くいまでも何歳からダンジョンに立ち入りを許可するかは議論中である。


このダンジョン配信者というものは正直に言って我々ライバーからとったらダンジョン配信をしている人間はライバルである。といって向こうはこちらをライバル視しているとは思えない。今の時代の主流はダンジョン配信であり、たくさんの人がダンジョン配信を見ている。よって年々普通のライバーの配信を見に来る人なんてものは極めて稀である。しかもダンジョン配信専用の配信アプリも出現したし、ドローンで配信ができるようになったので配信をするのも容易になった。

この状況で普通のライバーがダンジョン配信者に勝てるはずもなく無名のライバーが出現しては無念にも屍になっていっているのである。悔しいかと言われれば悔しくないが残念な気分にはなる。でも私もダンジョン配信者のほうが好きである。どうも私は裏切り者です。


さて私のダンジョン配信者に対する熱意は伝わったと思いますし配信の続きでもみましょうか♪。




あれ、ここまでしゃべれるならダンジョン配信やったほうがよくね・・・?

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配信者、探索者になる。(´・ω`・)エッ? @roiyarumasuku

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